名鉄ト300形貨車

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名鉄ト300形貨車
基本情報
車種 無蓋車
運用者 名古屋鉄道
所有者 名古屋鉄道
改造年 1941年昭和16年)
改造数 20両
消滅 1965年(昭和40年)
主要諸元
車体色
軌間 1,067 mm
全長 6,286 mm
全幅 2,438 mm
全高 1,638 mm
荷重 10 t
自重 5.69 t - 6.19 t
換算両数 積車 1.2
換算両数 空車 0.6
軸距 3,140 mm
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名鉄ト300形貨車(めいてつト300がたかしゃ)とは、かつて名古屋鉄道で運用されていた木造貨車無蓋車)である。

概要[編集]

  • 元は1922年大正11年)より尾西鉄道が明治時代の貨車を小型有蓋車を改造し、10t積無蓋車とした貨車テト300形(テト301 - テト315)である。1925年(大正14年)に尾西鉄道が鉄道事業を名古屋鉄道(初代)に譲渡すると改造は名鉄に引き継がれ、1927年昭和2年)までに5両(テト316 - テト320)が追加改造され、総数は20両となる。種車となった小型有蓋車は明治30年代から40年代の車両であり、製造会社も松井自動車工作所(松井車両製作所)、日本車輌製造などまちまちであった。1937年(昭和12年)に軸距を2,743 ㎜から3,140 ㎜に改造。1941年(昭和16年)にト300形(ト301 - ト320)に改番する。国鉄直通貨車として運用される。
  • 昭和20年代に5両(ト316 - ト320)が空気制動を設置する改造が行われる。戦後は西部線及び三河線で運用されたが、昭和30年代に国鉄直通貨車からは抹消され、社内専用貨車となる。1965年(昭和40年)に形式消滅した。

脚注[編集]


参考文献[編集]