戸田禎佑

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戸田 禎佑(とだ ていすけ、1934年9月 - )は、日本東洋美術史家、東京大学名誉教授。

来歴[編集]

千葉県出身。1953年東京都立両国高等学校卒、1957年東京大学文学部美術史卒、日本テレビ入社、同年退社。1959年大学院入学、1962年修士課程修了、博士課程中退、東京国立文化財研究所所員。

1971年東京大学東洋文化研究所専任講師、1972年助教授、1980-82年文献センター助教授併任、京都大学人文科学研究所助教授併任、早稲田大学慶應義塾大学上智大学明治大学名古屋大学東北大学神戸大学岡山大学九州大学東京芸術大学お茶の水女子大学千葉大学非常勤講師併任。1982年東京国立文化財研究所教授、1988年文献センター教授併任、1992年文学部美術史学科教授、1995年定年退官。

同性愛者であることをカムアウトし、退官後は一切の公職から身を引いた。家族は猫たちであるという。

著書[編集]

  • 『日本美術の見方 中国との比較による』(角川書店、1997年)
  • 『日本屏風絵集成 第4巻 人物画 漢画系人物』(講談社、1982年)。責任編集
  • 『花鳥画の世界10 中国の花鳥画と日本』(学研、1983年)。各・大部の美術書の解説
  • 『日本美術全集11 禅宗寺院と庭園』、『12 水墨画と中世絵巻』(講談社、1992-1993年) 
  • 編著『中国絵画総合図録』(東京大学出版会 全5巻、1982-1983年)- 研究の集大成の大著で、前任の鈴木敬と編者代表
  • 編著『中国絵画総合図録 続編』(東京大学出版会 全4巻、1998-2001年)- 後任の小川裕充と編者代表[1]。なお正式な各・表記は「中國繪畫總合圖録」

脚注[編集]

  1. ^ 『中国絵画総合図録 三編』(全6巻、小川裕充・板倉聖哲 編、2013-2020年)で完結

外部リンク[編集]

  • 『明日の東洋学』No.1(1999年)「中国絵画写真アーカイヴの周辺」[1] - PDFファイル