司馬江南

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司馬 江南(しば こうなん、生没年不詳)とは、江戸時代浮世絵師

来歴[編集]

師系不明、司馬江漢の門人かともいわれるが定かではない。江南、江南司馬伋と称す。名は「伋」かとされる。作画期は文化から文政の頃にかけてで読本狂歌本挿絵などを手掛けており、泥絵も描いたという。

作品[編集]

  • 天羽衣』 読本 ※六樹園作、文化5年(1808年)刊行
  • 職人尽狂歌合』 狂歌本 ※文化5年跋。魚屋北渓との共画
  • 『三十六人狂歌合』 狂歌本 ※六樹園撰、文政年間
  • 喫煙遊女図」 紙本墨画 熊本県立美術館所蔵 ※「大日本東都 江南司馬伋寫」の落款、「司馬」と印文不明の白文上下一対半円印二顆あり。絵の上部に「全盛の 君あれはこそ 此里の 花もよし原 月もよし原 蜀山人」という賛を接いで一幅としているが、絵と同質の紙ではなく本来一具のものかは不明。

参考文献[編集]

  • 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻) 大修館書店、1982年 ※117頁
  • 熊本県立美術館編 『今西コレクション名品展Ⅲ』 熊本県立美術館、1991年 ※154頁