危口統之
ウィキペディアから無料の百科事典
危口 統之(きぐち のりゆき、1975年 - 2017年3月17日)は、日本の演出家、劇作家、アートパフォーマーである。
来歴[編集]
岡山県倉敷市生まれ。父は洋画家の木口敬三[1]。1993年横浜国立大学工学部建築学科入学。在学時より演劇活動を開始する。1999年に大学を卒業。ほどなくして演劇活動を停止し、建設作業員として働き始める(なお、このときの経験は、のちに「搬入プロジェクト」として活かされることになる)。2008年に劇団「悪魔のしるし」を旗揚げし、演劇活動を本格的に再開する。以降、フェスティバル/トーキョー公募プログラム参加を皮切りに、トーキョーワンダーサイト国内交流プログラム参加(2011年)、セゾン文化財団ジュニアフェロー(2012-13年)などにより、活動の場を国内外へ広げていった。2017年、肺がんのため42歳で死去[2]。
主な作品[編集]
舞台[編集]
- 劇的なるものをネグって 2016年
- パレ・ド・コーキョ 2015年
- ゾンビオペラ 死の舞踏 2015年
- オール・アポロジーズ 2014年
- わが父、ジャコメッティ 2014年
- 注文の夥しい料理店についての簡潔な報告 2013年
- 悪魔としるし 2013年
- オスヌ・オタマイ・ウカルベカス 2013年
- 芯まで腐れ 2013年
- 倒木図鑑 2012年
- 桜悪魔の園しるし 2012年
- 悪魔のしるしのグレートハンティング 2010年
- 禁煙の害について 2010年
- 注文の夥しい料理店 2008年
パフォーマンス[編集]
- 搬入プロジェクト
- 百人斬り
- Z≠G≒D 2013年
関連書籍[編集]
- 危口統之『危口統之一〇〇〇』(2018年)
- 悪魔のしるし『CARRY-IN-PROJECT 2008-2013 DOCUMENT: WORDS』(2015年3月31日)
- 危口統之『遊星からの物体を搬入 プロジェクトX2 ~神宮前3丁目計画』(2009年4月25日)
- 危口統之『月刊悪魔のしるし第4号 遊星からの物体を搬入プロジェクトX』(2008年2月17日)
関連項目[編集]
脚注[編集]
- ^ “悪魔のしるし×KAAT 『わが父、ジャコメッティ』|KAAT 神奈川芸術劇場”. KAAT 神奈川芸術劇場. 2024年7月2日閲覧。
- ^ 悪魔のしるし・危口統之が逝去 肺がんのため、42歳CINRA.NET(2017/03/17 16:09)
外部リンク[編集]
- 悪魔のしるし 公式サイト
- 疒日記 (kigch_akuma) - note
- 「危口統之 石川卓磨 インタビュー(搬入プロジェクト 京都・岡崎計画 タブロイド)」(聞き手:奥居愛果/文責:橋本智絵/写真:在間夢乃, 2016年)
- 「『わが父、ジャコメッティ』 悪魔のしるし主宰・危口統之インタヴュー」(インタヴュー・文:上條桂子, 2014年)
- 「3.11以降の東京で表現する 悪魔のしるし(危口統之)×サンガツ(小泉篤宏)×小沢康夫」(インタビュー・テキスト:前田愛実, 2011年)