点鬼簿

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点鬼簿
作者 芥川龍之介
日本の旗 日本
言語 日本語
ジャンル 短編小説
初出情報
初出改造
第八卷(第十一号)1926年9月
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点鬼簿(てんきぼ)』は1926年大正15年)9月に芥川龍之介によって書かれた短編小説。芥川の作品の中では、後期に書かれた短編に分類される。

内容[編集]

「点鬼簿」では、自分の身辺の人の死がテーマにされている。作品は主に三部に分けられており、一部では狂人であった自分の母の死と向き合った年少の自分、二部では自分が生まれる前に夭折した姉について、三部では生涯の中での自分と父の関係について描かれている。この作品は芥川龍之介が神経衰弱をはじめとする体の不調に悩み、創作活動が特に低調になっていた頃に書かれたもので、その頃に多い自叙伝風の作品となっている。[1]

脚注[編集]

  1. ^ 『新訂国語図説』京都書房、2019年版、224〜225頁 参照