早筆右三郎
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早筆右三郎(はやふでうさぶろう)は、NHK総合テレビで1978年4月5日から12月6日まで放送された一話完結の時代劇。
あらすじ
[編集]明治初期、新聞記者を志す若者が、天保時代に瓦版の記者だった戯作者・一返舎二八を訪ねて話を聞くという枠構造をもつ。老人は当時、早筆と呼ばれた右三郎(江守徹)という記者で、朱塗屋伝兵衛のもとで働いていた。一話完結方式で、江戸の町に起こる大小の事件を、右三郎が周囲の人びととともに解決していく[1][2]。前番組の『鳴門秘帖』が金曜日だったのに対してこの番組から水曜日に移動した。アヴァンタイトルのあとで、横尾忠則のタイトルバックに深町純によるシンセサイザーの主題曲が流れる。
キャスト
[編集]スタッフ
[編集]- 制作:篠原篤彦(第20回まで)、渡辺耕(第21回以降)
- 演出:北島隆、福原恒男、村山昭紀、山内暁、平山武之、田中賢二、松本美彦、池村憲章、佐藤満寿哉
- 原作:小山内美江子
- 脚本:小山内美江子、柴英三郎、土橋成男、泊里仁美、本田英郎、田向正健、田中陽造、竹内日出男、吉田剛
- 音楽:深町純
- タイトルバック:横尾忠則
- 資料提供:中村栄之輔、東都下町文庫
放映リスト
[編集]回 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 演出 | ゲスト |
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第1回 | 1978年 4月5日 | 象が出島にやって来た | 小山内美江子 | 北嶋隆 | ばってん荒川 |
第2回 | 4月12日 | 馬のもの言い | 福原恒男 | 三ツ木清隆、亀井光代 | |
第3回 | 4月19日 | はき溜めの鴛鴦 | 村山昭紀 | 東千代之介、三木弘子、亀井光代 | |
第4回 | 4月26日 | 筆に生きる | 林与一、峰岸徹、鈴鹿景子、鳳八千代 | ||
第5回 | 5月3日 | 一人の女が死んだ | 山内暁 | 遠藤征慈、東千代之介 | |
第6回 | 5月10日 | 飛んで火に入る… | 福原恒男 | 宍戸錠、久米明、市原清彦 | |
第7回 | 5月17日 | 雪の米沢・江戸の雨 | 山内暁 | 石田信之、高沢順子、有川博 | |
第8回 | 5月24日 | 中山道妻籠宿 | 北嶋隆 | 佐々木剛、高沢順子 | |
第9回 | 5月31日 | 闇に光った目 | 大谷桂三、星清子、金内喜久夫、東千代之介 | ||
第10回 | 6月7日 | 一番富 夢の百両 | 福原恒男 | 三津田健 | |
第11回 | 6月14日 | 赤い痣なら彼岸花 | 柴英三郎 | 山内暁 | 益田喜頓、桃山みつる、及川広夫、田中真理、神有介 |
第12回 | 6月21日 | 重ねて三つ | 村山昭紀 | 鹿内孝、宮下順子 | |
第13回 | 6月28日 | 赤猫が来た | 土橋成男 | 北嶋隆 | 蟹江敬三、名高達郎、早瀬久美子 |
第14回 | 7月5日 | 童女神かくし | 泊里仁美 | 平山武之 | 加賀まりこ、村上冬樹、中島朋子 |
第15回 | 7月12日 | 罠にかかった軍鶏 | 土橋成男 | 山内暁 | 多々良純、三浦真弓 |
第16回 | 7月19日 | 日照りに咲いた水の華 | 本田英郎 | 福原恒男 | 坊屋三郎 |
第17回 | 7月26日 | 夜も名残りの手まり唄 | 柴英三郎 | 田中賢二 | 風吹ジュン、大出俊、寺田路恵 |
第18回 | 8月9日 | 夢の超特急・えれんじゃー | 田向正健 | 北嶋隆 | 沖雅也、穂積隆信 |
第19回 | 8月16日 | 女天一坊参上 | 土橋成男 | 村山昭紀 | 清川虹子、加山麗子、久保明 |
第20回 | 8月23日 | 遠い花火 | 田中陽造 | 松本美彦 | せんだみつお、角野卓造 |
第21回 | 8月30日 | 盆燈籠の消える夜は | 竹内日出男 | 山内暁 | 伊藤雄之助、五大路子、中村伸郎 |
第22回 | 9月6日 | なんだ神田の藪の中 | 柴英三郎 | 福原恒男 | 中山麻理、深水三章 |
第23回 | 9月13日 | 夢のからくり風まかせ | 竹内日出男 | 平山武之 | 西村晃、小島三児、根岸明美 |
第24回 | 9月20日 | 嵐の夜に猫が啼く | 土橋成男 | 村山昭紀 | 三林京子、和崎俊哉、飛鳥裕子 |
第25回 | 10月4日 | 秋の夜長UFO噺 | 吉田剛 | 田中賢二 | 宍戸錠、木村理恵、吉田次昭 |
第26回 | 10月11日 | 縁切り寺で縁つなぎ | 北嶋隆 | 木内みどり、津村隆 | |
第27回 | 10月18日 | 深川おとこ河岸 | 柴英三郎 | 山内暁 | 綿引洪、宝蔵寺三千代 |
第28回 | 10月25日 | 消えた舞扇 | 本田英郎 | 福原恒男 | 江夏夕子、若柳禄寿 |
第29回 | 11月1日 | 敵討たれたく候 | 小山内美江子 | 池村憲章 | 大木実、浜田光夫、今出川西紀 |
第30回 | 11月8日 | 赦免に咲いた愛ふたつ | 土橋成男 | 佐藤満寿哉 | 清水章吾、ジュディ・オング、堀越陽子 |
第31回 | 11月15日 | 写楽再び | 小山内美江子 | 田中賢二 | 名取裕子、谷岡弘規 |
第32回 | 11月22日 | 池之端めおと蓮 | 柴英三郎 | 平山武之 | 草野大悟、花沢徳衛、大楠道代 |
第33回 | 11月29日 | 左門自刃す | 小山内美江子 | 福原恒男 | 志村喬、南風洋子、金内吉男、市原清彦 |
第34回 | 12月6日 | 朱塗屋解散 | 山内暁 | 大友柳太朗、志村喬、南風洋子、金内吉男、亀井光代、小沢重雄、村田正雄、日恵野晃、堀勝之祐、上田耕一、井上三千男、田辺進三、小池雄介、橋本春彦、稲尾清二 |
映像の現存状況
[編集]- ビデオテープは当時高価だったため上書き消去され、ほとんど現存していない。NHKには第1回、第2回、第6回、第10回、第16回、第22回、第28回の現存が判明している。その後、出演した大木実の遺族により第29回[3]、番組関係者により第23回、出演した森田順平により第15回が提供されている[4]。
- NHKではマスターテープが失われた本番組を含む過去の放送番組の収集(制作関係者や一般視聴者らへのビデオテープ提供の呼びかけなど)を進めている[5]。
脚注
[編集]- ^ 「TV SECTION/テレビ・ホット・ネットワーク/皆川正明」『映画情報』第43巻第3号、国際情報社、1978年3月1日、46頁、NDLJP:10339925/46。
- ^ 「奥さまのコーヒーブレイク」『婦人生活』第32巻第4号、婦人生活社、1978年4月1日、228頁、NDLJP:2324577/109。
- ^ 発掘ニュースNo.36 いぶし銀”の名優・大木実さん『早筆右三郎』!(2014年12月12日)、NHK番組発掘プロジェクト通信
- ^ 発掘ニュースNo.198 森田順平さんから『早筆右三郎』発掘!(2018年6月15日)、NHK番組発掘プロジェクト通信
- ^ NHKアーカイブス 番組発掘プロジェクト―発掘重点番組
外部リンク
[編集]NHK総合テレビジョン 水曜20時台 | ||
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