地球へのバラード

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地球へのバラード」(ちきゅうへのバラード)は、日本の作曲家三善晃の無伴奏混声合唱組曲。作詩は谷川俊太郎

概説[編集]

1983年昭和58年)に東京大学柏葉会合唱団の委嘱により作曲され、同年12月17日の第30回定期演奏会(昭和女子大学人見記念講堂)にて、当時の学生指揮者の指揮によって初演された。柏葉会の学生からの「人間をふくむ生命の星としての地球への愛を歌いたい」[1]という希望に応じ、谷川俊太郎による詩が5編選ばれた。

初演後も多くの合唱団に取り上げられ、今なお国内作品の混声合唱組曲としては、売上の上位に位置している[2]

曲目[編集]

全5曲からなる。

  1. 私が歌う理由(わけ)
  2. 沈黙の名
  3. 曲の中間部で、バスによる語りのソロが入る。
  4. 夕暮
  5. 地球へのピクニック

楽譜[編集]

  • 混声合唱のための「地球へのバラード」(カワイ出版、1984年)ISBN 978-4-7609-1080-9

CD[編集]

以下には、カワイ出版による楽譜に掲載されているものを列挙する。

  • 『交聲詩「海」~三善晃合唱の世界』(カメラータ・トウキョウ、25CM-28)
    演奏:合唱団OMP、指揮:栗山文昭。3曲目「鳥」の語りソロは、三善晃本人が行っている。
  • 『地球へのバラード―美しい日本の合唱曲 東京混声合唱団』(フォンテック、FOCD9619)
    演奏:東京混声合唱団、指揮:大谷研二

脚注[編集]

  1. ^ 三善晃『混声合唱のための「地球へのバラード」』カワイ出版、1984年10月1日、2頁。ISBN 978-4-7609-1080-9 
  2. ^ 2018年国内作品 混声ベスト50 | 合唱楽譜のパナムジカ”. パナムジカ出版. 2019年12月4日閲覧。