ボブ・チャールズ

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 ボブ・チャールズ 
Bob Charles
基本情報
名前 ボブ・チャールズ
生年月日 (1936-03-14) 1936年3月14日(88歳)
国籍 ニュージーランドの旗 ニュージーランド
出身地 ニュージーランドウェリントン地方カータートン
経歴
成績
優勝回数 メジャー:1勝
シニアメジャー:2勝
PGAツアー:6勝
PGAシニアツアー(チャンピオンズツアー):23勝
ヨーロピアンツアー:4勝
ヨーロピアンシニアツアー:2勝
初優勝 ヒューストン・クラシック(1963年)(現・ヒューストン・オープン
賞金王 PGAシニアツアー:1988年・1989年
殿堂表彰者
選出年 2008年
選出部門 ベテラン
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ボブ・チャールズSir Robert James Charles, ONZ, KNZM, CBE, 1936年3月14日[1] - )は、ニュージーランド出身のプロゴルファー。プロゴルファーとしては成功者の少ない左利き(右打ち)。パッティングの名手として知られ、プロゴルファーも師事する世界的なゴルファーである。

来歴[編集]

ウェリントン地方カータートン生まれ。父のアイバーは教師で、後にクライストチャーチのカシミア・ハイスクール校長を務めた。母のフィリスはマーティンボロ出身で両親共にアマチュアゴルファーとして好成績を残している。

18歳の時に銀行に就職し銀行員となった。プロレッスンを受けることなくアマチュアゴルファーとして競技を続け、1954年11月8日に開催された「ニュージーランド・オープン」で当時のコースレコード280で優勝(当時18歳8ヶ月)[2]。当初はプロ転向の意志はなく、その後、6年間を銀行員として勤務した。銀行員として勤務しながらニュージーランド代表アマチュア選手として国際大会に出場している。

1960年にプロ転向。主戦場を北米ヨーロッパへ移す。1961年のニュージーランドPGAチャンピオンシップ、1962年のスイス・オープン(現・ヨーロピアン・マスターズ)優勝。1963年4月開催のヒューストン・クラシック(現・ヒューストン・オープン)でPGAツアー初優勝(左利き選手として同大会初の優勝者)。同年7月開催の全英オープンでメジャー初制覇[3]。以後、PGAツアー通算6勝、ヨーロピアンツアー4勝を挙げた。

50歳の時にPGAシニアツアー(現・チャンピオンズツアー)に参戦。1987年3月開催の「ヴィンテージ・クライスラー・インヴィテーショナル」でシニアツアー初優勝。1988年と1989年の二年連続でシニアツアー5勝を挙げ、同年のPGAシニアツアー賞金王に輝く。1993年の全英シニアオープンでシニアメジャー初制覇。PGAシニアツアー通算23勝。PGAツアー永久シード権保持者。2010年シーズンで現役引退したが、2012年シーズンにシニアツアーに復帰。

1972年にイギリス女王よりゴルフ界の発展に貢献した功績で、大英帝国勲章(オフィサー)を授与され、1992年に大英帝国勲章(コマンダー)を授与された。

1999年に、ニュージーランド女王よりニュージーランド・メリット勲章ナイト勲位を授与されSir(サー)の称号を得る。

2008年に世界ゴルフ殿堂入り[4]

2011年に、ニュージーランド女王よりニュージーランドでは最高位となるニュージーランド勲章を授与された[5]

2015年7月開催の全英オープンチャリティーイベント「チャンピオン・ゴルファーズ・チャレンジ」で第2グループキャプテンを務めた(グループメンバーはデビッド・デュバルジャスティン・レナードサンディ・ライル)。

プロツアー優勝[編集]

PGAツアー優勝 (6)[編集]

No. 年月日 トーナメント スコア 打差 2位(タイ)
1 Apr 21, 1963 ヒューストン・クラシック(現・ヒューストン・オープン) −12 (67-66-66-69=268) 1打差 アメリカ合衆国の旗 フレッド・ホーキンズ
2 Jul 13, 1963 全英オープン −7 (68-72-66-71=277) プレーオフ アメリカ合衆国の旗 フィル・ロジャース
3 Feb 21, 1965 ツーソン・クライスラー・クラシック −17 (65-69-67-70=271) 4打差 アメリカ合衆国の旗 アル・ゲイバーガー
4 Oct 1, 1967 アトランタ・クラシック(現・AT&T クラシック) −6 (72-71-69-70=282) 2打差 アメリカ合衆国の旗 トミー・ボルトアメリカ合衆国の旗 ディック・クロフォードアメリカ合衆国の旗 ガードナー・ディッキンソン
5 Jun 23, 1968 カナディアン・オープン −10 (70-68-70-68=274) 2打差 アメリカ合衆国の旗 ジャック・ニクラウス
6 Apr 7, 1974 グレーター・グリーンズボロ・オープン(現・ウィンダム選手権 −14 (65-70-67-68=270) 1打差 アメリカ合衆国の旗 レイモンド・フロイドアメリカ合衆国の旗 リー・トレビノ

ヨーロピアンツアー優勝 (4)[編集]

  • 1972年 - ジョン・プレイヤー・クラシック、ダンロップ・マスターズ(現・ブリティッシュ・マスターズ)
  • 1973年 - スカンジナビアン・エンタープライズ・オープン
  • 1974年 - スイス・オープン(現・ヨーロピアン・マスターズ

オーストラリアツアー(現・オーストラレーシアPGAツアー)優勝 (8)[編集]

  • 1954年 - ニュージーランド・オープン(アマチュア)
  • 1961年 - ニュージーランドPGAチャンピオンシップ
  • 1966年 - ニュージーランド・オープン
  • 1970年 - ニュージーランド・オープン
  • 1973年 - ニュージーランド・オープン
  • 1978年 - ニュージーランド航空/シェル・オープン
  • 1979年 - ニュージーランドPGAチャンピオンシップ
  • 1980年 - ニュージーランドPGAチャンピオンシップ

PGAシニアツアー優勝 (23)[編集]

  • 1987年 - ヴィンテージ・クライスラー・インビテーショナル、GTEクラシック、サンウエスト・チャーリー・プライド・クラシック(3)
  • 1988年 - NYNEX/ゴルフダイジェスト記念、サンウエスト・チャーリー・プライド・クラシック、ランチョ・ミュリエッタ・シニア・ゴールドラッシュ、バンテージ銀行・ワン・シニアゴルフ・クラシック、ペプシ・シニアチャレンジ(5)
  • 1989年 - GTE・サンコースト・クラシック、NYNEX/ゴルフダイジェスト記念、デジタル・シニアズ・クラシック、サンウエスト・チャーリー・プライド・クラシック、フェアーフィールド・バネーネット・スペースコースト・クラシック(5)
  • 1990年 - デジタル・シニアズ・クラシック、GTE・カアナパリ・クラシック(2)
  • 1991年 - GTE・サンコースト・クラシック(1)
  • 1992年 - ラリーズ・シニア・ゴールドラッシュ、トランスアメリカ・シニアゴルフ・チャンピオンシップ(2)
  • 1993年 - ダグ・サンダース・セレブリティ・クラシック、ベル・アトランティック・クラシック、クイック・シルバー・クラシック(3)
  • 1995年 - ハイアット・リージェンシー・マウイ・カアナパリ・クラシック(1)
  • 1996年 - ハイアット・リージェンシー・マウイ・カアナパリ・クラシック(1)

ヨーロピアンシニアツアー (2)[編集]

  • 1989年 - 全英シニアオープン
  • 1993年 - 全英シニアオープン

脚注[編集]

  1. ^ PGA Tour
  2. ^ NZ OPEN - History
  3. ^ 全英オープン - ニュース
  4. ^ World Golf Hall of Frame
  5. ^ TVNZ - News