増島拓哉

ウィキペディアから無料の百科事典

増島 拓哉
(ますじま たくや)
誕生 1999年????
日本の旗 日本 大阪府
言語 日本語
国籍 日本
最終学歴 関西学院大学法学部在学中
代表作 『闇夜の底で踊れ』
主な受賞歴 第31回小説すばる新人賞
デビュー作 『闇夜の底で踊れ』
ウィキポータル 文学
テンプレートを表示

増島 拓哉(ますじま たくや、1999年 - )は日本の小説家大阪府豊能郡豊能町出身、在住。

経歴[編集]

大阪府豊能町生まれ。大阪府立北野高等学校(129期) を卒業後[1][2]関西学院大学法学部に進学、在学中。2018年、投稿作「闇夜の底で踊れ」で第31回小説すばる新人賞を受賞しデビューした。若利恒一の名義で応募し、受賞後に増島拓哉に改名した[3]

人物[編集]

影響を受けた作家として、筒井康隆横溝正史安部公房大沢在昌津原泰水らを挙げている [4]

大阪府立北野高等学校在学時、文芸部に所属し執筆活動を始めた[4]。だが長編小説を本格的に執筆したのは大学進学後に構想した『闇夜の底で踊れ』が最初であった[4]。幼少期は絵本よりも手塚治虫(なお、手塚も北野高校出身である)の作品に没頭しており、なかでも『ワンダー3』は増島が最初に読んだ作品として挙げている[4]。その後、活字にも興味を持ち始め、コナン・ドイルの『緋色の研究』を皮切りに、ホームズルパン[要曖昧さ回避]二十面相星新一の作品などを幅広く読んだ[4]小学校在学時に小説家への漠然とした憧れを抱くようになり、卒業アルバムには将来の夢として「小説家」をあげたと述べている[4]。中学1年のときに筒井康隆の『家族八景』に出会って本格的に小説の世界にのめり込んでいき、高校在学時に大沢在昌の『新宿鮫』を読んだことで本格的に小説家を目指すようになった[4]

作品リスト[編集]

単行本[編集]

雑誌掲載[編集]

小説[編集]

  • 「闇夜の底で踊れ 抄録」 - 『小説すばる』2018年12月号
  • 「トラッシュ」 - 『小説すばる』2019年5月号
  • 「トラッシュ Vol.2」 - 『小説すばる』2019年11月号
  • 「トラッシュ Vol.3」 - 『小説すばる』2020年1月号
  • 「トラッシュ Vol.4」 - 『小説すばる』2020年4月号
  • 「トラッシュ Vol.5」 - 『小説すばる』2020年9月号
  • 「トラッシュ Vol.6」 - 『小説すばる』2020年10月号
  • 「トラッシュ Vol.7」 - 『小説すばる』2021年1月号
  • 「路、爆ぜる」 - 『小説すばる』2023年11月号 - 連載中

エッセイ[編集]

  • 「増島拓哉ができるまで」 - 『小説すばる』2019年3月号
  • 「おじいの思い出」 - 『別冊文藝春秋』2019年5月号
  • 「あのとき聞いた音楽」 - 『小説新潮』2019年9月号
  • 「思い出の味 第23回「初めての珈琲」」 - 『STORY BOX』2019年9月号
  • 「〈90年代生まれが起こす文学の地殻変動〉アンケート」 - 『文藝』2020年冬季号

対談[編集]

  • 「新人もベテランも原稿に向かえば暗中模索」(大沢在昌との対談) - 『青春と読書』2019年3月号
  • 「特別対談 黒川博行×増島拓哉「上品でかっこええ大阪弁が武器になる」」 - 『小説すばる』2019年12月号

脚注[編集]

  1. ^ 北野高校総務部 (2019年5月14日). “文藝部 5月”. 大阪府立北野高等学校. 2021年6月26日閲覧。
  2. ^ 久保聡 (2019年11月19日). “わたしの母校 北野高校/2 部室で談笑、同人誌に短編 小説家 増島拓哉さん”. 毎日新聞. 2021年6月26日閲覧。
  3. ^ 集英社 出版四賞 第三十一回 小説すばる新人賞
  4. ^ a b c d e f g 特集『闇夜の底で踊れ』すばる文学新人賞受賞記念 増島拓哉さん特別インタビュー” (PDF). 広報とよの (2019年4月). 2021年6月26日閲覧。