丸山電気石

ウィキペディアから無料の百科事典

丸山電気石(まるやまでんきせき、英:Maruyamaite[1][2]、マルヤマアイト)とは、カザフスタンのコクチェタフで発見された新鉱物[1][2]。理想化学組成は、K(MgAl2)(Al5Mg)(BO3)3(Si6O18)(OH)3O[1][2]。丸山電気石の名前は、プルームテクトニクスの提唱などの功績を残し、コクチェタフ超高圧変成帯研究プロジェクトのリーダーでもあった、丸山茂徳にちなんだ名前である[1][2]

模式地においては、電気石を約20%含む超高圧変成岩中に顕微鏡レベルで産出し、色は薄い褐色から褐色、モース硬度は7。

カリウムを多量に含んだ世界中でも非常にまれな電気石で[1][2]、ダイヤモンドと共存できるほどの高圧下でも安定な電気石である[1][2]早稲田大学の清水連太郎(創造理工学研究科)と小笠原義秀(早稲田大学教育・総合科学学術院教授)により発見され[1][2]カナダマニトバ大学のF.C. Hawthorne教授らが構造解析を行った。高圧条件下で形成されるダイヤモンドと共存する電気石は、世界で初めての発見であった[1][2]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h 新鉱物発見、maruyamaite(丸山電気石)と命名 ―世界初、ダイヤモンドと共存し、カリウムを多量に含む特殊な電気石―”. 東京工業大学. 2023年1月10日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h 新鉱物発見、maruyamaite(丸山電気石)と命名”. 早稲田大学東京工業大学. 2023年1月10日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]