ボーティック・ファン・デ・ザンスフルプ
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2022年モンテカルロ・マスターズでのファン・デ・ザンスフルプ | ||||
基本情報 | ||||
国籍 | オランダ | |||
出身地 | 同・ヘルダーラント州ヴァーヘニンゲン | |||
生年月日 | 1995年10月4日(29歳) | |||
身長 | 191cm | |||
体重 | 85kg | |||
利き手 | 右 | |||
バックハンド | 両手打ち | |||
ツアー経歴 | ||||
デビュー年 | 2013年 | |||
ツアー通算 | 1勝 | |||
シングルス | 0勝 | |||
ダブルス | 1勝 | |||
生涯獲得賞金 | 2,396,333 アメリカ合衆国ドル | |||
4大大会最高成績・シングルス | ||||
全豪 | 3回戦(2022) | |||
全仏 | 3回戦(2022) | |||
全英 | 4回戦(2022) | |||
全米 | ベスト8(2021) | |||
4大大会最高成績・ダブルス | ||||
全豪 | 2回戦(2022) | |||
全仏 | 1回戦(2022) | |||
全英 | 1回戦(2022・23) | |||
全米 | 1回戦(2023) | |||
国別対抗戦最高成績 | ||||
デビス杯 | グループステージ(2019) | |||
キャリア自己最高ランキング | ||||
シングルス | 22位(2022年8月29日) | |||
ダブルス | 60位(2023年5月22日) | |||
2024年5月24日現在 |
ボーティック・ファン・デ・ザンスフルプ(Botic van de Zandschulp, オランダ語発音: [ˈboː.tɪk vɑn də ˈzɑnt.sxʏlp]; 1995年10月4日 - )は、オランダ出身の男子プロテニス選手。ATPランキング自己最高位はシングルス22位、ダブルス60位。身長191cm、体重85kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。
選手経歴
[編集]2013年 プロ転向
[編集]2013年にプロデビュー。
2017年 チャレンジャー初優勝
[編集]2017年にATPシングルストップ200入り。 2017年にダブルス、2019年にシングルスでATPチャレンジャーツアー初優勝。
2020年 グランドスラム予選出場
[編集]2020年の全豪オープンでグランドスラムで初めて予選入りしたが、予選1回戦のレスチエヌに敗れた。同年の全仏オープンでも予選入りし、予選1回戦のロレンツィを下したが、2回戦でブローディに敗れた。
2021年 全米ベスト8
[編集]全豪オープンシングルス予選で、ムゼッティ、メネゼス、ブルグを下して予選を突破し、グランドスラムで初めて本戦入り。本戦1回戦でアルカラスに0-3で敗れた。
同年の全仏オープンシングルス予選でも、マイエル、ギナール、マルチェンコを下し本戦入り。1回戦で当時20位のフルカチュと対戦し、フルセットの末グランドスラム初勝利を挙げる。2回戦でダビドビッチ・フォキナにフルセットの末敗れた。
続くウィンブルドン選手権のシングルス予選は、ロレンツィ、チェリクビレクをストレートで下したが、3回戦のトルンジェリッティに1-3で敗れた。しかしラッキールーザーとして本戦入り[1]。1回戦でバレールを3-1で下し、ウィンブルドン選手権初勝利。2回戦で第7シードのベレッティーニに0-3で敗れた。
全米オープンのシングルス予選で、バリオス・ベラ、Ben Shelton、クアコーを下し、グランドスラム4大会連続で予選から本戦入り。1回戦でタベルネルをフルセットで下し勝利。続く2回戦で第8シードのルードを3-1、3回戦のバグニスも3-1、4回戦は第11シードのシュワルツマンをフルセットで下した。準々決勝では第2シードのメドベージェフと対戦し、1-3で敗れベスト8となった。この全米オープンで、シングルスランキングトップ100入りを果たす。翌週はデビスカップワールドグループI・1回戦のウルグアイ戦に出場。第1試合でFrancisco Llanesをストレートで下し[2]、デビスカップ初勝利を挙げた。
10月に行われたBNPパリバ・オープンで自身初のATPマスターズ1000予選出場を果たし、ポランスキー、クワイトカウスキーを退け本戦に進出するも、1回戦でギロンに敗れた。
2022年 ツアー初の決勝進出
[編集]全豪オープンはダニール・メドベージェフにストレートで敗れ3回戦敗退[3]。2月に行われたABNアムロ世界テニス・トーナメントでは2回戦でイジー・レヘチカにフルセットで敗れた[4]。翌週のカタール・エクソンモービル・オープンはマリン・チリッチに敗れ2回戦敗退[5]。5月に行われたBMWオープンでは、準々決勝で第2シードのキャスパー・ルードを、準決勝では第7シードのミオミル・ケツマノビッチを下し、ツアー初の決勝進出を果たした[6][7]。しかし、決勝ではホルガ・ルーネを相手に第1セット4-3となった時点で胸の痛みにより棄権を申し出て、準優勝となった[8][9]。
成績
[編集]- 略語の説明
W | F | SF | QF | #R | RR | Q# | LQ | A | Z# | PO | G | S | B | NMS | P | NH |
W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.
シングルス
[編集]グランドスラム大会
[編集]大会 | 2020 | 2021 | 2022 | 勝–敗 |
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全豪オープン | Q1 | 1R | 3R | 2–2 |
全仏オープン | Q2 | 2R | 1–1 | |
ウィンブルドン選手権 | NH | 2R | 1–1 | |
全米オープン | A | QF | 4–1 |
大会最高成績
[編集]大会 | 成績 | 年 |
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ATPファイナルズ | A | 出場なし |
インディアンウェルズ | 3R | 2022 |
マイアミ | 4R | 2023 |
モンテカルロ | 2R | 2023 |
マドリード | 2R | 2022-2024 |
ローマ | 2R | 2022-2024 |
カナダ | 2R | 2022 |
シンシナティ | 2R | 2022 |
上海 | 2R | 2023 |
パリ | 3R | 2023 |
オリンピック | A | 出場なし |
デビスカップ | QF | 2019 |
ATPカップ | A | 出場なし |
ATPツアー決勝進出結果
[編集]シングルス: 2回(0勝1敗)
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結果 | No. | 決勝日 | 大会 | サーフェス | 対戦相手 | スコア |
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準優勝 | 1. | 2022年5月1日 | ミュンヘン | クレー | ホルガ・ルーネ | 4–3 途中棄権 |
. | 2023年4月23日 | ミュンヘン | クレー | ホルガ・ルーネ |
ダブルス: 1回(1勝0敗)
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結果 | No. | 決勝日 | 大会 | サーフェス | パートナー | 対戦相手 | スコア |
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優勝 | 1. | 2022年10月23日 | アントワープ | ハード (室内) | タロン・フリークスポー | ロハン・ボパンナ マトウェ・ミドルコープ | 3–6, 6–3, [10–5] |
ATPチャレンジャーツアー・ITFワールドテニスツアー決勝
[編集]シングルス (7勝12敗)
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結果 | 勝-敗 | 日時 | 大会 | サーフェス | 対戦相手 | スコア |
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優勝 | 1–0 | 2016年8月 | F6, ロッテルダム | クレー | ボイ・ヴェスターホフ | 6–2, 6–4 |
優勝 | 2–0 | 2016年8月 | F7, スホーンホーフェン | クレー | イェッセ・フータ・ガルン | 不戦勝 |
優勝 | 3–0 | 2016年11月 | F4, パルヌ | ハード | ウラジーミル・イワノフ | 6–2, 6–4 |
準優勝 | 3–1 | 2016年11月 | F10, ミロヴィツェ | ハード | Marek Jaloviec | 4–6, 1–6 |
準優勝 | 3–2 | 2017年2月 | F4, リール | ハード | マイケル・イマー | 2–6, 3–6 |
準優勝 | 3–3 | 2017年7月 | F3, ミデルブルフ | クレー | ティーモ・デ・バッカー | 3–6, 4–6 |
準優勝 | 3–4 | 2017年8月 | F5, オルデンザール | クレー | スコット・フリークスポール | 4–6, 1–6 |
準優勝 | 3–5 | 2018年3月 | F4, トゥールーズ | ハード | イゴール・セイスリン | 3–6 ret |
準優勝 | 3–6 | 2018年6月 | F1, アルクマール | クレー | Clement Geens | 6–3, 6–7(2–7), 1–6 |
優勝 | 4–6 | 2019年1月 | M25, ヌスロッホ | カーペット | Peter Heller | 6–2, 6–2 |
準優勝 | 4–7 | 2019年2月 | M15, カールスト | カーペット | イゴール・セイスリン | 1–6, 4–6 |
優勝 | 5–7 | 2019年4月 | M25, ボルトン | ハード | イゴール・セイスリン | 7–6(7–2), 6–7(6–8), 7–5 |
優勝 | 6–7 | 2019年5月 | M25, プリイェドル | クレー | Vlad Andrei Dancu | 6–4, 6–4 |
準優勝 | 6–8 | 2019年5月 | M25, ドボイ | クレー | クリストファー・オコネル | 4–6, 6–7(1–7) |
準優勝 | 6–9 | 2019年9月 | M25, ストックホルム | ハード | カツペル・ジュク | 6–4, 4–6, 3–6 |
優勝 | 7–9 | 2019年10月 | ハンブルク | ハード (屋内) | ベルナベ・サパタ・ミライェス | 6–3, 5–7, 6–1 |
準優勝 | 7–10 | 2020年2月 | コブレンツ | ハード (屋内) | トマーシュ・マハーチ | 3–6, 6–4, 3–6 |
準優勝 | 7–11 | 2020年10月 | イスマニン | カーペット (屋内) | マーク=アンドレア・ヒュースラー | 7–6(3–7), 6–7(2–7), 5–7 |
準優勝 | 7–12 | 2021年7月 | アメルスフォールト | クレー | タロン・フリークスポール | 1–6, 6–3, 1–6 |
ダブルス (17勝3敗)
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結果 | 勝–敗 | 日時 | 大会 | サーフェス | パートナー | 対戦相手 | スコア |
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優勝 | 1–0 | 2016年8月 | F8, オーステンデ | クレー | Paul Monteban | エヴァン・フルネス ユーゴ・アンベール | 3–6, 7–5, [10–5] |
優勝 | 2–0 | 2016年10月 | F5, タリン | ハード | ニールス・ローツマ | カロル・ベック アルテム・ドゥブリフニー | 6–3, 5–7, [10–6] |
準優勝 | 2–1 | 2016年11月 | F10, ミロヴィツェ | ハード | ニールス・ローツマ | Tomas Papik Matej Vocel | 3–6, 6–1, [4–10] |
優勝 | 3–1 | 2017年1月 | F2, アクトベ | ハード | ニールス・ローツマ | ウラジスラフ・マナフォフ アレクサンデル・パブリュチェンコフ | 6–4, 6–4 |
準優勝 | 3–2 | 2017年5月 | F1, カールスクルーナ | クレー | ダフィト・ペル | マルティン・クエバス クリスティアン・リンデル | 4–6, 7–6(7–3), [9–11] |
優勝 | 4–2 | 2017年6月 | F1, アルクマール | クレー | ボイ・ヴェスターホフ | パトリック・カイプソン サム・リフィス | 6–2, 5–7, [14–12] |
優勝 | 5–2 | 2017年6月 | F2, ブレダ | クレー | ボイ・ヴェスターホフ | イェッセ・ティマーマンス Tim Van Terheijden | 6–1, 7–5 |
優勝 | 6–2 | 2017年7月 | F4, アムステルフェーン | クレー | ボイ・ヴェスターホフ | ニールス・ローツマ Christoph Negritu | 6–1, 6–7(4–7), [10–3] |
優勝 | 7–2 | 2017年8月 | F6, ロッテルダム | クレー | ボイ・ヴェスターホフ | Nick Chappell ハンター・リース | 6–1, 6–3 |
優勝 | 8–2 | 2017年8月 | F7, スホーンホーフェン | クレー | ボイ・ヴェスターホフ | フレン・スミッツ Colin Van Beem | 6–2, 3–2 ret. |
優勝 | 9–2 | 2017年8月 | アルフェン | クレー | ボイ・ヴェスターホフ | アレクサンダル・ラゾフ V. Uzhylovskyi | 7–6(8–6), 7–5 |
準優勝 | 9–3 | 2018年3月 | F4, トゥールーズ | ハード | イゴール・セイスリン | ダン・アデ アルバーノ・オリヴェッティ | 3–6, 5–7 |
優勝 | 10–3 | 2018年6月 | F1, アルクマール | クレー | Roy De Valk | Michiel De Krom Ryan Nijboer | 6–2, 6–3 |
優勝 | 11–3 | 2018年7月 | F2, ハーグ | クレー | Tim Van Terheijden | Gijs Brouwer Jelle Sels | 3–6, 6–3, [11–9] |
優勝 | 12–3 | 2018年8月 | F5, ロッテルダム | クレー | フレン・スミッツ | Mariano Kestelboim Felipe Mantilla | 7–5, 7–5 |
優勝 | 13–3 | 2018年9月 | F18, プレジール | ハード | フレン・スミッツ | ヤニック・メルテンス Hugo Voljacques | 6–7(6–8), 6–4, [10–6] |
優勝 | 14–3 | 2019年2月 | M15, カールスト | カーペット | イゴール・セイスリン | Mats Rosenkranz Mark Whitehouse | 6–4, 6–4 |
優勝 | 15–3 | 2019年3月 | M15, シャルム・エル・シェイク | ハード | イゴール・セイスリン | S D Prajwal Dev Adil Kalyanpur | 7–6(10–8), 2–6, [10–6] |
優勝 | 16–3 | 2019年4月 | M25, アンジェ | クレー | Jeroen Vanneste | A. Cornut-Chauvinc Arthur Reymond | 6–4, 7–6(7–3) |
優勝 | 17–3 | 2019年5月 | M25, プリイェドル | クレー | イゴール・セイスリン | リュボミール・チェレビッチ ネルマン・ファティッチ | 3–6, 6–3, [10–4] |
脚注
[編集]- ^ “Gentlemen's Singles” (PDF) (英語). Wimbledon.com. AELTC (2021年6月24日). 2022年3月13日閲覧。
- ^ “Scorecard” (PDF) (英語). daviscup.com. ITF (2021年9月18日). 2021年9月26日閲覧。
- ^ “Repeat dose: Medvedev vanquishes van de Zandschulp” (英語). ausopen.com. Tennis Australia (2022年1月22日). 2022年1月23日閲覧。
- ^ “チチパス8強、オジェ・アリアシムはマレー下す ABNアムロ”. AFPBB News. AFP. (2022年2月11日) 2022年2月26日閲覧。
- ^ “Activity” (英語). ATPTour.com. ATP Tour. 2022年2月26日閲覧。
- ^ “ルーネが19歳の誕生日に圧勝、ファン デ ザンツフープはルードを倒してベスト4進出 [BMWオープン]”. テニスマガジンONLINE (2022年4月30日). 2022年5月13日閲覧。
- ^ “ルーネとファン・デ・ザンスフルプがツアー初の決勝進出 BMWオープン”. AFPBB News. AFP. (2022年5月1日) 2022年5月13日閲覧。
- ^ “Holger Rune wins BMW Open after Botic van de Zandschulp retires”. Tennis.com. AP. (2022年5月2日) 2022年5月13日閲覧。
- ^ “19歳ルーネがツアー初優勝 相手が途中棄権 BMWオープン”. AFPBB News. AFP. (2022年5月2日) 2022年5月13日閲覧。
外部リンク
[編集]- ボーティック・ファン・デ・ザンスフルプ - ATPツアーのプロフィール
- ボーティック・ファン・デ・ザンスフルプ - 国際テニス連盟
- ボーティック・ファン・デ・ザンスフルプ - デビスカップのプロフィール
- Botic van de Zandschulp (@Boticvandezandschulp) - Instagram
- Botic van de Zandschulp (@Boticvdz) - X(旧Twitter)