フェラーリ・ポルトフィーノ

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フェラーリ・ポルトフィーノ
Ferrari Portofino
フロントビュー
リアビュー
ポルトフィーノM
概要
製造国 イタリアの旗 イタリア
販売期間 2017年-
ボディ
乗車定員 4人
ボディタイプ クーペカブリオレ
駆動方式 FR
パワートレイン
エンジン 3,855ccV型8気筒ターボ
最高出力 600PS/7,500rpm(ポルトフィーノ)
620PS/7,500rpm(ポルトフィーノM)
最大トルク 760Nm/3,000–5,250rpm
変速機 7速DCT(ポルトフィーノ)
8速DCT(ポルトフィーノM)
車両寸法
全長 4,586mm
全幅 1,938mm
全高 1,318mm
車両重量 1,545kg
系譜
先代 カリフォルニアT
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ポルトフィーノ (Ferrari Portofino)はイタリアの高級自動車メーカー、フェラーリが生産している2+2シーターのスポーツカーである。

概要

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フェラーリは2017年8月23日、同年9月に開催される予定のフランクフルトモーターショーにて、カリフォルニアTの後継車にあたるポルトフィーノをワールドプレミアすると発表した[1]。車名のポルトフィーノは「イタリアで最も美しい町」として知られる港町「ポルトフィーノ」が由来で、9月には一般公開に先立ってポルトフィーノで発表会が行われた。

日本では2018年2月に正式発表された。しかし、2017年11月に東京都内の「ロッソ・スクーデリア」などの複数の正規ディーラーにて、一部のオーナー向けに限定公開された。[2]またこれに先立つ9月より注文を受け付けている。

メカニズム

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FR、V型8気筒、2+2シーターのクーペカブリオレという構成は先代のカリフォルニアを踏襲するが、シャシーは新設計されている。

デザインはフェラーリデザインセンターが担当。横方向に延ばされたLEDヘッドライトと左右両端まで延ばされたラジエターグリルが相まって、ワイド&ロ―が強調されている。ヘッドライトの外側のエッジにはフロントのホイールアーチを経て側面に沿って気流を排出し、ドラッグを軽減するエアインテークが内蔵。またクーペカブリオレでありながら、前例のないツーボックスファストバックスタイルが採用されている。

エンジンはカリフォルニアTのエンジンをベースにしているものの、ピストンとコンロッドは新型。エアテークシステムの設計やエンジン制御ソフトウェアの見直しにより、先代モデル比で、パワーは40PS、トルクは0.5kgm高められ、600PS/7,500rpm、最大トルク77.5kgm/3,000-5,250rpmを発揮する。これにより0-100km/h加速が3.5秒と、先代モデルの3.6秒から、0.1秒短縮。最高速は316km/hから320km/h以上にアップした。

環境対策にも気を配り、アイドリングストップをはじめとする「HELE」システムを装備し、パワーアップをしながらも欧州複合モード燃費は9.5km/Lを維持。CO2排出量は先代モデルの250g/kmから245g/kmに削減されている。

ポルトフィーノ M

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2020年9月、フェラーリはポルトフィーノM(Mは「Modificata」の略)を発表した。これは、ローマに導入されたいくつかの改良を加えた改良版であり、エンジンはターボ制御やカムシャフトプロファイルなどにより620PS/7,500rpmの出力を得た。 また、トランスミッションはローマやSF90ストラダーレに採用されたゲトラグ製8速DCTに変更され、7速よりも6kg軽量化されている。 これらの改良により、0-200km/h加速が10.8秒から9.8秒に短縮した。

出典

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  1. ^ 【フランクフルトモーターショー2017】フェラーリ、ポルトフィーノ 発表へ…カリフォルニアT 後継は600馬力Response
  2. ^ 中裕司さんの2017年11月5日のポスト”. X (formerly Twitter). 2023年10月9日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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