技師
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技師(ぎし)とは、技術者の意味で使用される名称。「技師」というと、戦前では官職名称でもあり、内閣の任命になる高等官を意味するものであった。2019年現在でも「エンジニア」の意で使われることがあり、特に自治体職員の募集要項でこの表記が多く見受けられる。
使用例
[編集]- 「旧鹿児島紡績所技師館」、少年技師ハンドブックのように、かつては技師という名称が技術者に適用されていた。
- 映画スタッフで映写・撮影に従事するのは撮影技師である
- モールス符号を習得し、電信(無線・有線問わず)・電報の送受信に携わる通信士を「電信技師」と呼んだ。
- 医療関連分野では、臨床検査に従事する者では臨床検査技師がある。臨床検査技師等に関する法律により、臨床検査技師養成所等で養成を受け、臨床検査技師国家試験を受験する。
- 診療放射線技師も診療放射線技師法に基づき、診療放射線技師養成所で養成を受け、診療放射線技師国家試験を受験する。
- 医療ではこの他、診療エックス線技師のほか、衛生検査技師、医療情報技師、感染制御認定臨床微生物検査技師などがある。関連団体も日本診療放射線技師会、日本臨床衛生検査技師会、全国診療放射線技師教育施設協議会という具合である。医療分野で技士の表記は臨床工学技士。日本の医療・福祉・教育に関する資格一覧も参照。
- 建設業分野では、関係省庁が定める設計業務委託等技術者単価(技術者基準日額・設計業務技術者基準日額)において、技師の名称が使用されている。区分の概要はそれぞれに別途定められている。
- 測量技術者 に 測量上級主任技師、測量主任技師、測量技師、測量技師補
- 地質調査技術者 に 地質調査技師(他は主任地質調査員、地質調査員)
- 設計業務等技術者 に 主任技術者、理事・技師長、主任技師、技師(A)、技師(B)、技師(C)、(他は技術員)。
脚注
[編集]- ^ “「スペシャリスト職種」の明確化による複線型人事制度を導入” (PDF). 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト (2018年3月12日). 2021年10月22日閲覧。