交響曲第1番 (ジェイガー)

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吹奏楽のための交響曲Symphony for Band)は、アメリカロバート・ジェイガーが作曲した最初の交響曲である。

概説[編集]

1963年秋に作曲され、翌年のオストウォルド賞に輝いた。標準的なコンサートバンド編成のために書かれ、初演を指揮したギルバート・ミッチェル大尉に献呈されている。

「吹奏楽のための交響曲」というタイトルで出版されたが、1976年東京佼成ウインドオーケストラの委嘱で交響曲第2番「三法印」が作曲されたため、「交響曲第1番」と呼ばれるようになった。

初演[編集]

世界初演
公式な初演は1964年6月9日ワシントンD.C.にて、ギルバート・ミッチェル大尉の指揮、アメリカ陸軍軍楽隊の演奏による。
日本初演
1967年6月8日東京文化会館にて、山本正人の指揮、東京芸術大学音楽学部吹奏楽研究部の演奏による。

演奏時間[編集]

約23分

編成[編集]

編成表
木管 金管
Fl. 2, Picc. Crnt. 3, Tp. 2 Cb.
Ob. 2 (2はE.Hr.持ち替え) Hr. 4 Timp.
Fg. 2 Tbn. 3 S.D., F.D., B.D., Tri., Cr.Cym., Susp.Cym., Tam-t., Glocken., Xylo., Vibe.
Cl. 3, E♭, Alto, Bass, C-Bass Eup.
Sax. Alt. 2 Ten. 1 Bar. 1Tub.

出版[編集]

1964年、アメリカのヴォルクワイン(Volkwein Bros. Inc.)から、第1楽章、第2・第3楽章、第4楽章の3分冊で出版。

長らく絶版となっていたが、2013年にウィンズスコアから復刻版が出版された[1]

構成[編集]

第1楽章
Andante espressivo - Allegro - Andante
第2楽章
Alla marcia
第3楽章
Largo espressivo
第4楽章
Allegro con fuoco - Andante - Allegro molto vivace

脚注[編集]

  1. ^ ウィンズスコア 吹奏楽譜【復刻シリーズ】交響曲第1番 第1,2楽章交響曲第1番 第3,4楽章

参考文献[編集]

  • 樋口幸弘:CD解説『ウィンド・オーケストラのための交響曲3』(木村吉宏指揮、大阪市音楽団東芝EMI TOCZ-9253