マリアアザミ

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マリアアザミ
マリアアザミ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: キク目 Asterales
: キク科 Asteraceae
: オオアザミ属 Silybum
: オオアザミ S. marianum
学名
Silybum marianum
和名
マリアアザミ、オオアザミ
英名
Milk thistle

マリアアザミ(大薊、オオアザミ、学名Silybum marianum)はキク科オオアザミ属二年草。英名はミルクシスル (Milk thistle) 。原産地は地中海沿岸。日本においても帰化植物として分布している。

特徴[編集]

に白いまだら模様があるのが特徴。模様はミルクがこぼれたように見えるために、ミルクを聖母マリアに由来するものとしてマリアアザミの名がある。種子にはシリマリン (Silymarin) と呼ばれる4種のフラボノリグナン類が多く含まれ、傷ついた肝細胞の修復を助けるとされている。

医療用途[編集]

成分シリマリンは、主な活性成分シリビニンを含む。

ヨーロッパでは2000年以上も前から、主に肝臓の疾患などに対して種子が利用されてきた。近年では肝機能改善のためのサプリメントとして利用されている。ドイツのコミッションE(ドイツの薬用植物の評価委員会)は、粗抽出物の消化不良に対する使用、標準化製品の慢性肝炎肝硬変への使用を承認している。米国ハーブ協会の分類はクラス1で、適切に使用される場合、安全に摂取することができるハーブに分類されている。

アメリカ国立補完統合衛生センターによる2012年の臨床試験では、一般的治療が効果を示さない慢性C型肝炎患者について、偽薬を上回る効果は確認できないとしている[1]

脚注[編集]

  1. ^ Herbs at a Glance - Milk Thistle (Report). アメリカ国立補完統合衛生センター. 2012-07. D285。 {{cite report}}: |date=の日付が不正です。 (説明)

外部リンク[編集]