柳本古墳群

ウィキペディアから無料の百科事典

柳本古墳群(やなぎもとこふんぐん)は、天理市柳本町に所在する古墳時代前期の古墳群である。大和古墳群と併せて大和・柳本古墳群とも言われる。その南に纏向古墳群が存在する。

概要

[編集]

本古墳群は、大和古墳群と谷を隔てて南の丘陵の縁辺に営まれており、2基の巨大古墳とその周囲の中・小形前方後円墳からなっている。まず、行燈山古墳を主墳に大和天神山・アンド山(120メートル)・南アンド山(65メートル)の3古墳が従属している。また南に渋谷古墳を主墳に上ノ山(125メートル)・シウロウ塚(120メートル)の二つの古墳群と西の方に柳本大塚(94メートル)などの古墳が点在している。

大和・柳本古墳群に続く王墓は、奈良盆地の東南の地を離れ、盆地西北部の地に佐紀盾列古墳群(西群)として営まれる。王権が移動したと考えられている。

主な古墳

[編集]
行燈山古墳
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。
渋谷向山古墳
柳本古墳群と他の古墳群の位置関係
前方後円墳
双方中円墳

関連項目

[編集]