最後の絆 沖縄・引き裂かれた兄弟 〜鉄血勤皇隊と日系アメリカ兵の真相〜
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『最後の絆 沖縄・引き裂かれた兄弟 〜鉄血勤皇隊と日系アメリカ兵の真相〜』(さいごのきずな おきなわ・ひきさかれたきょうだい 〜てっけつきんのうたいとにっけいアメリカへいのしんそう〜)は、2011年8月13日の21:00-23:10にフジテレビジョン系列の「土曜プレミアム」枠で放映された、単発スペシャルのテレビドラマ。
実話を基に、本人への取材ドキュメンタリーと再現ドラマで構成されている。
概要
[編集]太平洋戦争末期、沖縄戦にて、アメリカ兵の兄と鉄血勤皇隊の弟が対峙するという実話があった。その実話の主人公である、東江盛勇・康治兄弟の姿を描いている。
盛勇(米国名:フランク・ヒガシ)は、当時両親が移住していた米国で生まれたため、米国籍を持っていた。その後一旦は家族で沖縄に戻るも、19歳の時に働き口を求めて単身渡米する。渡米後に太平洋戦争が勃発し、軍隊に召集された盛勇は、サイパン陥落のニュースを見て、沖縄にいる家族の身を案じて沖縄行きを志願し、通訳兵として沖縄に向かう。米軍が沖縄全島をほぼ制圧し掃討作戦を始めようとしていた1945年6月中旬、「自分たちのことを探し回っている米兵がいる」との知らせを聞いた父・盛長は盛勇のことだと確信、米兵を説得し奇跡的に盛勇との再会を果たす。その後、盛勇と盛長は山にこもっていた康治らを必死で説得し、投降させたのだった。
2015年6月、96歳となったフランク・ヒガシ(東江盛勇)は6月23日の慰霊の日に合わせて来沖した。次男の康治は2015年4月に86歳で他界、三男の平之は84歳となった[1]。
キャスト
[編集]東江家
鉄血勤皇隊
日系アメリカ兵
その他
スタッフ
[編集]- 演出:西浦正記(ドラマパート)、大川卓弥(ドキュメンタリーパート)
- 脚本:ひかわかよ
- 脚本協力:鈴木智
- 構成:田代裕
- ロケ協力:沖縄フィルムオフィス、今帰仁撮影支援隊、小山町フィルムコミッション、琉球村、名護市(真喜屋区・源河区・天仁屋区・済井出区・嘉陽区)、うるま市与那城屋慶名区、八重瀬町具志頭区 ほか
- 特殊メイク:メイクアップディメンションズ
- 音響効果:スポット
- 技術協力:ビデオスタッフ、バスク
- 照明協力:ザ・ホライズン
- 美術協力:フジアール
- 編集・MA:スタジオヴェルト
- 取材協力:名護市、沖縄県立平和祈念公園、沖縄県立首里高等学校養秀同窓会館
- 資料・写真協力:沖縄県公文書館、米国国立公文書館、沖縄テレビ放送、日本放送協会、セレブロ、ゲッティイメージズ
- 参考文献:東フランク「歩み」、沖縄県立第三中学校十四期生回想録「ああ三中」
- 企画:立松嗣章、成田一樹
- プロデューサー:森憲一、中山ケイ子、西田治彦
- 制作協力:フジクリエイティブコーポレーション、ジン・ネット
- 制作著作:フジテレビ
脚注
[編集]- ^ 沖縄戦、敵味方に分かれた兄弟 命救った説得 - 沖縄タイムス、2015年6月22日。