久保筑水
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久保 筑水(くぼ ちくすい、1759年(宝暦9年) - 1835年8月7日(天保6年7月13日)[1])は、江戸時代後期の儒学者。筑水は号。名は愛(あい、久保愛)、字は君節。通称は荘左衛門[1]。折衷学派に属する[1]。主著は『荀子増注』。
生涯
[編集]信濃国(現在の長野県)、また一説には安芸国(現在の広島県)の出身[1]。一橋徳川家の儒官を務めた[1]。久喜郷(現在の埼玉県久喜市)の郷学「遷善館」で庶民に講義した[2]。
主な著書
[編集]- 『荀子増注』 - 『荀子』の注釈書。師の片山兼山の成果を継ぐ。江戸時代の『荀子』研究の集大成[3]。冨山房「漢文大系」に収録。
- 『論語集義』[4]
- 『学庸精義』[4]
- 『淮南子注考』[4] - 冨山房「漢文大系」に収録。
関連文献
[編集]- 藤川正数『荀子注釋史上における邦儒の活動 正篇』風間書房、1980年。ISBN 978-4-7599-0523-6。