今橋映子
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今橋 映子(いまはし えいこ、1961年10月9日 - )は、日本の研究者。東京大学大学院総合文化研究科教授。専門は、比較文学比較文化、比較芸術。
人物
[編集]東京都港区生まれ[1]。妹は日本美術史の今橋理子(学習院女子大学教授)。
主な研究テーマは、日本人のパリ、パリ神話と外国人芸術家、写真文化論、日本近代美術批評と美術思想史。パリをめぐる多様な芸術的表象を読み解き、写真研究も行う。
1994年に『異都憧憬 日本人のパリ』でサントリー学芸賞を受賞。2004年に写真協会賞学芸賞などを受賞。
『近代日本の美術思想 — 美術批評家・岩村透とその時代』では美術批評家・岩村透を軸に、日本近代の美術思想を同時代文化の中で位置づけた。その後、比較文学比較文化理論の再検討を進めている[2]。
学歴
[編集]- 1980年 学習院女子高等科卒
- 1984年 学習院大学文学部フランス文学科卒業後、会社勤務
- 1985年 東京大学大学院比較文学比較文化専攻修士課程入学
- 1989年 - 1990年 石坂財団奨学生としてパリ第4大学大学院博士課程留学。DEA取得
- 1992年 東京大学にて博士(学術)の学位を取得
職歴
[編集]受賞歴
[編集]- 『異都憧憬 日本人のパリ』(1993年) - 第16回サントリー学芸賞、第11回渋沢クローデル特別賞(1994年)
- 『〈パリ写真〉の世紀』(2003年) - 第9回重森弘淹写真評論賞、第3回島田謹二記念学藝賞(2003年)、第1回日本写真協会賞学芸賞(2004年)
主要著作
[編集]単著
[編集]- 『異都憧憬―日本人のパリ』(柏書房、1993/平凡社ライブラリー、2001) ISBN 4760110178
- 『パリ・貧困と街路の詩学 —1930年代外国人芸術家たち』(都市出版、1998) ISBN 4924831689
- 『〈パリ写真〉の世紀』(白水社、2003) ISBN 4560038945
- 『ブラッサイ パリの越境者』(白水社、2007)ISBN 9784560027097
- 『フォト・リテラシー — 報道写真と読む倫理』(中公新書、2008)ISBN 9784121019462
- 『近代日本の美術思想 — 美術批評家・岩村透とその時代』(白水社、上・下巻、2021)(上)ISBN 9784560098189/(下)ISBN 9784560098196
編著
[編集]- 『金子光晴 旅の形象 — アジア・ヨーロッパ放浪の画集』(編著、平凡社、1997)ISBN 4582829058
- 『展覧会カタログの愉しみ』 (編共著、東京大学出版会、2003) ISBN 4130830368
- 『パリ一九〇〇年・日本人留学生の交遊 — 『パンテオン会雑誌』資料と研究』(共編著、ブリュッケ、2004年)ISBN 4434046195
- 『都市と郊外 — 比較文化論への通路(リーディングズ) 』(編著、NTT出版、2004) ISBN 4757140762