稲葉喜美子

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稲葉 喜美子
生誕 (1957-03-08) 1957年3月8日(67歳)
出身地 日本の旗 日本神奈川県横浜市[1]
ジャンル ニューミュージック
職業 シンガーソングライター
活動期間 1982年 - 1993年
レーベル 日本コロムビア

稲葉 喜美子(いなば きみこ、1957年3月8日 - )は、日本シンガーソングライター神奈川県横浜市出身[1]。愛称はMaria(マリア)。

経歴[編集]

実家は横浜市内で自動車整備業を営んでおり、7人姉妹の末子だった。近隣から流れるFENをきいて音楽に目覚め、『特に影響をうけた音楽家はジャニス・ジョプリン、5歳から歌作りを始めた(本人談)』という。

学業などの傍ら14歳から日の出町ライブハウスに出演。高校卒業後就職し、会社員として働いていたが、1979年に開催された『ライオン・フォーク・ビレッジ』の関東地区大会にてグランプリ受賞した。

1982年日本コロムビアから、シングル「願ひごと―公園於」と、アルバム『愛しき人へ』でメジャーデビューしたが、1993年ベスト・アルバム『倖せの隣り』をリリース後、当時の事務所との所属契約が終了した後は、事実上の引退状態である。

2021年12月に自身のTwitterを開設。アカウントを作成した理由として、稲葉は「長い年月、沈黙をして来ましたが、意識が判然として居る内に、生きて居る内に、此の場をお借りして、発信をして行こう、と、考える様になりました」(原文ママ)と投稿した[2]。また、所属レーベルである日本コロムビアにアカウントの作成に関して問い合わせてみたものの、全く連絡がなく「もしかしたら、私の・価値の無さを承知して居られるのかも知れません」(原文ママ)と当時の心境を投稿した[3]

ディスコグラフィ[編集]

シングル[編集]

# 発売日 タイトル B面 規格 規格品番
日本コロムビア / BLOW UP
1st 1982年10月 ねがひごと―公園まで 氷雨 EP AH-261-A
2nd 1983年5月 男のひとは お大事に EP AH-325-A
日本コロムビア
3rd 1983年11月 ゆりこ 雪ざくざく EP AH-383
4th 1984年10月1日 川花火 セ・ラ・ヴィ EP AH-513
5th 1985年1月21日 セ・ラ・ヴィ 日の出町ブルース EP AH-542
6th 1986年2月1日 三日月に腰掛けて (La Bohème)[注釈 1] おやすみ EP AH-706
7th 1987年3月21日 電話 女の時代 EP AH-806
8th 1990年4月1日 シンデレラ・ヴァージン 夜汽車 8cmCD CA-8408

アルバム[編集]

オリジナル・アルバム[編集]

発売日 タイトル 規格 規格品番
日本コロムビア / BLOW UP
1st 1982年10月21日 やさしき人へ LP AF-7150-A
CT CAR-1148
2nd 1983年5月21日 燃えてそうろう LP AF-7197-A
CT CAR-1208
日本コロムビア
3rd 1983年11月21日 あのこがほしい。 LP AF-7232
CT CAR-1243
4th 1984年10月21日 朝未明あさまだき LP AF-7317
5th 1986年2月21日 夢歩行ゆめほこう LP AF-7403
CD 33C31-7850
6th 1987年4月1日 NO COMMENT LP AF-7444
CD 33CA-1460
7th 1990年4月21日 Encore CD COCA-6138

ベスト・アルバム[編集]

発売日 タイトル 規格 規格品番
日本コロムビア
1st 1992年11月21日 HAPPY BIRTHDAY! CD COCA-10362
2nd 1993年5月1日 倖せの隣り CD COCA-10776
コロムビアミュージックエンタテインメント
3rd 1993年5月1日 稲葉喜美子 ゴールデン☆ベスト 〜語り継がれる天才 稲葉喜美子の世界 CD COCP-35127

タイアップ[編集]

曲名 タイアップ 収録作品
三日月に腰掛けて (La Bohème)[注釈 1] TBSテレビ小説『朝の夢』テーマ・ソング[4] シングル「三日月に腰掛けて (La Bohème)」

提供曲[編集]

アーティスト 曲名 収録(初出のみ) 作詞 作曲 セルフカバー
研ナオコ Bye Bye Bye アルバム『名画座 1984年 稲葉喜美子 稲葉喜美子 アルバム『朝未明あさまだき
佐田玲子 シンデレラ・ヴァージン シングル「くらやみ乙女 1989年 稲葉喜美子 稲葉喜美子 シングル「シンデレラ・ヴァージン」
富田靖子 お天気雨 アルバム『思春期・前期』 1985年 稲葉喜美子 稲葉喜美子 アルバム『NO COMMENT』
美加マドカ のら猫 アルバム『のら猫の小屋』 1988年 稲葉喜美子 古澤良治郎 アルバム『NO COMMENT』
りぼん 稲葉喜美子 渡辺香津美
やしきたかじん Walking On シングル「Walking On 1980年 いなば きみこ やしきたかじん
生々流転 アルバム『プロフィール 1981年 いなば きみこ やしきたかじん
渡辺徹 熱情 シングル「熱情」 1986年 有川正沙子 稲葉喜美子 アルバム『NO COMMENT』[注釈 2]

出版物[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ a b プッチーニの『ラ・ボエーム』に日本語詞を追加してカバーした楽曲。
  2. ^ 「夢で逢えたら」として、一部歌詞を変更したうえでセルフカバー

出典[編集]

  1. ^ a b 松田聖子や吉沢秋絵の曲を手がけた理由 プロデューサー/アレンジャーの瀬尾一三が語る”. Rolling Stone Japan. CCCミュージックラボ株式会社 (2020年1月22日). 2023年10月28日閲覧。
  2. ^ @FuutaMaria (2022年1月13日). "🎊稲葉 喜美子(MARIA)より、御報告が在ります。2022年01月13日(Thu)". X(旧Twitter)より2023年10月28日閲覧
  3. ^ @FuutaMaria (2022年1月13日). "①此の数年間、此の場を使用しても好いのか、否か、現・コロムビアの方達ちに、お伺いを立てて来たけれど、何故か、返事を頂けない儘、今日に至ります。". X(旧Twitter)より2023年10月28日閲覧
  4. ^ 朝の夢”. テレビドラマデータベース. 2023年10月28日閲覧。

外部リンク[編集]

所属レーベル
SNS