ニール・マッケンジー

ウィキペディアから無料の百科事典

ニール・マッケンジー
1989年日本GPにて
グランプリでの経歴
国籍 イギリスの旗 イギリス
活動期間 1984年 - 1995年
チーム アームストロングスズキホンダヤマハアプリリア
レース数 139
チャンピオン 0
優勝回数 0
表彰台回数 7
通算獲得ポイント 719
ポールポジション回数 1
ファステストラップ回数 0
初グランプリ 1984年 (250cc - イギリスGP)
最終グランプリ 1995年 (250cc - ヨーロッパGP)
テンプレートを表示

ニール・マクファーレン・マッケンジー (Niall Macfarlane Mackenzie, 1961年7月19日 - ) は、イギリススコットランドスターリング出身の元オートバイレーサーである。ロードレース世界選手権ブリティッシュスーパーバイク選手権などで活躍した。

経歴

[編集]

20歳の頃から本格的なレース活動を始め、1984年にはイギリス国内350ccタイトルを、続く1985年には250ccと350ccのダブルタイトルを獲得する。それと同時に1984年からグランプリの250ccクラスへの参戦を開始するが、グランプリでは目立った成績を残せずにいた。

1986年、終盤の3戦にヘロン・スズキ・チームから500ccクラスに参戦し、7位、7位、8位と連続してポイントを挙げた。特に最終戦サンマリノGPでは非力なRGガンマで予選3位になる速さを見せ、わずか3戦の参戦にもかかわらずシーズンランキング10位を獲得する。この3戦で見せた実力を評価されて翌1987年にはホンダワークスマシンNSRを与えられ、開幕戦の鈴鹿ではポールポジションを獲得した。以後、グランプリでは優勝こそ記録できなかったもののコンスタントにポイントを挙げ続け、スズキヤマハワークスチームセミワークスチームを渡り歩いた。

1995年を最後にグランプリから身を引いた後は、ブリティッシュスーパーバイク選手権に元GPライダーのロブ・マッケルニア率いるチームからヤマハのマシンで参戦し、1996年から1998年まで3年連続タイトルを獲得した。2000年シーズンをもって現役引退。

2人の息子、テイラータランもオートバイレーサーとして活動しており[1][2]2011年には兄のテイラーがグランプリ125ccクラスにフル参戦デビューした[3]。弟のタランは2021年ブリティッシュスーパーバイク選手権で王座を獲得し、24年現在はスーパーバイク世界選手権に参戦している。

戦績

[編集]

ロードレース世界選手権

[編集]

1969年から1987年までのポイントシステム

順位 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
ポイント 15 12 10 8 6 5 4 3 2 1

1988年から1991年までのポイントシステム

順位 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
ポイント 20 17 15 13 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1

1992年のポイントシステム

順位 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
ポイント 20 15 12 10 8 6 4 3 2 1

1993年以降のポイントシステム

順位 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
ポイント 25 20 16 13 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1
  • 凡例
  • ボールド体のレースはポールポジション、イタリック体のレースはファステストラップを記録。
クラス チーム マシン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 ポイント 順位 勝利数
1984 250cc アームストロングロータックス CF250 RSA
-
ITA
-
SPA
-
AUT
-
GER
-
FRA
-
YUG
-
NED
-
BEL
-
BEL
28
SWE
NC
RSM
-
0 - 0
1985 250cc アームストロングロータックス CF250 RSA
24
SPA
NC
GER
NC
ITA
NC
AUT
14
YUG
16
NED
14
BEL
NC
FRA
14
BEL
NC
SWE
10
RSM
NC
1 28位 0
1986 250cc アームストロングロータックス CF250 SPA
-
ITA
-
GER
-
AUT
-
YUG
-
NED
12
BEL
8
FRA
21
BEL
10
SWE
11
RSM
NC
4 21位 0
500cc Skoal Bandit ヘロン スズキ RG500 SPA
-
ITA
-
GER
-
AUT
-
YUG
-
NED
-
BEL
-
FRA
-
BEL
7
SWE
7
RSM
8
11 10位 0
1987 500cc HB ホンダ NSR500 JPN
NC
SPA
4
GER
7
ITA
10
AUT
3
YUG
-
NED
NC
FRA
7
BEL
5
SWE
5
CZE
5
RSM
7
POR
6
BRA
8
ARG
7
61 5位 0
1988 500cc HB ホンダ NSR500 JPN
4
USA
3
SPA
5
EXP
7
ITA
11
GER
9
AUT
NC
NED
5
BEL
11
YUG
NC
FRA
NC
BEL
4
SWE
4
CZE
6
BRA
4
125 6位 0
1989 500cc マールボロヤマハ YZR500 JPN
6
AUS
NC
USA
5
SPA
3
ITA
DNS
GER
NC
AUT
-
YUG
12
NED
8
BEL
10
FRA
7
BEL
4
SWE
4
CZE
6
BRA
9
103 7位 0
1990 250cc ヤマハ YZR250 JPN
13
USA
14
SPA
-
ITA
-
GER
-
AUT
-
YUG
-
NED
-
BEL
-
FRA
-
BEL
-
SWE
-
CZE
-
HUN
-
AUS
-
5 33位 0
500cc ラッキーストライクスズキ RGV-Γ500 JPN
-
USA
-
SPA
8
ITA
5
GER
3
AUT
5
YUG
3
NED
5
BEL
12
FRA
6
BEL
5
SWE
5
CZE
4
HUN
7
AUS
5
140 4位 0
1991 500cc ソノート・ヤマハ YZR500 JPN
-
AUS
-
USA
-
SPA
-
ITA
-
GER
-
AUT
-
EUR
-
NED
-
FRA
-
BEL
7
RSM
5
CZE
-
VDM
12
MAL
6
34 17位 0
1992 500cc ソノート・ヤマハ YZR500 JPN
7
AUS
NC
MAL
NC
SPA
3
ITA
9
EUR
7
GER
NC
NED
7
HUN
14
FRA
6
BEL
NC
BRA
9
RSA
8
37 11位 0
1993 500cc バルボリンヤマハ ROC AUS
10
MAL
8
JPN
13
SPA
7
AUT
11
GER
9
NED
8
EUR
6
RSM
8
BEL
3
CZE
NC
ITA
9
USA
8
FIM
8
103 9位 0
1994 500cc スリック50・ヤマハ ROC AUS
NC
MAL
11
JPN
19
SPA
8
AUT
9
GER
8
NED
NC
ITA
9
FRA
NC
BEL
8
CZE
9
USA
10
ARG
11
EUR
8
69 10位 0
1995 250cc ドクショップ・アプリリア RSV250 AUS
NC
MAL
NC
JPN
NC
SPA
11
GER
14
ITA
NC
NED
12
FRA
19
BEL
6
CZE
NC
BRA
19
ARG
11
EUR
NC
26 18位 0

鈴鹿8時間耐久オートバイレース

[編集]
チーム ペアライダー 車番 マシン タイヤ 予選順位 予選タイム 決勝順位 周回数
1987 Team HRC オーストラリアの旗 マルコム・キャンベル 2 ホンダ・RVF750 M 2 2'17”773 44位 81
1988 Team HRC オーストラリアの旗 ワイン・ガードナー 99 ホンダ・RVF750 M 2 2' ” Ret 96
1990 ラッキーストライク・スズキ イギリスの旗 ロジャー・バーネット 2 スズキ・GSX-R750R D 36 2'19”664 Ret 32
1991 伊太利屋ヤマハ チームハヤシ オーストラリアの旗 ピーター・ゴダード 9 ヤマハ・YZF750 D 9 2'15”361 22位 177
1992 ネスカフェCANレーシング ヤマハ オーストラリアの旗 ケビン・マギー 16 ヤマハ・YZF750 D 13 2'14”980 2位 208
1994 ヨシムラ・スズキGP1プラス オーストラリアの旗 ショーン・ジャイルス 34 スズキ・GSX-R750SP 8 2'14”833 11位 178

イギリス国内選手権

[編集]
  • 1984年 - 350ccチャンピオン(アームストロング)
  • 1985年 - 250cc・350ccチャンピオン(アームストロング)
  • 1986年 - 250ccチャンピオン(アームストロング)
  • 1996年 - スーパーバイクチャンピオン(ヤマハ)
  • 1997年 - スーパーバイクチャンピオン(ヤマハ)
  • 1998年 - スーパーバイクチャンピオン(ヤマハ)
  • 2000年 - スーパーバイクランキング5位(ドゥカティ

脚注

[編集]

外部リンク

[編集]