ブリュッセル空港宝石強盗事件

ウィキペディアから無料の百科事典

ブリュッセル空港宝石強盗事件(ブリュッセルくうこうほうせきごうとうじけん)は、2013年2月18日ベルギーの首都ブリュッセル国際空港で発生した強盗事件である。

事件の概要[編集]

現地時間の2013年2月18日午後8時ごろ、ブリュッセル国際空港でスイスチューリッヒに向けて出発準備だったスイス インターナショナル エアラインズの航空機に[1]警備会社ブリンクス社 (Brink's[2]宝石類を積み込んでいたところ、事前に穴をあけられたフェンスを通って空港へ侵入した [3]2台の黒い自動車が航空機に横付けした[4]。警察官の制服を着用し覆面を着けた8人組の強盗団が[5]警備員に自動小銃を突き付け、積荷を強奪した。強盗団は銃を発砲することなく、5分ほどで犯行を終えて逃走した[2]。航空機には乗客が乗っていたが、目撃した者はいなかった[5]。奪われた積荷はアントワープからチューリッヒに輸送途中のダイヤモンドの原石[3]120ケース、約5000万ユーロ(日本円で46億8000万円)相当であった[5]。犯行グループが使った自動車のうち1台は、ベルギーの郊外で焼け落ちた状態で発見された[5]

ベルギーではダイヤモンドの商取引が多く、2007年にもアントワープで2100万ユーロ(日本円で26億円)相当のダイヤモンドが奪われる強盗事件が発生している。

2013年5月8日、ベルギー、フランス、スイス3国の合同捜査により33人が逮捕され、ダイヤ、現金などが押収された。

脚注[編集]