国鉄シキ180形貨車 (初代)

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国鉄シキ180形貨車 (初代)
基本情報
車種 大物車
運用者 日本国有鉄道
所有者 アメリカ陸軍輸送隊
製造所 飯野重工業
製造年 1957年(昭和32年)
製造数 2両
消滅 1959年(昭和34年)
常備駅 赤羽駅
主要諸元
車体色
軌間 1,067 mm
車体長 15,700 mm
荷重 47 t
換算両数 積車 6.0
換算両数 空車 3.0
台車 三軸ボギー台車
最高速度 65 km/h
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国鉄シキ180形貨車(こくてつシキ180がたかしゃ)は、1957年(昭和32年)7月17日に飯野重工業で2両が製作された、47トン積み平床式大物車である。アメリカ陸軍輸送隊所有私有貨車で、車籍は日本国有鉄道に編入された。1965年(昭和40年)に同じシキ180という同形式番号の80トン積み低床式大物車が製作されているが、全くの別車両である。

在日米軍戦車を輸送するために製造された。重量が大きい戦車は、それまでシキ60形にしか搭載できず積車時の最高速度が制限されたことから、本形式が開発された。外見上は魚腹式台枠を備えた長物車である。

車体長は15,700 mmで、戦車搭載時の軸重制限の問題から三軸ボギー台車を備えていた。番号はシキ180・シキ181で、軍番号は800054・800055であった。常備駅は赤羽駅であった。

製造2年後の1959年(昭和34年)6月に日本国有鉄道からは除籍されたが、その後韓国へ移動したものとされている。

参考文献[編集]

  • 鉄道公報
  • 吉岡心平『大物車のすべて 下』(初版)ネコ・パブリッシング〈RM LIBRARY 93〉、2007年5月1日。ISBN 978-4-7770-5200-4