矢野雅哉
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広島東洋カープ #61 | |
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2021年4月2日 横浜スタジアム | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 大阪府大阪市平野区[1] |
生年月日 | 1998年12月16日(25歳) |
身長 体重 | 171 cm 70 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投左打 |
ポジション | 遊撃手、三塁手、二塁手 |
プロ入り | 2020年 ドラフト6位 |
初出場 | 2021年3月26日 |
年俸 | 1750万円(2024年)[2] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
この表について |
矢野 雅哉(やの まさや、1998年12月16日[3] - )は、大阪府大阪市平野区出身[1]のプロ野球選手(内野手)。右投左打[3]。広島東洋カープ所属[3]。
経歴
[編集]プロ入り前
[編集]大阪市立川辺小学校時代は、ソフトボールチームの川辺キラーズ・川辺ドンマイズでプレー後[4]、大阪平野富士ボーイズでプレー[5]。
大阪市立長吉西中学校時代は大阪平野ボーイズでプレー[5]。
高校は兵庫県の育英高等学校に進学。在学中の全国大会出場はない。
東都大学野球連盟に所属する亜細亜大学に進学。3年秋のリーグ戦では首位打者のタイトルを獲得した[6][7]。また、主将も務めた。2020年10月26日のドラフト会議で広島東洋カープから6位指名を受けた[8]。担当スカウトは松本奉文。松本は矢野の亜大1年次から身体能力を高く評価し注目していたという[9]。同期には読売ジャイアンツから1位指名を受けた平内龍太、東北楽天ゴールデンイーグルスから4位指名を受けた内間拓馬らがおり[10]、内間とはのちにチームメイトになっている。
広島時代
[編集]ルーキーイヤーの2021年はオープン戦から内野手として起用され、出場した全13試合を無失策で乗り切った守備力を買われ開幕一軍を勝ち取った[11]。レギュラーシーズンでは小園海斗が遊撃手として台頭した影響で13試合の出場に留まった。守備面でチームに貢献した[11]一方、打撃では6打数0安打に終わった。
2022年は5月3日の巨人戦でプロ初めて先発起用されると赤星優志から初安打を放った[12]。8月16日の中日ドラゴンズ戦では柳裕也から初本塁打を放った[13]。シーズン通算では55試合(スタメン19試合)の出場[14]で打率.194、2本塁打、5打点だった[15]。
2023年は、主に守備固め・代走として、プロ入り後最多となる93試合に出場し、ゴールデングラブ賞の遊撃手部門で得票数9票で4位となるなど守備では貢献するも、打率.185と結果を残せなかった[16][17][18]。
2024年は開幕一軍を勝ち取ると、主に遊撃手として先発出場が急増[19][20]、定評のあった守備面では二塁手の菊池涼介と共に好守を連発し、新井貴浩監督に「(カープ)自慢の二遊間」と言わしめた[21]。課題とされていた打撃面でも内容が向上、夏場には得点圏打率が3割を超えるなど勝負強さを見せると[22]、8月31日の対ヤクルトスワローズ戦(マツダスタジアム)では2年ぶりとなる本塁打を前打者菊池とのアベック本塁打で放ち[23]、翌日の同カードでは自身初のランニング本塁打並びに2試合連続本塁打を記録。なおこの矢野の本塁打は、球団通算8888号のメモリアル本塁打となった[24]。
選手としての特徴・人物
[編集]遠投130mを記録したトップクラスの強肩[25]と50m走のタイム5秒9の俊足を誇る内野手[25]。高い身体能力を生かした内野守備は即戦力と評されている[25]。打撃では長打が少ないものの、打線のつなぎ役として広角に打ち分ける技術とバントを含めた小技に定評がある[5]。最もこだわっているのは出塁率で、目標とする選手に平野恵一を挙げている[26]。
愛称は「シャー君」[27]など。
明るいキャラクターの持ち主で、チームのムードメーカー的存在[28]。広島入団後は口髭とパンチパーマがトレードマークとなっている[29]。
広島入団後は守備の名手である菊池涼介を師匠と慕い、オフの自主トレーニングを共にしている[29]。
4歳年上の兄、幸耶は社会人野球で活躍。三菱重工East硬式野球部在籍時には主将を務め[30]、第95回都市対抗野球大会の優勝に貢献した[31]。幸耶によると、弟雅哉は幼少より兄の後を追いかける性格で、当初は幸耶が在籍した北陸大学への進学を希望していたが、幸耶より「お前は(野球の)レベルの高い所に行け」と諭され、亜細亜大学へ進学したという[30]。
詳細情報
[編集]年度別打撃成績
[編集]年 度 | 球 団 | 試 合 | 打 席 | 打 数 | 得 点 | 安 打 | 二 塁 打 | 三 塁 打 | 本 塁 打 | 塁 打 | 打 点 | 盗 塁 | 盗 塁 死 | 犠 打 | 犠 飛 | 四 球 | 敬 遠 | 死 球 | 三 振 | 併 殺 打 | 打 率 | 出 塁 率 | 長 打 率 | O P S |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2021 | 広島 | 13 | 6 | 6 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | .000 | .000 | .000 | .000 |
2022 | 55 | 78 | 67 | 11 | 13 | 0 | 0 | 2 | 19 | 5 | 0 | 1 | 3 | 0 | 7 | 0 | 1 | 21 | 0 | .194 | .280 | .284 | .564 | |
2023 | 93 | 146 | 119 | 22 | 22 | 2 | 0 | 0 | 24 | 3 | 7 | 0 | 12 | 1 | 14 | 1 | 0 | 35 | 2 | .185 | .269 | .202 | .470 | |
2024 | 137 | 495 | 430 | 45 | 112 | 13 | 6 | 2 | 143 | 38 | 13 | 10 | 20 | 4 | 38 | 1 | 3 | 109 | 8 | .260 | .322 | .333 | .655 | |
通算:4年 | 298 | 725 | 622 | 80 | 147 | 15 | 6 | 4 | 186 | 46 | 20 | 11 | 35 | 6 | 59 | 2 | 4 | 168 | 10 | .236 | .304 | .299 | .603 |
- 2024年度シーズン終了時
- 各年度の太字はリーグ最高
年度別守備成績
[編集]- 内野守備
年 度 | 球 団 | 二塁 | 三塁 | 遊撃 | |||||||||||||||
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試 合 | 刺 殺 | 補 殺 | 失 策 | 併 殺 | 守 備 率 | 試 合 | 刺 殺 | 補 殺 | 失 策 | 併 殺 | 守 備 率 | 試 合 | 刺 殺 | 補 殺 | 失 策 | 併 殺 | 守 備 率 | ||
2021 | 広島 | — | 5 | 3 | 2 | 1 | 0 | .833 | 4 | 2 | 3 | 0 | 1 | 1.000 | |||||
2022 | 10 | 11 | 16 | 0 | 1 | 1.000 | 32 | 6 | 11 | 1 | 1 | .944 | 12 | 24 | 37 | 0 | 8 | 1.000 | |
2023 | 5 | 7 | 4 | 0 | 2 | 1.000 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 83 | 61 | 133 | 6 | 32 | .970 | |
2024 | 13 | 29 | 22 | 3 | 5 | .944 | - | 132 | 199 | 389 | 9 | 34 | .985 | ||||||
通算 | 28 | 47 | 42 | 3 | 8 | .975 | 40 | 9 | 13 | 2 | 1 | .917 | 231 | 286 | 562 | 15 | 75 | .983 |
- 外野守備
年 度 | 球 団 | 外野 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 | 刺 殺 | 補 殺 | 失 策 | 併 殺 | 守 備 率 | ||
2022 | 広島 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- |
2023 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | |
通算 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- |
- 2024年度シーズン終了時
記録
[編集]- 初記録
- 初出場:2021年3月26日、対中日ドラゴンズ1回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、9回表に坂倉将吾の代走で出場
- 初打席:2021年4月8日、対東京ヤクルトスワローズ3回戦(明治神宮野球場)、6回表に島内颯太郎の代打で出場、近藤弘樹から三ゴロ
- 初先発出場:2022年5月3日、対読売ジャイアンツ7回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、8番・三塁手で先発出場
- 初安打・初打点:同上、1回裏に赤星優志から中前2点適時打
- 初本塁打:2022年8月16日、対中日ドラゴンズ18回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、2回裏に柳裕也から右越2ラン
- その他の記録
- 1打席22球:2024年9月22日、対中日ドラゴンズ23回戦(バンテリンドーム ナゴヤ)、6回表に涌井秀章から ※NPB最多記録[32]
- 1打席17ファウル:同上 ※NPB最多記録[32]
背番号
[編集]- 61(2021年 - )
脚注
[編集]- ^ a b 「打っても矢野、守っても矢野 広島ドラ6が攻守に存在感 佐々岡監督「いいもの見せてくれた」」『スポーツニッポン』2021年2月17日。2024年6月4日閲覧。
- ^ 「広島 - 契約更改 - プロ野球」『日刊スポーツ』。2023年11月15日閲覧。
- ^ a b c 「2020年プロ野球ドラフト会議 交渉権獲得選手情報!」『広島東洋カープ公式サイト』2020年10月26日。2020年10月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月29日閲覧。
- ^ 「川辺キラーズ 選手紹介」『川辺キラーズ』。2024年5月26日閲覧。
- ^ a b c 「矢野雅哉」『週刊ベースボールONLINE』。2020年10月29日閲覧。
- ^ 「プロ注目亜大・矢野が井端2世名乗り 遠投全国1位」『日刊スポーツ』2020年10月23日。2020年10月29日閲覧。
- ^ 「亜大・矢野が初の首位打者「よくやったと自分でも」」『日刊スポーツ』2019年10月31日。2020年10月29日閲覧。
- ^ 「広島6位矢野「井端さんは超えたい存在」GG賞狙う」『日刊スポーツ』2020年10月26日。2020年10月29日閲覧。
- ^ 「さらに遊撃争い激化! 広島ドラ6・矢野雅哉は4年前から〝獲得予約〟していた強肩逸材」『東スポWEB』2021年1月4日。2024年6月7日閲覧。
- ^ 「亜大からドラフト3人指名、大声禁止にボードで祝福」『日刊スポーツ』2020年10月26日。2020年10月29日閲覧。
- ^ a b 「パンチパーマより鉄砲肩と堅守が強烈。ルーキー矢野雅哉が広島に欠かせないワケ (2ページ目)」『web Sportiva』2021年4月21日。2023年10月17日閲覧。
- ^ 「【広島】矢野雅哉がプロ初スタメン第1打席でプロ初安打 「思い切っていきました」」『日刊スポーツ』2022年5月3日。2023年10月17日閲覧。
- ^ 「広島 2年目の矢野が大仕事!昇格即スタメンで柳からプロ初本塁打」『デイリースポーツ online』2023年10月17日。2023年10月17日閲覧。
- ^ 「カープ矢野「ヒッチ」打法に挑戦 丸を研究で打撃アピール」『デイリースポーツ online』2023年10月17日。2023年10月17日閲覧。
- ^ 「カープ矢野 24歳誕生日の誓いは打倒小園 狙うは正遊撃手の座」『デイリースポーツ online』2023年10月17日。2023年10月17日閲覧。
- ^ 「「菊池涼介以来の衝撃だった」抜きん出た守備力に打力を加え、レギュラー奪取を狙うカープ4年目矢野雅哉の正念場」『Number Web』2024年4月22日。2024年5月27日閲覧。
- ^ 「広島にまた現れた忍者…"源田超え"衝撃数値「14.4」 異次元守備の逸材24歳」『Full-Count』2023年11月12日。2024年5月27日閲覧。
- ^ 「広島の"2代目忍者"が「鉄壁すぎる」 好守を連発投稿…「何回出てくるんよ笑」」『Full-Count』2024年4月14日。2024年5月27日閲覧。
- ^ 「24年度「開幕一軍」の登録公示 新井体制2年目の広島は新助っ人2名を含む27名」『BASEBALL KING』2024年3月28日。2024年9月2日閲覧。
- ^ 「「CSで一度も出番がなかった」その悔しさが原動力。カープ・矢野雅哉が語る自身の現在地」『ATHLETE MAGAZINE』2024年7月27日。2024年9月2日閲覧。
- ^ 「【広島】新井監督「自慢の二遊間」床田寛樹助けた菊池涼介、矢野雅哉の二遊間コンビ称賛」『日刊スポーツ』2024年4月23日。2024年9月2日閲覧。
- ^ 「【広島】今や「打」でもここぞの存在 矢野雅哉 得点圏打率急上昇の〝極意〟」『東スポWEB』2024年9月2日。2024年9月2日閲覧。
- ^ 「広島・菊池&矢野 初の“師弟競演”2者連発 鉄壁の二遊間が打で魅せた」『Sponichi Annex』2024年9月1日。2024年9月2日閲覧。
- ^ 「広島・矢野の球団通算8888号ランニング本塁打に、6666号の新井監督「エンターテイナーだなと」」『Sponichi Annex』2024年9月2日。2024年9月2日閲覧。
- ^ a b c 「【広島新入団会見】ドラ6・矢野 自慢の強肩で目標は年間無失策「ゴールデングラブ賞は必ず獲ります」」『スポーツニッポン』2020年12月15日。2021年1月31日閲覧。
- ^ 「“驚愕エピソード”カープ矢野雅哉。プロトップクラスの強肩は大学時代から注目【SELECT INTERVIEW】|carp|インタビュー」『アスリートマガジンWEB』2023年12月24日。2023年12月25日閲覧。
- ^ 「菊池涼介も注目する守備職人「広島のシャー君」とは? 野村謙二郎氏「すごかったね、あれ!」」『スポニチ Sponichi Annex』2023年12月11日。2023年12月25日閲覧。
- ^ 「【1ページ目】広島の〝笑って守れるルーキー〟 開幕一軍入りの「パンチ矢野」にふくらむ期待」『東スポWEB』2021年3月25日。2023年12月25日閲覧。
- ^ a b 和樹森田「「このレベルの選手でも不安になるのか…」3年目の広島・矢野雅哉が“師匠”菊池涼介から学んだこと」『文春オンライン』2023年6月9日。2023年12月25日閲覧。
- ^ a b 「<カープ矢野雅哉の兄が語る>「弟の活躍はうれしいし、良い刺激をくれる」三菱重工Eastで活躍する兄が語る、雅哉の素顔」『ATHLETE MAGAZINE』2024年7月19日。2024年7月31日閲覧。
- ^ 「三菱重工Eastが初優勝 広島・矢野雅哉の兄・幸耶が2打席連続アーチで弟に「何も言わせませんよ」」『スポーツ報知』2024年7月30日。2024年7月31日閲覧。
- ^ a b 「広島・矢野雅哉がプロ野球新記録!涌井に1打席最多22球投げさせ四球 驚異の計17ファウル11分に騒然」『スポニチ』2024年9月22日。2024年9月22日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 個人年度別成績 矢野雅哉 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
- 61 矢野 雅哉 - 広島東洋カープ公式サイト
- 選手情報 - 週刊ベースボールONLINE
- 矢野雅哉 (@carp.yano61) - Instagram