武蔵野次郎

ウィキペディアから無料の百科事典

武蔵野 次郎(むさしの じろう、1921年3月14日 - 1997年7月9日)は、日本の文芸評論家。日本文芸家協会会員、日本推理作家協会会員。

本名・富永真平。福岡県福岡市出身。早稲田大学法学部卒業。

主婦の友社の編集者を経て、1959年『大衆文学への招待』を南北社から刊行したことをきっかけに、大衆文学の評論家となる[1]。1961年尾崎秀樹らと大衆文学研究会を発足。『代表作時代小説選集』の編纂を務めた。江戸川乱歩賞の選考委員も務めた。1976年、長谷川伸賞を受賞。

著書[編集]

単著[編集]

  • 『時代小説 文芸評論』春陽堂書店 1973
  • 『歴史小説の整理学 日本編 歴史と人生を読みとる251作品』かんき出版 1978
  • 『流行作家・その創造の世界』角川書店 1980
  • 夏目漱石 物語と史蹟をたずねて』成美堂出版 1984、成美文庫 1995
  • 『かつてヒーローがいた 私説・大衆文芸の世界』六興出版 1985
    • 『わが思い出のヒーローたち』PHP文庫 1989
  • 松本城 物語・日本の名城』成美堂出版 1989
  • 『魔剣竜神丸 佐助と九人の仲間』1990 春陽文庫

共編著[編集]

  • 『大衆文学への招待』荒正人共編 南北社 1959

脚注[編集]

  1. ^ 峯島正行『荒野も歩めば径になる ロマンの猟人・尾崎秀樹の世界』 実業之日本社 P.370-371