ブレイディヴェーグ

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ブレイディヴェーグ
エリザベス女王杯(GI)優勝時(2023年11月12日)
欧字表記 Brede Weg[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2020年4月11日(4歳)[1]
ロードカナロア[1]
インナーアージ[1]
母の父 ディープインパクト[1]
生国 日本の旗 日本北海道安平町[1]
生産者 ノーザンファーム[1]
馬主 (有)サンデーレーシング[1]
調教師 宮田敬介美浦[1]
競走成績
生涯成績 5戦3勝[1]
獲得賞金 1億7079万8000円[1]
(2023年11月12日現在)
WBRR L115 / 2023年[2]
勝ち鞍
GI エリザベス女王杯 2023年
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ブレイディヴェーグ(欧字名:Brede Weg2020年4月11日 - )は、日本競走馬[1]2023年エリザベス女王杯の勝ち馬である。

馬名の意味は、広い道(オランダ語[3]

経歴[編集]

2022年8月21日の新潟競馬場で行われた新馬戦(芝1800メートル)で初出走、1番人気に推されたが、2番人気のロードプレイヤーにアタマ差で2着に敗れた[4]。この競走後に骨折が判明し、美浦トレーニングセンター内での手術後に放牧に送られている[5]

年が明けた2023年2月11日の東京競馬場で復帰、芝1800メートルの未勝利戦において、単勝オッズ1.2倍の断然1番人気に推されていた。クリストフ・ルメール鞍上のもと好位につけて道中を進めたブレイディヴェーグは、直線で抜け出し、2着のオーヴァルブルームに6馬身差をつける圧勝で初勝利を挙げた[6]。しかし、未勝利戦の後に再び骨折が判明、クラシックシーズンを棒に振った[7]

その後6月25日の東京での1勝クラスでも勝利を挙げ、9月17日にローズステークス阪神・GII・芝1800メートル)で重賞初挑戦を迎えた。1番人気に支持されていたブレイディヴェーグであったが、スタートで半馬身出遅れて後方からの競馬となり、直線で3ハロン32秒9と出走馬中最速のタイムで追い上げるが、マスクトディーヴァに届かず2着に終わった[8]秋華賞への優先出走権を手に入れたものの、歩様が硬く、疲れが見えたことから秋華賞を回避、休養を挟んでエリザベス女王杯を目指すこととなった[9]

11月12日の京都競馬場で行われたエリザベス女王杯(GI・芝2200メートル)において、ブレイディヴェーグは重賞未勝利ながらも、前年の勝者ジェラルディーナらを抑えて1番人気に推された。陣営が懸念していた通りスタートは上手くなかったが、ルメールはブレイディヴェーグを好位に導くことに成功し、ハーパーの後ろにつけて道中を進めていった。そのまま直線に向いたブレイディヴェーグは加速し、逃げていたアートハウスを残り100メートルのところで捕らえ、2着ルージュエヴァイユを3/4馬身差抑えてゴールに飛び込んだ。キャリア5戦目での古馬GI勝利はイクイノックスと並ぶJRAレコード記録であった[7][10]

競走成績[編集]

以下の内容は、JBISサーチ[11]およびnetkeiba.com[12]の情報に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2022.08.21 新潟 2歳新馬 芝1800m(稍) 13 4 4 002.20(1人) 02着 R1:50.2(32.3) -0.0 0福永祐一 54 ロードプレイヤー 464
2023.02.11 東京 3歳未勝利 芝1800m(稍) 16 5 10 001.20(1人) 01着 R1:48.1(33.3) -1.0 0C.ルメール 54 (オーヴァルブルーム) 462
0000.06.25 東京 3歳上1勝クラス 芝2000m(良) 11 7 8 001.40(1人) 01着 R1:57.9(33.6) -0.5 0戸崎圭太 53 (マイネルケレリウス) 466
0000.09.17 阪神 ローズS GII 芝1800m(良) 17 3 5 002.10(1人) 02着 R1:43.2(32.9) -0.2 0C.ルメール 54 マスクトディーヴァ 460
0000.11.12 京都 エリザベス女王杯 GI 芝2200m(良) 15 1 1 002.40(1人) 01着 R2:12.6(34.4) -0.1 0C.ルメール 54 (ルージュエヴァイユ) 460
  • 競走成績は2023年11月12日現在

血統表[編集]

ブレイディヴェーグ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 キングマンボ系

ロードカナロア
鹿毛 2008
北海道新ひだか町
父の父
キングカメハメハ
鹿毛 2001
Kingmambo Mr.Prospector
Miesque
*マンファス *ラストタイクーン
Pilot Bird
父の母
レディブラッサム
鹿毛 1996
Storm Cat Storm Bird
Terlingua
*サラトガデュー Cormorant
Super Luna

インナーアージ
鹿毛 2011
北海道安平町
ディープインパクト
鹿毛 2002
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
*ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere
母の母
*ミュージカルウェイ
栗毛 2002
Gold Away Goldneyev
Blushing Away
Mulika Procida
Gazelia
母系(F-No.) (FN:2-s) [§ 2]
5代内の近親交配 Mr.Prospector 5×4=9.38%、Nureyev 5×5=6.25%
出典
  1. ^ [13]
  2. ^ [13]

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o ブレイディヴェーグ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年11月12日閲覧。
  2. ^ The LONGINES World's Best Racehorse Rankings For 3yos and upwards which raced in 2023”. 国際競馬統括機関連盟. 2024年1月25日閲覧。
  3. ^ 競走馬情報 JRA”. 日本中央競馬会. 2023年11月12日閲覧。
  4. ^ 【新潟5R新馬戦結果】ロードプレイヤーが人気2頭の追い比べを制す”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. (2022年8月21日). 2023年11月13日閲覧。
  5. ^ 【POG】砂の超良血メイデンタワーは9・25中山ダート1200mでデビュー(美浦発)”. デイリースポーツ (2022年8月27日). 2023年11月13日閲覧。
  6. ^ 骨折明けの良血ブレイディヴェーグ断然人気に応え初勝利、ルメール「能力を見せたね」/東京6R”. 日刊スポーツ (2023年2月11日). 2023年11月13日閲覧。
  7. ^ a b 玉木宏征, 坂本達洋 (2023年11月13日). “【エリザベス女王杯】3歳ブレイディヴェーグが新女王 GⅠ3連勝ルメール騎手「まだ伸びしろはある」”. サンスポZBAT!. サンケイスポーツ. 2023年11月13日閲覧。
  8. ^ 【ローズS】ブレイディヴェーグ 上がり最速32秒9も2着 宮田師「1番人気で勝てなかったのは残念」”. スポニチ競馬. スポーツニッポン (2023年9月18日). 2023年11月13日閲覧。
  9. ^ ローズS2着ブレイディヴェーグ、秋華賞を回避してエリザベス女王杯へ 疲れと間隔を考慮”. スポニチ競馬. スポーツニッポン (2023年9月20日). 2023年11月13日閲覧。
  10. ^ 玉木宏征, 坂本達洋 (2023年11月13日). “【エリザベス女王杯】3歳馬ブレイディヴェーグが最少キャリアタイ5戦目で古馬G1制覇 ルメール騎手も興奮「まだ伸びしろがある」”. 馬トク報知. スポーツ報知. 2023年11月13日閲覧。
  11. ^ 全競走成績|競走成績|ブレイディヴェーグ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年11月12日閲覧。
  12. ^ ブレイディヴェーグ (Brede Weg)の競走成績”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2023年11月12日閲覧。
  13. ^ a b 血統情報:5代血統表|ブレイディヴェーグ”. JBISサーチ(JBIS-Search). 日本軽種馬協会. 2023年11月12日閲覧。

外部リンク[編集]