ロック・ロブスター

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ロック・ロブスター
The B-52'sシングル
初出アルバム『警告! THE B-52'S来襲
B面 52ガールズ(DB)
危険なナンバー6060-842(ワーナー)
リリース
規格 7インチ・シングル
録音 1978年2月、1979年
ジャンル ニュー・ウェイヴ
時間
レーベル DBレコード
ワーナー・ブラザース・レコード
作詞・作曲 フレッド・シュナイダー、リッキー・ウィルソン
プロデュース ケヴィン・ダン(DB)
クリス・ブラックウェル(ワーナー)
チャート最高順位
The B-52's シングル 年表
ロック・ロブスター
(1980年1月)
惑星クレア
(1980年3月)
ミュージックビデオ
「Rock Lobster」 - YouTube
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ロック・ロブスター」(Rock Lobster)は、The B-52'sが1978年に発表した楽曲。

ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500(2010年版)では147位にランクされている[3]

概要[編集]

グループが最初に録音し、発表した「ロック・ロブスター」はフレッド・シュナイダーとリッキー・ウィルソンによって書かれた。1978年2月、アトランタのマウンテン・スタジオでわずかばかりの経費でレコーディングは行われ、同年4月に地元のレーベル会社、DBレコードから発売された。B面は「52ガールズ」。レーベルのオーナー、ダニー・ベアードによれば製作費はおよそ700ドル、ケイト・ピアソンの弾いたファルフィッサのオルガンはキーの一つが音が出なかったという[4]

しかし本作品はひそかな人気を呼び、グループはニューヨークの「CBGB」や「Max's Kansas City」などのライブハウスで演奏を行うようになった。1979年にワーナー・ブラザース・レコードと契約。クリス・ブラックウェルのプロデュースの下、バハマナッソーでファースト・アルバムのレコーディングを行った。「ロック・ロブスター」と「52ガールズ」はこのとき再録音され、アルバム『警告! THE B-52'S来襲』は同年7月6日に発売された。

アルバムからシングルカットされたバージョンはアルバムのものより短い4分52秒のバージョンである。各国のシングルのB面はそれぞれ異なる。イギリスと西ドイツはファースト・アルバムには未収録の「Running Around」のインストゥルメンタル・バージョン、日本は「惑星クレア」(1979年12月発売)だった[5][6][7]。本国アメリカでは「危険なナンバー6060-842」をB面にして1980年1月に発売された[2]

ビルボード・Hot 100では56位、イギリスでは37位、カナダでは1位、オーストラリアでは3位を記録した。

シンディ・ウィルソンが張り上げる奇声は、オノ・ヨーコの歌唱法を元にしている。ウィルソン自身がのちのインタビューでそのことを認めており、彼女は次のように述べている。「私たちはビートルズジョン・レノンの大ファンだったのよ。それに私はヨーコはすごくクールだと常から思っていた。あの曲はヨーコと彼女の精神に捧げた曲なの」。そして本作品は、バミューダ諸島で息子のショーンと旅行中だったジョン・レノンの耳にとまり、レノンはオノ・ヨーコの音楽との共通性をすぐに感じ取る。「古い斧を持ち出して妻を目覚めさせる時がきた」ことを確信したレノンはヨーコとともに1980年4月からスタジオに入り、アルバム『ダブル・ファンタジー』を完成させた[8]

演奏者[編集]

  • フレッド・シュナイダー - リード・ボーカル、カウベル
  • ケイト・ピアソン - バッキング・ボーカル、オルガン、シンセ・ベース
  • シンディ・ウィルソン - バッキング・ボーカル、タンバリン
  • リッキー・ウィルソン - ギター
  • キース・ストリックランド - ドラムズ、パーカッション

脚注[編集]