ヴィクティファルス
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この記事は現役競走馬を扱っています。 |
ヴィクティファルス | ||||||
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第88回東京優駿(日本ダービー)パドック (2021年5月30日) | ||||||
欧字表記 | Victipharus[1] | |||||
香港表記 | 伽利衛星 | |||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||
性別 | 牡→騸[1] | |||||
毛色 | 鹿毛[1] | |||||
生誕 | 2018年5月1日(6歳)[1] | |||||
父 | ハーツクライ[1] | |||||
母 | ヴィルジニア[1] | |||||
母の父 | Galileo[1] | |||||
生国 | 日本(北海道安平町)[1] | |||||
生産者 | ノーザンファーム[1] | |||||
馬主 | (株)G1レーシング[1] | |||||
調教師 | 池添学(栗東)[1] | |||||
競走成績 | ||||||
生涯成績 | 20戦3勝[1] | |||||
獲得賞金 | 1億2161万2000円[1] (2024年9月28日現在) | |||||
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ヴィクティファルス(欧字名:Victipharus、2018年5月1日 - )は、日本の競走馬[1]。2021年のスプリングステークスの勝ち馬である。
馬名の意味は、ガリレオ衛星に付けられた名前。母父名より連想。
戦績
[編集]2歳(2020年)
[編集]11月28日阪神の2歳新馬戦(芝1800m)にて福永祐一を背に1番人気で出走。道中は中団で待機し、直線で抜け出すと最後はカサデガの追撃を半馬身差振り切ってデビュー戦を飾る[2]。
3歳(2021年)
[編集]2月14日の共同通信杯で始動。7番人気の評価であったが、中団追走から直線でしぶとく脚を伸ばし、勝ったエフフォーリアには離されたものの2着と好走する[3]。3月21日のスプリングステークスでは道中中団を追走すると、直線で大外から一気の末脚を繰り出し最後は早め進出から一旦は先頭に立ったアサマノイタズラをアタマ差交わして重賞初制覇を果たした。また、鞍上の池添謙一(兄)、調教師の池添学(弟)との兄弟コンビでは初のJRA重賞初制覇ともなった[4]。4月11日、クラシック一冠目の皐月賞は道中中団からレースを進めるが上位に食い込めず9着に敗れ、初めて連対を外した。続くクラシック二冠目、東京優駿は先行したが馬群に沈み、14着と大敗した。
夏は休養に充て、秋初戦となったセントライト記念は中団から直線で馬群を割って伸びるも5着に敗れる。クラシック3冠目の菊花賞は中団から競馬をするも伸びを欠き10着に敗れた。
4歳・5歳(2022年・2023年)
[編集]4歳初戦の中山金杯、次走のマイラーズカップは共に二桁順位に沈む。約半年の休養を挟んでリステッド戦を2戦するが、結局未勝利のままシーズンを終えることとなった。
5歳初戦として出走した京都金杯で12着に敗れた後、去勢手術が行われセン馬となった[5]。去勢後初戦の京王杯スプリングカップは直線で失速し最下位18着。夏の小倉日経オープンも着外に敗れた。その後、陣営はダート路線への転向を決断。初のダート戦となった10月の太秦ステークスはスタート直後こそ躓いたものの、中団をリズム良く運び、直線ラスト100メートルで逃げ粘るメイクアリープをかわしてゴール。7番人気の伏兵評価を覆し、スプリングステークス以来約2年7か月ぶりの勝利を収めた[6]。
競走成績
[編集]以下の内容は、JBISサーチ[7]およびnetkeiba.com[8]の情報に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 | 枠 番 | 馬 番 | オッズ (人気) | 着順 | タイム (上り3F) | 着差 | 騎手 | 斤量 [kg] | 1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2020.11.28 | 阪神 | 2歳新馬 | 芝1800m(良) | 9 | 8 | 9 | 1.4 (1人) | 1着 | 1:49.3(34.4) | -0.1 | 福永祐一 | 55 | (カサデガ) | 484 | |
2021. 2.14 | 東京 | 共同通信杯 | GIII | 芝1800m(良) | 12 | 7 | 9 | 41.9 (7人) | 2着 | 1:48.0(33.6) | 0.4 | 松山弘平 | 56 | エフフォーリア | 478 |
3.21 | 中山 | スプリングS | GII | 芝1800m(重) | 15 | 8 | 14 | 7.1 (3人) | 1着 | 1:52.0(36.1) | -0.0 | 池添謙一 | 56 | (アサマノイタズラ) | 480 |
4.18 | 中山 | 皐月賞 | GI | 芝2000m(稍) | 16 | 3 | 5 | 10.1 (4人) | 9着 | 2:02.1(37.7) | 1.5 | 池添謙一 | 57 | エフフォーリア | 478 |
5.30 | 東京 | 東京優駿 | GI | 芝2400m(良) | 17 | 1 | 2 | 95.6(14人) | 14着 | 2:24.3(35.4) | 1.8 | 池添謙一 | 57 | シャフリヤール | 474 |
9.20 | 中山 | セントライト記念 | GII | 芝2200m(良) | 14 | 3 | 3 | 18.9 (7人) | 5着 | 2:12.9(35.4) | 0.6 | 池添謙一 | 56 | アサマノイタズラ | 474 |
10.24 | 阪神 | 菊花賞 | GI | 芝3000m(良) | 18 | 8 | 17 | 18.4 (8人) | 10着 | 3:06.1(35.7) | 1.5 | 池添謙一 | 57 | タイトルホルダー | 474 |
2022. 1. 5 | 中山 | 中山金杯 | GIII | 芝2000m(良) | 17 | 3 | 6 | 4.2 (3人) | 13着 | 2:01.3(36.3) | 1.2 | 池添謙一 | 56 | レッドガラン | 482 |
4.24 | 阪神 | マイラーズC | GII | 芝1600m(稍) | 15 | 2 | 2 | 18.7 (8人) | 14着 | 1:35.5(37.1) | 2.2 | 池添謙一 | 56 | ソウルラッシュ | 480 |
10.30 | 阪神 | カシオペアS | L | 芝1800m(良) | 15 | 5 | 8 | 19.7 (6人) | 5着 | 1:46.5(33.9) | 0.4 | 池添謙一 | 57 | アドマイヤビルゴ | 486 |
12.18 | 中山 | ディセンバーS | L | 芝1800m(稍) | 16 | 6 | 11 | 6.2 (3人) | 7着 | 1:49.1(36.5) | 0.7 | 戸崎圭太 | 57 | ショウナンマグマ | 484 |
2023. 1. 5 | 中京 | 京都金杯 | GIII | 芝1600m(良) | 16 | 4 | 8 | 51.2(11人) | 12着 | 1:33.9(35.8) | 1.2 | 団野大成 | 57 | イルーシヴパンサー | 492 |
5.13 | 東京 | 京王杯SC | GII | 芝1400m(良) | 18 | 2 | 3 | 204.1(17人) | 18着 | 1:21.9(35.0) | 1.6 | 石川裕紀人 | 57 | レッドモンレーヴ | 474 |
8.27 | 小倉 | 小倉日経OP | OP | 芝1800m(良) | 12 | 3 | 3 | 16.6 (8人) | 7着 | 1:47.1(36.5) | 1.2 | 荻野極 | 58 | カントル | 470 |
10.14 | 京都 | 太秦S | OP | ダ1800m(良) | 12 | 3 | 3 | 28.9 (7人) | 1着 | 1:51.3(37.8) | -0.2 | 池添謙一 | 58 | (タイセイドレフォン) | 480 |
2024. 1.21 | 京都 | 東海S | GII | ダ1800m(重) | 16 | 2 | 3 | 8.1 (4人) | 3着 | 1:49.6(36.1) | 0.4 | 池添謙一 | 57 | ウィリアムバローズ | 490 |
4.14 | 阪神 | アンタレスS | GIII | ダ1800m(良) | 16 | 2 | 3 | 4.0 (2人) | 14着 | 1:54.5(40.0) | 3.3 | 池添謙一 | 58 | ミッキーヌチバナ | 490 |
5.18 | 京都 | 平安S | GIII | ダ1900m(良) | 16 | 8 | 15 | 16.4 (8人) | 15着 | 2:00.3(39.3) | 2.9 | 池添謙一 | 57 | ミトノオー | 492 |
8. 4 | 札幌 | エルムS | GIII | ダ1700m(稍) | 14 | 3 | 3 | 43.3(11人) | 6着 | 1:44.9(36.8) | 0.9 | 池添謙一 | 58 | ペイシャエス | 480 |
9.28 | 中京 | シリウスS | GIII | ダ1900m(良) | 15 | 6 | 11 | 53.8(11人) | 15着 | 2:01.1(40.1) | 4.0 | 池添謙一 | 57.5 | ハギノアレグリアス | 484 |
- 競走成績は2024年9月28日現在
血統表
[編集]ヴィクティファルスの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | サンデーサイレンス系(ヘイロー系) | [§ 2] | ||
父 ハーツクライ 2001 鹿毛 | 父の父 *サンデーサイレンスSunday Silence 1986 青鹿毛 | Halo | Hail to Reason | |
Cosmah | ||||
Wishing Well | Understanding | |||
Mountain Flower | ||||
父の母 アイリッシュダンス1990 鹿毛 | *トニービン | *カンパラ | ||
Severn Bridge | ||||
*ビューパーダンス | Lyphard | |||
My Bupers | ||||
母 * ヴィルジニア 2010 鹿毛 | Galileo 1998 鹿毛 | Sadler's Wells | Northern Dancer | |
Fairy Bridge | ||||
Urban Sea | Miswaki | |||
Allegretta | ||||
母の母 Silverskaya2001 黒鹿毛 | Silver Hawk | Roberto | ||
Gris Vitesse | ||||
Boubskaia | Niniski | |||
Frenetique | ||||
母系(F-No.) | 16号族(FN:16-g) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Hail to Reason4×5=9.38%、Northern Dancer5×4=9.38% | [§ 4] | ||
出典 |
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脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “ヴィクティファルス”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年5月13日閲覧。
- ^ “【阪神5R・2歳新馬】ヴィクティファルスが1番人気に応えてV 福永「初戦としては十分」”. スポーツ報知 (2020年11月28日). 2021年3月22日閲覧。
- ^ “【共同通信杯結果】エフフォーリアが無傷の3連勝で重賞制覇! いざクラシックへ”. netkeiba.com (2021年2月14日). 2021年3月22日閲覧。
- ^ “【スプリングS】“池添兄弟”重賞初V!ヴィクティファルスが大外一気の末脚発揮で皐月切符獲得 有力馬として堂々とクラシックの舞台へ”. ヤフー競馬 (2021年3月21日). 2021年3月22日閲覧。
- ^ 【注目馬動向】ヴィクティファルスが去勢して再出発netkeiba.com、2023年4月21日配信・閲覧
- ^ “【太秦S】7番人気ヴィクティファルスが初のダート戦で勝利!池添が挙げた勝因は「馬体のキープ」”. 東京スポーツ. (2023年10月14日) 2023年10月15日閲覧。
- ^ “ヴィクティファルス 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年5月13日閲覧。
- ^ “ヴィクティファルスの競走成績”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2023年5月13日閲覧。
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post