小海線統括センター

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小海線統括センター
基本情報
日本の旗 日本
鉄道事業者 東日本旅客鉄道
帰属組織 長野支社首都圏本部
所属略号 都コミ
最寄駅 中込駅
管轄車両 キハ110系
キハE200形
旧称 小海線営業所
開設 1934年
車両基地概要
留置線本数 7本
配置両数
気動車 23両
合計 23両
備考 2023年4月1日現在のデータ[1]
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小海線統括センター(こうみせんとうかつセンター)は、長野県佐久市中込に所在する東日本旅客鉄道(JR東日本)小海線中込駅構内にある、同線の運営を所管する組織である。長野支社の管轄。(ただし、車両検修部門は首都圏本部が所管する)小海線の運行に携わる乗務員(運転士車掌)と駅員の所属組織であり、また中込駅東側に車両基地を有している。

配置車両に記される略号[編集]

都コミ」…首都圏本部を表す「」と、小海の電報略号を表す「コミ」から構成される。

歴史[編集]

  • 1934年9月1日 - 佐久鉄道の国有化により長野庫中込機関分庫として発足[2]。配置車両は、1265形および気動車キハ40500・キハ40600。
  • 1935年昭和10年)11月29日 - 長野庫の分庫から独立して中込機関庫となる[3]。配置車両は、1265形・C12形・C56形および気動車キハ40500・キハ40600。
  • 1936年昭和11年)9月1日 - 規則改正により中込機関区に改称。
  • 1959年(昭和34年)4月3日 - 小海線管理所発足。配置車両はC56形。
  • 1960年(昭和35年)4月1日 - 小海線定期旅客列車の気動車化完了。これによりC56形の運用が激減し、両数も大幅に減少。
  • 1969年(昭和44年)1月 - この頃小海線管理所廃止、中込機関区復活。配置車両はC56形・キハ10・キハ11・キハ51・キハ52。
  • 1980年(昭和55年)4月1日現在 - 配置車両はDD16・キハ。
  • 1986年(昭和61年)11月1日 - 中込運転区に改称。長野車掌区のうち中込支区を中込駅に統合。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により東日本旅客鉄道に移管。
  • 1988年(昭和63年)3月13日 - 中込駅乗務員(車掌)を中込運転区に統合。
  • 1989年平成元年)12月 - 中込運輸区に改称。
  • 1991年(平成3年)4月1日 - 中込運輸区と小海線の全有人駅を統合し、小海線営業所が発足[4]。旧中込運輸区庁舎は小海線営業所運行室となる。
  • 2022年(令和4年)3月12日 - 小海線営業所廃止。小海線統括センターへ改組される。

配置車両[編集]

小海線で運用される車両が配置されている。2023年4月1日現在の配置車両は以下の通り[1]

電車 気動車 機関車 客車 貨車 合計
0両 23両 0両 0両 0両 23両
キハ110系
HIGH RAIL 1375

キハ110形気動車(20両)

  • キハ103形(1両)
    • 710番台1両が配置されている。
    • 2016年11月26日付でキハ100-29が小海線観光列車「HIGH RAIL 1375」用として盛岡車両センターから転属(転入)し[5]、改造の上2017年6月15日付でキハ103-711に改番した[6]
  • キハ110形(12両)
    • 100番台12両が配置されている。
    • かつては18両配置されていたが、2007年に2両(キハ110-118, 122)が盛岡車両センターへ、2013年2月中旬に3両(キハ110-106, 107, 108)が小牛田運輸区へ転出、2013年9月には1両(キハ110-105)が「TOHOKU EMOTION」用として八戸運輸区に転出した。
    • キハ110-121は、2015年から2016年12月まで開業80周年を記念し、かつて小海線で運転していたキハ52形気動車をモチーフとした朱色の塗装となっていた[7]
  • キハ111・112形(7両)
    • 100番台2両編成3本と710番台1両が配置されている。
    • 2016年11月26日付でキハ110-108が「HIGH RAIL 1375」用として小牛田運輸区から再度転属(転入)し[5]、改造の上2017年6月15日付でキハ112-711に改番した[6]
    • キハ111-111・キハ112-111は、2015年から2017年1月まで開業80周年を記念し、かつて小海線で運転していたキハ58系気動車をモチーフとしたクリーム色と朱色の塗装となっていた[8]
キハE200系

キハE200形気動車(3両)

  • 3両が配置されている。2007年7月31日から運用を開始した。

これら上記の車両が検査等で長野総合車両センターを入出場回送する際は、小淵沢駅から中央本線篠ノ井線を経由する。

脚注[編集]

  1. ^ a b 「JR旅客会社の車両配置表」、『鉄道ファン』63巻(通巻747号(2023年7月号))、交友社 pp. 15(別冊付録)
  2. ^ 『鉄道省年報. 昭和9年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  3. ^ 『鉄道省年報. 昭和10年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  4. ^ “JR東日本長野支社 小海線営業所まもなく1周年”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1992年3月27日) 
  5. ^ a b 鉄道ファン編集部、2017、「JR旅客会社の車両配置表」、『鉄道ファン』57巻(通巻675号(2017年7月号))、交友社 p. 35(東日本旅客鉄道・転属分、別冊付録)
  6. ^ a b JR旅客会社の車両配置表」、『鉄道ファン』58巻(通巻687号(2018年7月号))、交友社 pp. 16,35(別冊付録)
  7. ^ “懐かし朱色の車両 JR小海線、全線開通80周年記念で運行”. 信毎Web (信濃毎日新聞). (2015年2月18日). オリジナルの2015年2月19日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150219010634/http://www.shinmai.co.jp/news/20150218/KT150217SJI090005000.php 2017年5月27日閲覧。 
  8. ^ 旧国鉄カラーの車両20日運行開始 小海線全線開通80周年記念”. 北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ. 信濃毎日新聞 (2015年3月19日). 2015年4月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年5月27日閲覧。

関連項目[編集]

座標: 北緯36度13分53.7秒 東経138度28分46.3秒 / 北緯36.231583度 東経138.479528度 / 36.231583; 138.479528