旧制歯科医学専門学校

ウィキペディアから無料の百科事典

旧制歯科医学専門学校(きゅうせいしかいがくせんもんがっこう)は、旧学制における歯科医師養成学校

概要[編集]

1946年(昭和21年)以前の歯科医師養成は大学ではなく、専門学校レベルで行われていた。

修業年限は4ないし5年で、最初の2年を基礎医歯学教育、残る2-3年を臨床医歯学教育にあてた。卒業生には学校名を冠した歯科医学士(例えば東京歯科医学士、大阪歯科医学士)の称号が与えられた(東京高等歯科医学校は、歯科得業士の称号を与えた)。

一覧[編集]

官立の東京高等歯科医学校を除きすべて私立であることが特徴である。また、設立年はすべて専門学校令による学校の設立。

官立[編集]

私立[編集]

戦後のA級B級判定[編集]

戦後になり歯学教育が大学に一本化されることになり、GHQは各歯科医学専門学校の調査を行い、A級と判定した学校は旧制大学に昇格させ、B級と判定された学校は廃校とされた(これは医学専門学校も同じである)。

A級判定された歯専
種別 旧制歯科医専 旧制大学→新制大学
国立 東京医学歯学専門学校 東京医科歯科大学
私立 東京歯科医学専門学校 東京歯科大学
日本歯科医学専門学校 日本歯科大学
日本大学専門部歯科 日本大学歯学部
大阪歯科医学専門学校 大阪歯科大学
B級判定された歯専
種別 旧制歯科医専 転換校(戦後特設高等学校など) 新制大学
公立 福岡県立医学歯学専門学校歯科 福岡県立歯科医学専門学校[1] 九州歯科大学
私立 日本女子歯科医学専門学校 日本高等学校 日本女子衛生短期大学→神奈川歯科大学神奈川歯科大学短期大学部
東洋女子歯科医学専門学校 東洋高等学校 東洋女子短期大学東洋学園大学

脚注[編集]

  1. ^ 旧制専門学校による歯科医学専門学校。医科は福岡県立高等学校(戦後特設高等学校)へ転換して1951年に閉校

関連項目[編集]