出村文男
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出村 文男(でむら ふみお、1938年9月15日 - 2023年4月24日)は、日本の武道家(空手家)、空手指導者。段位は七段(錬士)、国際糸東流空手道玄武会の会長を務める。神奈川県横浜市出身、アメリカ在住。
経歴
[編集]1938年(昭和13年)、横浜に生まれる。10歳で武術に触れ、12歳から糸東流の坂上隆祥の道場で空手を学ぶ。1956年(昭和31年)に初段(黒帯)となり、翌年から大会への出場を始めると共に、1958年(昭和33年)頃から琉球古武術を平信賢より学んだ。1960年(昭和35年)、東日本空手道選手権大会で優勝、翌61年、全日本空手道選手権大会で優勝した。
1965年(昭和40年)、Dan Ivanの招聘で渡米。アメリカで糸東流の道場を開いた。1969年(昭和44年)以降、アミューズメントパーク(ジャパニーズビレッジ)やラスベガスのホテルなどでの空手ショー(ショー・コスギを連れて)で人気を博するとともに、糸東流糸洲会のアメリカにおける最高指導者となった。
2003年(平成15年)、糸洲流空手道国際連盟から分裂、糸東流玄武会を設立。
2023年(令和5年)4月24日、死去[1]。84歳没。
備考
[編集]毎年、2月下旬に出村文男・主催の「ANNUAL INTERNATIONAL KARATE-DO CHAMPIONSHIPS」が行われる。日本からは、出村氏の友人でもあり幼馴染みの息子でもある西木健(国士舘大学)が日本の選手を連れて参加している。
映画人としての活動
[編集]初めてのハリウッド映画のスタントは、ドン・テイラー監督『ドクター・モローの島』(1977年)で、トラに襲われる半獣人役が最初のスタントになる。1980年代には『ベスト・キッド』でミスター・ミヤギを演じたパット・モリタのスタントを担当した。また、『ライジング・サン』(1993年)や『モータル・コンバット』(1995年)『NINJA』(2009年)などにも出演している。『The Real Miyagi』(2016年)に出演。
著名な友人・弟子
[編集]- ブルース・リー
- チャック・ノリス
- スティーヴン・セガール
- ショー・コスギ
- 生島ヒロシ
- ウェズリー・スナイプス
- 吉田潤喜・ヨシダグループ会長兼CEO
脚注
[編集]- ^ III, Lee B. Golden (2023年4月25日). “In Memoriam: Fumio Demura (1938-2023)” (英語). Film Combat Syndicate. 2023年4月30日閲覧。