ナナシー

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ナナシーは、1996年豊丸産業が開発、発売した手足のついた7、$、¥マークのコインをキャラクターとしたパチンコ機(一般電役)、またはその後継機シリーズ。

特徴[編集]

  • 上下段に3コマずつ、計6コマ分のデジタルがあり、上下各段がそれぞれおなじ図柄で揃えば大当たり(12種類)。本機はデジパチではなく、一般電役機のため大当たり中は右打ちとなる遊び方になっている(ホールによっては、大当たり中だけでなく常時右打ちするように調整されていたこともあった)。大当たり中にもデジタルが回せるため、大当たり中に大当たりが発生し、出玉を上乗せすることが可能であった。また、段階を経て大当たりに近づくようなリーチアクションが人気となった。
  • 本機は同社開発者が何気なく廻した500円玉を見て、「この動きをパチンコに取り入れたい」という発想から生まれた。
  • 『ナナシー』の名前は絵柄の「7」、「$(S)」、「¥(Y)」→「7SY」より。
  • パチンコ必勝ガイド』では、元執筆者の田山幸憲の命日である7月4日を本機名にかけて、「ナナシーの日」としている。田山が同誌に執筆した記事は本機が多く取り上げられていた。なお豊丸産業では2015年、この日を日本記念日協会により「ナナシーの日」として認定を受けている[1]

シリーズ一覧[編集]

※大当たり確率はメーカー発表値

  • 『ナナシー』(1996年)
    大当たり確率 1/158、賞球数 7&13
  • 『CRナナシー』(2001年)
    大当たり確率 1/317.6(低確率)・1/59.5(高確率)、賞球数 5&15、確変割合 1/2、リミット 100回
    この機種のみ一般電役ではなくデジパチである。黄7の代わりにカメ図柄があり、6つ全てが同一図柄になるか、下段で揃った図柄がカメの場合に確変大当たりとなる。
  • 『CRナナシーゲットF』(2005年)
    大当たり確率 1/143(中央スルー)・1/146(右スルー)、賞球数 3&10&15
    この機種より、連チャン時に大当たり1回分の出玉を追加できる「まるまる得するシステム」が実装されている。
  • 『CRナナシービッグF』(2007年)
    大当たり確率 1/121、賞球数 3&10&15
  • 『CRA SUPER電役ナナシーDX66VV』(2015年) ※この他3スペック発売
    大当たり確率 1/66.9(中央スルー)・1/56.5(右スルー)、賞球数 3&4&7&10&15
    初めて「コインくん」以外のキャラクターが導入された。
  • 『CRA SUPER電役ナナシーDXII77NV』(2018年) ※この他3スペック発売
    大当たり確率 1/77.4(中央スルー)・1/56.7(右スルー)、賞球数 3&4&5&6&7&15
  • 『PA SUPER電役ナナシーSPECIAL66 3VV』(2021年) ※この他1スペック発売
    大当たり確率 1/66.6(中央スルー)・1/58.9(右スルー)、賞球数 2&3&4&6&15

リーチ[編集]

名称は一例。

ノーマルリーチ
以下の演出が発生しなかった場合。最終図柄に到達した時の信頼度は手足リーチよりも高く、意外に侮れない。
手足リーチ(コインくんリーチ)
停止済みの上段コインに手足が現れ、応援する。最終図柄に到達しやすい代わりに、信頼度は低めに設定されている。
伸縮リーチ
手足リーチから発展する激アツ演出。最終図柄が正面を向く際に一瞬だけ小さくなる。
作品によって、派手に拡縮しながら低速変動する「拡縮リーチ」、枠ごと大きくなっていく「拡大リーチ」などの派生がある。
全回転リーチ(スペシャルファイヤーリーチ)
全図柄が炎に包まれ、同時に回転する。初代『ナナシー』のみ、ごく稀に最終絵柄が滑って外れることがある。『CRナナシー』では発生した時点で確変大当たり濃厚となる。

登場人物[編集]

コインくん
声 - 生田善子(『SUPER電役ナナシーDX』以降)
手足を持つコイン。初代『ナナシー』では手足がコイン部分と繋がっていたが、『CRナナシー』以降ではそれらが独立したデザインになっている。
ナナティー
声 - 相坂優歌
『SUPER電役ナナシーDX』から登場。「ナナシー遊園地」のアイドル。
ドルシー
声 - 大亀あすか
『SUPER電役ナナシーDXII』から登場するプレミアムキャラ。ナナティーの姉。
エンリー
声 - 生田善子
『SUPER電役ナナシーSPECIAL』から登場。ナナティーとドルシーの従妹。

関連商品[編集]

脚注[編集]