手鏡
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手鏡(てかがみ、Hand mirror)は、手に持って使う携帯可能な鏡。化粧や身だしなみの確認などで、男女問わず一般的に使用されている。柄を持つものは柄鏡(えかがみ)ともいう[1]。
概要
鏡面の大きさは10センチメートル前後で、下部に柄の付いた型もしくは、二つ折りのカード型(コンパクトミラー)などが一般的である。値段は様々で日用品として安く売られているものもあれば、ブランド品や骨董品など高価でデザイン性の高いものもある。
歴史
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/3/33/Wedding_hand_mirror%2C_Japan%2C_Early_Edo_period%2C_1615-c._1740_AD%2C_bronze_-_Spurlock_Museum%2C_UIUC_-_DSC06066.jpg/200px-Wedding_hand_mirror%2C_Japan%2C_Early_Edo_period%2C_1615-c._1740_AD%2C_bronze_-_Spurlock_Museum%2C_UIUC_-_DSC06066.jpg)
もともと祭祀の道具であった鏡が、化粧道具として浸透していく中で、手鏡が誕生したのは、日本では室町時代以降と言われる。江戸時代には化粧の発展と共に庶民に広く普及していった。
この頃の手鏡は水銀を多用した金属製の銅鏡であり、日本では明治時代になってから、現在のようなガラス製のものが作られるようになった。
小道具としての手鏡
小説、映画などにおいて、手鏡はキャラクターの心の動きを示す小道具としてよく使われる。たとえば、川端康成の「水月」では、全編を通して手鏡が登場する。また、ポケットから取り出しても不自然ではないものであるため、手品や詐欺、痴漢の道具としてもしばしば用いられる。