フラックス (ゲーム)

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フラックスFluxx)は、アメリカカードゲーム。2人以上で遊ぶ。最大プレイヤー数は決まっていないが、6人程度に抑えるのが適当である(日本語版では6人を上限とする)。

出されたカードによってルールやゲームの目的自体が目まぐるしく変化する点に特徴がある。

概要[編集]

フラックスは、アンドリュー・ルーニー (Andrew Looney) が制作し、1996年に少数を発売した。そして、1998年にアイアン・クラウン・エンタープライズ社 (Iron Crown Enterprises) より、若干外見を変えた第2版が広く販売された。その後、制作者のルーニー自身の会社であるルーニー・ラボ (Looney Lab) より販売されるようになり、2002年よりカードの変更や追加がなされた第3版が販売されている。

日本でも、第3版の翻訳版が2005年にホビージャパンより発売された。

基本ルール[編集]

初めに手札を3枚持つ。

自分の番が来ると、まず山札からカードを1枚引いて、それから手札から1枚を選んでプレイ(使用)する。このように、時計回りで順番にプレイしていく。

場に置かれている「ゴールカード」(後述)に書かれた条件を誰かが満たした瞬間、そのプレイヤーが勝者となってゲームは終了する。

ただし、ゲーム開始直後の場にはゴールカードが置かれていない。誰かがゴールカードをプレイするまでは、誰も勝てないのである。

このゲームの最大の特徴は「途中でルールもゴールもころころ変わる」ことである。このため、誰も勝利条件を満たせずなかなかゲームが終わらないかと思えば、ある時プレイされたアイテムカードやゴールカードによってあっと言う間にゲームが終わってしまうことがある。

カードの種類[編集]

  • ルールカード(うち一枚は初期ルールカードであり、最初から場に置かれ、決して取り除かれない)
ルールを規定するカード。1ターンあたりのプレイ枚数が変化したり、ターン開始時にドローするカード枚数が増減したり、ターン中でないプレイヤーが持てる手札の枚数を制限することがある。またルールカードがプレイされたときはすべてのプレイヤーは直ちにそのルールに従わなければならない。例えば、手札枚数に制限がかかった場合、その時点で制限を超えた分のカードを捨てなければならない。
  • アイテムカード
ゴール条件を満たすのに必要。これらのカードのみ自分の目の前に置く。ルールにより枚数が制限されることもある。そのときは、直ちに超過分を捨てなければならない。
  • アクションカード
アイテムや手札を他プレイヤーから貰ったり、破棄カードから利用したり、既存のルールを破棄する(減らす)などといった様々なアクションが起こせる。
  • ゴールカード
勝利条件を決める。例えば、ゴールカード「トースト」が場に置かれていると、「パン」と「トースターの」アイテムカード両方を場に出しているプレイヤーが勝利する。

外部リンク[編集]