石粉粘土

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石粉粘土による人体像の製作

石粉粘土(せきふんねんど)とは、を粒の均等な粉状に砕き、接着剤など薬品を混ぜて粘土状にしたもの。

粘土と同様に自由な造型が可能であり、以下の特性から様々な造型に用いられる。

  • 手につきにくい
  • 外気に触れた状態で放置すると硬化する
  • 硬化後はある程度の強度を持ち、削りが可能
  • 硬化後は硬化前よりも軽くなる

彫刻において、削りすぎても何度でもやり直しがきくため、塑像製作に適している。

代表的な石粉粘土[編集]

  • フォルモ:株式会社パジコの製品。手芸、ホビー用に幅広く使われる。比重、仕上がりに変化のあるバリエーション製品が豊富。
  • ラドール:株式会社パジコの製品。フォルモより肌理が細やか。
  • ファンド:株式会社ボークス[注 1]の製品。硬化後に非常に硬くなる。フィギュア製作に使われることが多い。また、薄くよく伸び、フィギュアの服などの造型にも適している。硬化後のバリエーション製品がいくつかある。
  • Mr.クレイ:株式会社GSIクレオスの製品。軽量タイプとハードタイプがある。軽量タイプはぱさ付きやすいが、他の製品に比べてかなり軽量。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 2020年8月25日「アートクレイ株式会社」が廃業解散することに伴い、2020年12月25日より当該会社の全事業を譲受し製品の製造販売を引き継ぐ。[1]

出典[編集]

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