土橋

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江戸時代の土橋の例 - 歌川広重『名所江戸百景』より「小梅堤」。曳舟川にいくつもの橋がかかっている。手前の橋に土橋の構造が見てとれる。こうした小規模の橋はたいていこうした造りであった。

土橋(どばし、つちはし、つちばし)は、一般には木のの一種で、橋面に土をかけてならした橋である。における土橋はこれと異なり、を横断する通路として設けられる土の堤である。

解説

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中世城郭の各部名称 ①横堀 ②土塁 ③連続竪堀 ④堀切 ⑤畝堀 ⑥障子堀 ⑦枡形虎口 ⑧土橋・平虎口 ⑨馬出 ⑩木橋 ⑪曲輪 ⑫櫓台
城の土橋(芥川山城

丸太を隙間なく並べて橋面を作った場合、橋面が凹凸になる。そのままでは歩きにくいので、そこに土をかけて踏み固めると、へこんだ部分に土が詰まって平らになる。これが土橋である。江戸時代まで日本の川にかかる橋の圧倒的多数は土橋で、かなり長い橋もこの方式で作られた。板を橋面にした板橋は重要な少数に限られ、石橋はごく僅少であった。木橋が激減した現代では、一般の道で土橋をみかけることはないが、山の中や自然公園の中には名もない小さな土橋が作られることが多い。また、地名として土橋が日本全国に多数残る(後述)。

に設けられる土橋は橋ではなく堤で、をめぐらす中で、出入りのための通路を細い土手として残したものである。城の設計では、堀の通行に木橋を設けるか土橋を設けるかの選択があった。土橋はすぐには撤去できず、このことが守る側の不利に働くが、木橋は撤去が可能な反面、製材技術の低かった当時は大型の木材に大変なコストがかかり、長短があった。そのため場所によって使い分けがされていた。

地名の土橋

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東京都中央区の、土橋交差点東京高速道路KK線土橋ランプにその名を残す「土橋」は、かつて存在した汐留川に架けられていた橋の名が地名化したものである。その他、下記地名の多くは「土橋」の名をもつ橋に由来するものと思われる[独自研究?]

日本人の姓の土橋

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有名な土橋姓

関連項目

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