大屋旅館

ウィキペディアから無料の百科事典

大屋旅館外観
大屋旅館外観
大屋旅館帳場

大屋旅館(おおやりょかん)は、千葉県夷隅郡大多喜町新丁64にある旅館江戸時代より続く老舗旅館で、正岡子規つげ義春ゆかりの宿として知られる。国登録有形文化財に登録されている[1][2]

概要

[編集]

大屋旅館の建つ新丁地区は大多喜城下、夷隅神社を核として形成されるが、その参道脇に位置する江戸時代より続く門前宿である。大正期から昭和初期にかけては、旅館業の他に、フォードの車を使用したバス(乗合自動車)事業も営んでいた。1891年明治24年)に正岡子規が学生時代の頃、房総の旅に出た際に宿泊したとされる。また、つげ義春の『リアリズムの宿』に“理想の宿”として、帳場の佇まいが描かれた。往時の面影を残す宿として、テレビドラマ写真集のロケ地としてしばしば利用されている[1]

現在の建物は1885年(明治18年)頃の建築で、木造2階建の南北棟。瓦葺切妻屋根の平入で、正面2階の左右の戸袋には大きく屋号の「大屋」の文字が漆喰で描かれている。1999年平成11年)7月8日に国登録有形文化財(建造物)に登録された[1]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c 千葉県教育委員会 - 大屋旅館”. 2019年10月12日閲覧。
  2. ^ 夷隅郡の旅館 大屋旅館”. 2020年3月2日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]