瀧川鯉八

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瀧川たきがわ 鯉八こいはち
Koihathi Takigawa
本名 吉田よしだ まこと
生年月日 (1981-03-27) 1981年3月27日(43歳)
出身地 日本の旗 日本鹿児島県鹿屋市
師匠 瀧川鯉昇
名跡 1. 瀧川鯉八
(2006年 - )
出囃子 悲しくてやりきれない
活動期間 2006年 -
活動内容 新作落語
俳優
配偶者
所属 落語芸術協会
公式サイト https://koihachi.info
受賞歴
2011年 NHK新人演芸大賞 落語部門 ファイナリスト
2015年 NHK新人落語大賞 ファイナリスト
2015年 第一回渋谷らくご大賞 受賞
2017年 第三回渋谷らくご大賞 受賞
2018年 第四回渋谷らくご大賞 受賞
2020年 花形演芸大賞 銀賞 受賞
2021年 花形演芸大賞 金賞 受賞
2022年 花形演芸大賞 金賞 受賞

瀧川 鯉八(たきがわ こいはち、1981年3月27日 - )は、落語芸術協会所属の落語家俳優。本名:吉田 誠瀧川鯉昇の7番弟子であり、真打鹿児島県鹿屋市出身。

経歴[編集]

法政大学在学中に落語研究会に所属[1]春風亭柳昇の弟子三人による『柳昇チルドレンの会』で聴いた瀧川鯉昇に衝撃を受け入門を決意した[2]2010年8月、二ツ目昇進。

2020年5月1日昔昔亭A太郎桂伸衛門と共に真打昇進[3]。予定されていた真打ち昇進披露興行は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、秋以降に延期となった[4]2020年10月11日、延期となっていた真打昇進披露が新宿末廣亭よりスタートした。2021年1月21日、新宿末廣亭1月下席夜の部で、真打昇進後初のトリを務めた。真打昇進披露後3か月後での寄席のトリは、落語芸術協会では最速である[5][6]

人物[編集]

  • 林家きく麿に顔が似ている。きく麿の真打昇進パーティで受付を担当したところ親戚が間違えるほどのレベル。これをきっかけに《新作カフェVol.2》林家きく麿・瀧川鯉八 二人会が開催されている[2]
  • 同じ落語芸術協会に所属する三遊亭小笑は中学時代の幼馴染である[7]神田伯山の新作講談「グレーゾーン」には、主人公として吉田誠(鯉八の本名)と柿本力(小笑の本名)が登場する。
  • 落語芸術協会若手ユニット「成金」所属。
  • 創作話芸ユニット「ソーゾーシー」に所属している(春風亭昇々、瀧川鯉八、玉川太福立川吉笑)。

落語[編集]

昔昔亭桃太郎曰く「桂花ラーメンみたいな落語家」[要出典]。神田伯山は『新作落語の天才』と呼んでいる[8]

落語家となった理由は一人でできるから[8]。前座修業は「4年間こなせば自由を与えられる、単純なルーティンワークとしてこなした」と述べている[8]

高座でのあいさつは「チャオ」英語版

「誘われた」ことを理由に前座2年目から新作落語を行っており[8]、「古典落語は相対的評価の面があるけど、新作落語は絶対評価しかない」ことを理由に、以降も自身で書いた新作落語のみを持ちネタとしている[8]

古典落語を行わない姿勢について師匠からは、『わけのわからない落語をやったまま、突っ走ってくれ』との言葉をもらっている[8]

芸歴[編集]

受賞歴[編集]

主な持ちネタ[編集]

いずれも自作の創作らくごである。

  • 俺ほめ
  • にきび
  • ぷかぷか
  • やぶのなか
  • 多数決
  • 長崎
  • 科学の子
  • おはぎちゃん
  • おちよさん
  • 猪俣会議
  • 狼おっさん
  • 都のジロー
  • 暴れ牛奇譚
  • 笑う太鼓
  • 明日はホームラン
  • 口臭い
  • どすこい乙女
  • 鳥椿民俗学
  • 新日本風土記
  • いまじん
  • ダイナマイト
  • 魔術
  • 天才
  • それぞれ
  • ミルクはいらない
  • 一本釣り
  • 最後の夏
  • ならやま
  • 東京
  • サウスポー
  • 黄金風景
  • 若さしか取り柄がないくせに
  • 寝るまで踊らせて
  • 若草
  • いちについて

出演[編集]

テレビ[編集]

テレビドラマ[編集]

映画[編集]

ラジオ[編集]

CM[編集]

  • 楽天保険の総合窓口「楽天!保険窓口」(youtube、2021年11月 - ) ナレーション
  • 日本コカ・コーラ「体すこやか茶W」(2019年4月 - )ナレーション担当

ウェブサイト[編集]

CD・DVD[編集]

  • CD+DVD『新世紀落語大全 天才 瀧川鯉八を聞かずに死んではいけない。』(クエスト、2014年11月)DVD:「都のジロー」「暴れ牛奇譚」「笑う太鼓」CD:「明日はホームラン」「口臭い」「どすこい乙女」収録
  • CD(2枚組)『瀧川鯉八 渋谷らくご名演集』(2018年6月、私家版)disk1:「俺ほめ」「魔術」「長崎」、disk2:「科学の子」「おはぎちゃん」「解説(サンキュータツオ)」

脚注[編集]

  1. ^ 法政大学ゆかりの演芸家たち”. 法政大学落語研究会. 2021年8月26日閲覧。
  2. ^ a b 噺-HANASHI- 林家きく麿・瀧川鯉八 - archive.today(2015年11月13日アーカイブ分)
  3. ^ 昔昔亭A太郎、瀧川鯉八、桂伸三が真打昇進会見「成金」同僚の小痴楽、伯山に挑戦状?”. 産経新聞 (2020年2月20日). 2020年3月21日閲覧。
  4. ^ “昔昔亭A太郎らの真打ち昇進披露興行が秋以降に延期 新型コロナ感染拡大で”. SANSPO.COM (産経デジタル). (2020年4月6日). https://www.sanspo.com/article/20200406-IO5T2CRHJ5KQHA2ZWZWDS6TXHQ/ 2020年4月7日閲覧。 
  5. ^ 瀧川鯉八、昇進後“最速”初トリに「光栄です。精いっぱいやりたい」新宿末広亭1月下席で”. スポーツ報知 (2021年1月18日). 2021年1月21日閲覧。
  6. ^ なお、2021年1月下席は落語協会が定席出演者にコロナウイルス陽性者が出て主催公演の寄席(鈴本演芸場浅草演芸ホール池袋演芸場)で興行を中止していたので、この時、東京の寄席定席で公演をしていたのは落語芸術協会の新宿末廣亭だけだった。
  7. ^ 第2回ソーゾーシー http://s-z-s.net/talk/koihachi-kosyo/
  8. ^ a b c d e f ブッ飛んだ落語ばかり作る天才・瀧川鯉八に聞いた「新作落語の魅力」”. www.e-aidem.com (2020年4月14日). 2021年11月28日閲覧。
  9. ^ NHK新人落語大賞は桂佐ん吉、チョコプラの公約に便乗し「朝ドラ出たい」”. お笑いナタリー (2015年10月27日). 2015年12月19日閲覧。
  10. ^ 渋谷らくご”. 2015年12月23日閲覧。林家彦いちプレゼンツ 創作らくごネタおろし会「しゃべっちゃいなよ」&各賞授賞式
  11. ^ 渋谷らくご創作大賞は古今亭駒次「これからも一生懸命落語を作っていきたい」”. お笑いナタリー (2017年12月13日). 2020年5月1日閲覧。
  12. ^ 渋谷らくご創作大賞に笑福亭羽光「下ネタを封印してよかった」”. お笑いナタリー (2018年12月19日). 2020年5月1日閲覧。
  13. ^ 令和3年度花形演芸大賞決定のお知らせ”. 独立行政法人日本芸術文化振興会 (2022年3月29日). 2022年3月29日閲覧。
  14. ^ 令和3年度「花形演芸大賞」”. 公益社団法人落語芸術協会 (2022年3月29日). 2022年3月29日閲覧。
  15. ^ “松たか子が沢田研二の恋人役、「土を喰らう十二ヵ月」追加キャスト発表”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2022年2月17日). https://natalie.mu/eiga/news/465948 2022年2月17日閲覧。 
  16. ^ “好きな人と食べるごはんが一番うまい!沢田研二の「土を喰らう十二ヵ月」特報公開”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2022年5月19日). https://natalie.mu/eiga/news/478060 2022年5月19日閲覧。 

関連事項[編集]

外部リンク[編集]