レッドマン
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『レッドマン』は、1972年4月24日から10月3日まで、日本テレビ系の子供番組『おはよう!こどもショー』内で放送された円谷プロダクション制作の特撮コーナードラマおよび主人公の名である。
放映時間は1回当たり5分間、月曜から土曜の朝7時30分ごろ - 7時35分ごろ放送。1話完結。第94話から第99話のみ連作。全138話。
概要
[編集]『ウルトラファイト』と同様、レッドマンと怪獣が戦う格闘番組である[1][2][3][4]。『おはよう!こどもショー』がマンネリ化対策として大幅リニューアルする際、当時の第二次怪獣ブームに便乗する形で企画された[2][5][4]。『ウルトラファイト』との違いは、番組に一切ナレーションが入らないことと、本編の前後で怪獣おじさん(朝戸鉄也)が登場して怪獣の解説をしていたことが挙げられる[1][3][6]。
「レッドマン」の名称は、これまで『ウルトラマン』『ウルトラセブン』などの企画時に用いられていた仮名称から譲り受けられたものである[7]。
登場怪獣は『帰ってきたウルトラマン』に登場したものを中心にしつつ、他の円谷プロ作品に登場した怪獣も登場している[1][3][8]。『ウルトラマン』と『ウルトラセブン』の多くの怪獣はアトラクション用の改造で、『帰ってきたウルトラマン』と『ミラーマン』の怪獣は撮影用のものが使用された[9]。
野山や砂浜、撮影当時はまだ豊富に残っていた造成地などを主なロケ地としている。背の高い草藪の中や波打ち際で戦う場面がたびたびあるなど、レッドマンも怪獣も見た目は等身大で映っているにもかかわらず、設定上ではどちらも巨大とされているため、格闘シーンには重々しい効果音が入る。
再放送は長らく行われず、映像メディアもLD-BOXのみという状態だったが、CS放送のチャンネルNECOでは2013年4月13日より、本放送当時の関係者やその回の登場怪獣の簡単な紹介も挿入しながら再放送された。また、作中ではレッドマンの新規スーツのアクションシーンも放映された。
円谷プロの公式YouTubeチャンネル「ウルトラチャンネル」でも2016年3月31日より、毎週月曜日から金曜日まで1話ずつ配信されている。この配信開始からまもなく、インターネット上では「赤いあいつ」「通り魔」などと呼ばれるようになり、大きな話題となった[10]。
2013年に『ウルトラマン』が「最も派生テレビシリーズが作られたテレビ番組」としてギネス世界記録に認定された際には、本作品も『ウルトラマン』の派生作品の1つに数えられている[11]。
レッドマン
[編集]レッドマン | |
---|---|
身長 | 1.8 - 42 m[3] |
体重 | 90 kg - 3万 t[3] |
出身地 | レッド星雲レッド星[3] |
レッド星雲のレッド星からやってきた平和を愛する戦士。
その名の通り全身が赤を基調としており、顔や胸・背中の模様や手袋・ブーツ・ベルトが銀色で意匠されたデザインとなっている。頭部は清朝の暖帽をかぶっているウルトラマンのようなルックスで、耳は独楽の上にアンテナ状のものが立った形状になっている。
番組の構成上、怪獣が街中に出現して悪さをする場面がなく、冒頭で野原などを徘徊している怪獣を発見したレッドマンが猛然と挑みかかり、戦闘開始となる。そのため、レッドマンが一方的に襲いかかっているようにしか見えない場面も見られた。それゆえ、レッドマンはファンから「赤い通り魔」との異名をとっており、これは円谷プロの公式エイプリルフールネタでも使用されている。また、レッドマンには台詞が存在せず、「イヤッ」「トォーッ」といった掛け声と必殺技の名前(「レッドアロー!」など)を発するのみで番組が進行する。
2013年にチャンネルNECOで放送された際には、「怪獣たちが次々と襲い、地球を守るために戦っている」というようなナレーションが流れている。
ファイトスタイル
[編集]格闘を主とした肉弾戦を得意とする。戦法として、怪獣をパンチやキック、投げ技で弱らせたうえ、レッドナイフやレッドアローなどの武器でとどめを刺すことが多く、光線などの必殺技はあまり使われなかった。怪獣に馬乗りになってレッドアローで滅多刺しにする、レッドナイフで首をはねる、怪獣の頭部を何度も地面に叩きつけた後に頸椎をへし折る、怪獣を崖から投げ落とすなど、フィニッシュのバリエーションは多彩である。決着後は倒した怪獣を見下ろすように仁王立ちし、胸を張ってやや上方を見上げるのが通例とされ、勝利のポーズとして右手を高く掲げることがある[注釈 1]。
作中では過剰な攻撃性を表していた。以下に数例を示す。
- 戦う意志が無く、逃げようとしている怪獣に対して「レッドファイト!」と叫び、無理やり戦闘を仕掛ける。
- すでに倒れて動かなくなっている怪獣に、とどめとしてレッドアローを突き刺す。数体いる場合には、念入りに1匹ずつ突き刺す。
- すでに決着がついたにもかかわらず、戦いのダメージで動けない怪獣を崖っぷちまで引きずっていき、そこから(レッドフォールで)投げ落とす。
この作品における怪獣は戦闘で倒されても爆発や消滅などはせず、死体はその場に残るという特徴がある。そのため、怪獣の死体を放置したままレッドマンがその場を立ち去る(レッドアローなどの武器もそのまま置いていく)という場面が、ラストシーンとして多用された。
設定上は空を飛ぶことが可能だが、戦闘終了後は徒歩で去っていく描写が多い。
これらの演出は、本作品が全編にわたって16ミリフィルムで撮影されたことから、当時主流であった特撮パートを35ミリフィルムで撮影して行う光学合成が出来ず、光線技が使えなかったという事情による。子供を飽きさせないようにパターンを変えて表現していた結果「フィニッシュがややエスカレートしていった面もあった」と、本作品がキャメラマンとしてのデビュー作となった大岡新一は語っている。しかし、大岡の工夫によって第137話のみ、スーパーインポーズの技術を利用して光線を合成することに成功している[12]。
必殺技と武器
[編集]- レッドパンチ、レッドキック
- レッドマンの基本戦法。ヒットした際の効果音から威力はかなりのものと推測され、強烈な打撃のみで怪獣を倒すこともあった。レッドキックは跳び蹴りや前転するようにして敵の目の前で倒立し、同時に顔面を蹴るというアクロバティックな技でとどめを刺すことが多かった。
- レッドチョップ
- 怪獣の頭部へ打ち下ろしの手刀を叩き込む。ジャンプなどの予備動作で落差を付ける場合が多い。レッドキックとこの技は、繰り出す際に「レッドチョップ!」「レッドキック!」という専用の掛け声がある。
- レッドアロー
- アローと名付けられているが、いわゆる手槍である。石突が十字架の形をしている。戦闘の最中に超能力によって実体化する。手に持った状態で相手を突き刺す、投擲武器として用いるなど、汎用性が高い。また、至近距離からの投擲では、怪獣の胴体を2体まとめて串刺しにするほどの驚異的な貫通力を誇る。また、刺さると爆発する(本体は残る)こともある。
- プロップは『帰ってきたウルトラマン』のウルトラクロスの改造[1][9]。
- レッドナイフ
- 大型のナイフで、短剣と呼べるほどのサイズである。先端に向かって刀身の幅が広がる独特の形状をしており、レッドアローと同じくどこからともなく瞬時に取り出す。レッドアローほど凝った造形ではないが殺傷能力は抜群であり、先端から「レッドショット」として弾丸を発射することも可能。また、レッドアローと同じく投擲武器として用いる場合もあり、レッドナイフが命中した部分は発火炎上する。初期は2本使用していたが(2013年再放送時にもそう解説された)、後に3本目も登場している。
- レッドフォール
- 怪獣を頭上に高々と持ち上げ、投げ落とす技。その場に投げ落とす場合と、崖から谷底へ落とす場合がある。主に虫の息となった怪獣へのとどめに使用するが、ゼットンのような強敵には打つ手無しと見たのか、半ば強引に谷底へ叩き落として勝負をつけてしまったこともある。
- レッドサンダー
- 腕先から発射する破壊光線。使用したのは第137話でシュガロンに放った1回のみ。
- 分身
- 第136話で使用。2人になってグドンとビーコンと戦った。
未登場怪獣
[編集]当初は既存の怪獣だけでなく新怪獣も出る予定だった[5][13]。以下の三怪獣は設定画が存在する。
ビッグライガー | |
---|---|
体長 | 55 m |
翼幅 | 46 m |
体重 | 1万5000 t |
- 猛毒巨虫 ビッグライガー
- 暗黒星雲のR星出身。
スフィンガー | |
---|---|
体長 | 48 m |
体重 | 5万 t |
- 侵略ロボット スフィンガー
- ミッド星人が作った地球侵略用ロボット。
グレイガス | |
---|---|
身長 | 52 m |
全長 | 75 m |
体重 | 3万4000 t |
- 豪炎怪獣 グレイガス
- アリゾナの地底に生息。口から火炎を吐く。
スタッフ
[編集]音楽
[編集]BGMは主題歌のインストゥルメンタル版のほか、『ミラーマン』で本編未使用となった楽曲を流用している。
- 主題歌「レッドマン」
- 作詞:藤公之介 / 作曲:山下毅雄 / 編曲:広瀬雅一 / 歌:子門真人(東宝レコード DS-1003)
- メロディーが異なるNGバージョンが存在し、『子門真人 ヴォーカル・コンピレーション SONGS FOR HEROES〈桃盤〉』(1998年、日本コロムビア)に「レッドマン(タイプB)」として収録されている。「タイプB」では、2番以降も1番の歌詞が繰り返し歌われている。
- イメージソング「夕陽のレッドマン」
- 作詞:藤公之介 / 作曲:山下毅雄 / 編曲:広瀬雅一 / 歌:子門真人(東宝レコード DS-1003)
出演
[編集]レッドマンを演じた久須美護が撮影途中に腕を骨折したため、後半のレッドマンは代役が演じている。136話における分身時には、左側の腰を落としてしっかり構えている方を久須美が演じている[14]。
放映リスト
[編集]サブタイトルは存在しない。
放送日 | 話数 | 登場怪獣 | 決まり手 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
1972年 4月24日 | 1 | ダークロン | 左ハイキック | |||
4月25日 | 2 | ブラックキング | レッドナイフ | |||
4月26日 | 3 | アーストロン | レッドナイフ | |||
4月28日 | 4 | レッドチョップ | ||||
4月29日 | 5 | ブラックキング | レッドフォール | |||
5月1日 | 6 | ガラモン | レッドアロー | |||
5月2日 | 7 | イカルス星人 | レッドナイフ | |||
5月3日 | 8 | ドラコ | レッドアロー | |||
5月4日 | 9 | イカルス星人 | レッドキック | |||
5月5日 | 10 | ガラモン | 巴投げ | |||
5月6日 | 11 | ドラコ | レッドアロー | |||
5月8日 | 12 | ペギラ | レッドナイフ | |||
5月9日 | 13 | ジラース | バルタン星人 | [ジラースとバルタン星人の同士討ち] | ||
5月10日 | 14 | ゴーロン星人 | ペギラ | レッドナイフ(ゴーロン星人)、レッドナイフ(ペギラ) | ||
5月11日 | 15 | ジラース | レッドアロー | |||
5月12日 | 16 | バルタン星人 | 巴投げ(ジラース)、[逃亡](バルタン星人) | |||
5月13日 | 17 | ゴーロン星人 | レッドフォール | |||
5月15日 | 18 | ゴモラ | 右アッパー | |||
5月16日 | 19 | ウー | カネゴン | レッドアロー(ウー)、レッドアロー(カネゴン) | ||
5月17日 | 20 | ゴモラ | レッドキック(ウー)、レッドキック(ゴモラ) | |||
5月18日 | 21 | 投げ(ウー)、レッドアロー(ゴモラ) | ||||
5月19日 | 22 | メフィラス星人 | レッドナイフ(ゴモラ)、レッドナイフ(メフィラス星人) | |||
5月20日 | 23 | ゴモラ | レッドアロー(ゴモラ)、レッドアロー(メフィラス星人) | |||
5月22日 | 24 | ウー | レッドチョップ | |||
5月23日 | 25 | メフィラス星人 | レッドナイフ | |||
5月24日 | 26 | サドラ | ダンガー | レッドナイフ(サドラ)、[サドラとの戦いで死亡](ダンガー) | ||
5月25日 | 27 | ゴーストロン | レッドアロー | |||
5月26日 | 28 | サドラー | ニードロップ(ゴーストロン)、 [ゴーストロンとの戦いで死亡](サドラ) | |||
5月27日 | 29 | ゴキネズラ | ダンガー | 右ストレート(ゴキネズラ)、レッドナイフ(ダンガー) | ||
5月29日 | 30 | レッドアロー | ||||
5月30日 | 31 | エレキング | テレスドン | レッドナイフ(エレキング)、巴投げ(テレスドン) | ||
5月31日 | 32 | ノコギリン | 投げ(エレキング)、レッドアロー(ノコギリン) | |||
6月1日 | 33 | キングマイマイ | レッドアロー(エレキング)、レッドアロー(キングマイマイ) | |||
6月2日 | 34 | テレスドン | レッドチョップ | |||
6月3日 | 35 | サータン | ベムスター | ノコギリン | レッドナイフ(サータン) レッドナイフ(ベムスター) レッドナイフ(ノコギリン) | |
6月5日 | 36 | ビーコン | 巴投げ(サータン)、巴投げ(ビーコン) | |||
6月6日 | 37 | レッドナイフ | ||||
6月7日 | 38 | ノコギリン | ビーコン | レッドナイフ(ノコギリン)、レッドナイフ(ビーコン) | ||
6月8日 | 39 | ベムスター | 突き飛ばし(ベムスター)、、突き飛ばし(ビーコン) | |||
6月9日 | 40 | サータン | 投げ(サータン)、レッドフォール(ビーコン) | |||
6月10日 | 41 | レッドキック(サータン)、レッドナイフ(ビーコン) | ||||
6月12日 | 42 | レッドナイフ | ||||
6月13日 | 43 | グロンケン | ||||
6月14日 | 44 | ザウルス | ||||
6月15日 | 45 | キングストロン | ||||
6月16日 | 46 | グロンケン | ||||
6月17日 | 47 | ザウルス | ステゴン | |||
6月19日 | 48 | |||||
6月20日 | 49 | ステゴン | グロンケン | |||
6月21日 | 50 | キングストロン | ||||
6月22日 | 51 | ミステラー星人 | ||||
6月23日 | 52 | アーストロン | ||||
6月24日 | 53 | サータン | レッドフォール | |||
6月26日 | 54 | ミステラー星人 ダンガ― | ||||
6月27日 | 55 | アーストロン | ミステラー星人 | |||
6月28日 | 56 | ミステラー星人 | サータン | |||
6月29日 | 57 | ゴーストロン | ペギラ | |||
6月30日 | 58 | ザゴラス | ||||
7月1日 | 59 | テレスドン | ||||
7月3日 | 60 | エレキング | ||||
7月4日 | 61 | ジラース | ||||
7月5日 | 62 | コダイゴン | ||||
7月6日 | 63 | ドラコ | ||||
7月7日 | 64 | ウー | ||||
7月8日 | 65 | イカルス星人 | ||||
7月10日 | 66 | グラナダス | ドラコ | |||
7月11日 | 67 | テレスドン | ガラモン | |||
7月12日 | 68 | エレキング | ザゴラス | |||
7月13日 | 69 | コダイゴン | ガラモン | |||
7月14日 | 70 | エレキング | ジラース | |||
7月15日 | 71 | イカルス星人 | ||||
7月17日 | 72 | ウー | ||||
7月18日 | 73 | ガラモン | ドラコ | |||
7月19日 | 74 | テレスドン | エレキング | |||
7月20日 | 75 | イカルス星人 | ジラース | |||
7月21日 | 76 | ガラモン | ウー | |||
7月22日 | 77 | ドラコ | ||||
7月24日 | 78 | テレスドン | ||||
7月25日 | 79 | ガラモン | ||||
7月26日 | 80 | ペギラ | ゴーストロン | |||
7月27日 | 81 | |||||
7月28日 | 82 | グロンケン | プルーマ | |||
7月29日 | 83 | |||||
7月31日 | 84 | ゴーストロン | ||||
8月1日 | 85 | ペギラ | ||||
8月2日 | 86 | ササヒラー | ||||
8月3日 | 87 | ケンタウルス星人 | ||||
8月4日 | 88 | ゴーストロン | ||||
8月5日 | 89 | ペギラ | ||||
8月7日 | 90 | ササヒラー | ゴーストロン | |||
8月8日 | 91 | ペギラ | ||||
8月9日 | 92 | ゴーストロン | ||||
8月10日 | 93 | ササヒラー | ||||
8月11日 | 94 | グドン | レッドキラー | |||
8月12日 | 95 | ゴモラ | ||||
8月14日 | 96 | コダイゴン | ||||
8月15日 | 97 | グドン | ドラキュラス | |||
8月16日 | 98 | レッドキラー | ゴモラ | |||
8月17日 | 99 | |||||
8月18日 | 100 | ジラース | ||||
8月19日 | 101 | ペギラ | グドン | |||
8月21日 | 102 | ゴキネズラ | レッドキラー | |||
8月22日 | 103 | グドン | ジラース | |||
8月23日 | 104 | レッドキラー | ペギラ | |||
8月24日 | 105 | グドン | ゴキネズラ | |||
8月25日 | 106 | ペギラ | ||||
8月26日 | 107 | ジラース | レッドキラー | |||
8月28日 | 108 | ザゴラス | ||||
8月29日 | 109 | シュガロン | ジラース | |||
8月30日 | 110 | グドン | ||||
8月31日 | 111 | シュガロン | ||||
9月1日 | 112 | サドラ | ||||
9月2日 | 113 | ザゴラス | グドン | |||
9月4日 | 114 | イカルス星人 | ||||
9月5日 | 115 | グドン | ||||
9月6日 | 116 | サドラ | シュガロン | |||
9月7日 | 117 | グドン ザゴラス | ||||
9月8日 | 118 | イカルス星人 | ||||
9月9日 | 119 | シュガロン | レッドナイフを地面に投擲した際の爆発で全滅 | |||
9月11日 | 120 | ドラキュラス | ||||
9月12日 | 121 | バット星人 | イカルス星人 | |||
9月13日 | 122 | ビーコン | サドラ | |||
9月14日 | 123 | ドラキュラス | バット星人 | |||
9月15日 | 124 | ビーコン | イカルス星人 | |||
9月16日 | 125 | サドラ | ドラキュラス | |||
9月18日 | 126 | バット星人 | ビーコン | |||
9月19日 | 127 | |||||
9月20日 | 128 | ドラコ | ||||
9月21日 | 129 | ゼットン | ||||
9月22日 | 130 | コダイゴン | ||||
9月23日 | 131 | サドラ | ||||
9月26日 | 132 | ドラコ | ゼットン | |||
9月27日 | 133 | コダイゴン | サドラ | |||
9月28日 | 134 | ドラコ | ゼットン | |||
9月29日 | 135 | |||||
9月30日 | 136 | グドン | ビーコン | |||
10月2日 | 137 | シュガロン | レッドサンダー | |||
10月3日 | 138 | エレキング | レッドナイフで斬首 |
- 4月27日はストライキ、9月25日は田中角栄首相の中国訪問の報道特別番組のため放送休止。
- 10月4日には最終回として第14話を再放送[15]。
- 放送当時の資料は一部散逸しているため、正確な放送期間が公式の記録として残されておらず、一時期は放送回数さえ不明だった[注釈 2]。現在公表されている放送期間は、のちに『ウルトラマンAGE』(辰巳出版)で円谷プロ作品年表を作る際に、新聞の記述や当時の視聴者の証言などから編集部が「信頼性が高い」と判断した情報を基にしたものだが、この年表自体、新たな情報が得られるたびにそれを検証したうえでの修正が繰り返されたものである。
映像ソフト化
[編集]1996年に、バンダイビジュアルより「レッドマン メモリアルボックス」として全話がレーザーディスクでソフト化されている。DVDは『円谷プロ特撮ドラマDVDコレクション』(2016年2月16日創刊、デアゴスティーニ)の117号 - 123号に収録された。
映像の発見状況
[編集]本作品は長期に渡ってネガフィルムの所在が不明となっていたため、1980年代に発売された書籍では、「リバーサルフィルムにて撮影されたためにネガが存在せず、ニュープリントは絶望的である」[16]と紹介されているものも存在する。しかし、1990年代にはLDセット『流星人間ゾーン パーフェクトファイル』の映像特典として収録する『行け!ゴッドマン』のネガを探していた東宝社員により、東京現像所で「おはよう!こどもショー」名義で全話のネガが保管されているのが確認された。[要出典]ただし、オープニング映像は発見されていない。
ネガフィルムの発見に数年ほど先駆けて円谷プロの保管庫からモノクロのラッシュフィルム数本が発見され、これによってネガの存在が推測されることとなった。このラッシュフィルムは、ハミングバードより『ウルトラマンタロウ』のLDソフトが発売された際、新規に主題歌のカラオケをBGMとして付けたうえで第14巻の映像特典として収録されている。
人気の再燃
[編集]2016年3月よりYouTubeの円谷プロ公式チャンネルで再配信が開始されたことをきっかけに、本作品の(2016年時点からすると)唐突で残虐ともいえるレッドマンの戦いぶりが注目を集めるようになり、「赤い通り魔」などと呼ばれて人気を博するようになる[17]。これを受け、Tシャツ[18]やLINEスタンプ[19]などが発売される、本作品の資料や撮影に使われたレッドマンのマスクなどを展示するイベント[20]が企画されるなどの盛り上がりを見せている。
こういった人気について、当時円谷プロ社長を務めていた大岡新一は「(殺戮の限りを尽くすという見方でそこだけフォーカスされることについて)そんなつもりで僕らは撮っていたわけじゃないから、『なぜだろう?』『何がウケているのかな?』っていうのは正直感じますよ」とコメントしている。また、『レッドマン』の新作を見たいという声に対しては、今では悪人みたいなテイストで作るのは無理だとして「レッドマンはそれなりに何か特性を持ったヒーローでいてほしいとなると、作り方はものすごく難しい」とコメントしている[12]。そのほか、漫画家の唐沢なをきは「シンプル極まりない、いわばオフィシャルな怪獣ごっこ」、「突っ込みどころが固まって一本の番組になったような作品」、「ネットでみんなでわいわい騒ぎながら見るのにぴったりなパーティームービーとして認知されている」などと評している[21]。
2022年10月14日には、フジテレビ系列で放送された『人志松本の酒のツマミになる話』でMCの松本人志(ダウンタウン)が本作品のファンであることを明かし、ゲストのお笑い芸人たちにも本作品の映像が紹介されて盛り上がった[22]。その後、YouTubeウルトラマン公式チャンネルで同日23時から5日間連続で5エピソードが限定配信された[23]。
漫画
[編集]マット・フランクによる漫画版が2018年から2019年にかけてフェーズシックスから刊行された。全3巻。
テレビシリーズに登場しなかったビッグライガーや、本作品オリジナルの怪獣が登場する。
- 怪獣ハンター編 2018年5月30日初版発行、ISBN 978-4-909434-21-0
- ダークチャンネル編 2018年11月30日初版発行、ISBN 978-4-909434-36-4
- 正義の怪獣編 2019年11月27日初版発行、ISBN 978-4-909434-59-3
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d 全怪獣怪人 上 1990, p. 166
- ^ a b 『宇宙船SPECIAL '70年代特撮ヒーロー全集』監修 金田益実、朝日ソノラマ、1998年5月30日、120頁。ISBN 4-257-03533-1。
- ^ a b c d e f 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 66
- ^ a b 円谷プロ画報 2013, p. 96.
- ^ a b 全怪獣怪人 上 1990, p. 167
- ^ 『メーキング・オブ・円谷ヒーロー・1』 講談社〈講談社X文庫〉、1987年、112頁。
- ^ 『レッドマン』 第1話 -ダークロン登場- - ULTRAMAN Official by Tsuburaya Productions - YouTube
- ^ 『メーキング・オブ・円谷ヒーロー・1』 113頁。
- ^ a b 特撮全史 2016, p. 23, 「レッドマン」
- ^ “赤い通り魔? 異色の特撮『レッドマン』に中毒者続出”. R25 (2016年5月6日). 2016年8月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月17日閲覧。
- ^ “『ウルトラマン』がギネス世界記録「最も派生テレビシリーズが作られたテレビ番組」に認定!”. 円谷ステーション. 2019年4月17日閲覧。
- ^ a b 特撮秘宝vol.4、237-241頁。
- ^ 円谷プロ画報 2013, p. 99.
- ^ 『別冊映画秘宝 特撮秘宝』Vol.4、洋泉社、2016年8月27日、244頁、ISBN 978-4-8003-1005-7。
- ^ 特撮秘宝vol.4、.234頁。
- ^ 『メーキング・オブ・円谷ヒーロー・1』 114頁。
- ^ “説明なしで怪獣をオーバーキルする通り魔ヒーロー「レッドマン」が怖すぎる YouTubeのリバイバル配信で人気が再燃”. ねとらぼ (アイティメディア). (2016年4月20日) 2016年10月14日閲覧。
- ^ “「レッドマン」「レッドファイト」Tシャツがコスパより発売決定!7/24(日)「Wonder festival2016[夏」にて先行発売開始!]”. 円谷ステーション. 円谷プロダクション (2016年7月11日). 2022年11月12日閲覧。
- ^ “赤いあいつ『レッドマン』がまさかのLINEスタンプになって登場!LINEのトーク画面でレッドファイト!”. 円谷ステーション. 円谷プロダクション (2016年8月30日). 2022年11月12日閲覧。
- ^ “『ネットで話題の赤いあいつ「レッドマン」が中野ブロードウェイにやってくる!「赤いアイツ展~Exhibition Of REDMAN~」11/17(木)~28(月)開催!”. 円谷ステーション. 円谷プロダクション (2016年10月11日). 2022年11月12日閲覧。
- ^ 特撮秘宝vol.4、231頁。
- ^ 宇多田イタチ (2022年11月3日). “怪獣を手ひどく痛めつける!? 一度観たら忘れられないヒーロー『レッドマン』とはいったい。『酒のつまみになる話』で話題に【トレンドワード解説】”. ファミ通.com (KADOKAWA Game Linkage) 2022年11月12日閲覧。
- ^ “いきなり『レッドマン』祭り開始!「YouTubeウルトラマン公式チャンネル」で5日間連続セレクト配信スタート!「TSUBURAYA IMAGINATION」では厳選エピソードをお得にご覧いただける配信キャンペーン&特集を展開!”. 円谷ステーション. 円谷プロダクション (2022年10月14日). 2022年10月15日閲覧。
参考文献
[編集]- 『全怪獣怪人』 上巻、勁文社、1990年3月24日。ISBN 4-7669-0962-3。C0676。
- 大石真司、江口水基・島崎淳・間宮尚彦『円谷プロ全怪獣図鑑』小学館、2013年、66頁。ISBN 9784096820742。
- 『円谷プロ画報』 第1巻、竹書房、2013年。ISBN 978-4-8124-9491-2。
- 『別冊映画秘宝 特撮秘宝』vol.4、洋泉社、pp.12-13.231-246、2016年。ISBN 978-4-8003-1005-7。
- 『キャラクター大全 特撮全史 1970年代 ヒーロー大全』講談社、2016年1月29日。ISBN 978-4-06-219821-9。
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