美濃柴犬

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美濃柴犬
原産地 日本の旗 日本岐阜県
特徴
体重 8-12 kg
体高 36.5 - 42.5 cm
外被 ダブル
毛色 濃赤、赤、淡赤
寿命 12-15 年
イヌ (Canis lupus familiaris)

美濃柴犬(みのしばいぬ)は、岐阜県原産の日本犬の一種。

概要[編集]

古くから日本の中部山岳地帯(主に岐阜県)を中心に飼育されてきた柴犬の一種で、主に、猟犬番犬として使われていた。具体的な産地としては、山県郡武儀郡大野郡をはじめとし郡上郡等の山間奥地に原則として多かった。日中戦争以来、太平洋戦争までの数年に渡る戦争の影響で、過酷な食糧難と無方針な強制供出により毛皮とされ、多くの犬が犠牲となり絶滅への一途を辿ったが、何とか山間にある程度血筋を残すことができた。現在は、愛好家の手によってある程度頭数が回復し知名度も上がりつつあるが、絶滅の危険性が未だに高い。

特徴[編集]

本種の特徴は、毛色が赤一枚であることで、濃赤・赤・淡赤が存在する。胸や足先に白い毛が混じる犬もいるが、全身が赤毛に覆われていることが理想的。赤毛は日光に当たると燃えるような「緋赤」にきらめく。顔付きは、柴犬と同じタヌキ顔で、尾は、巻き尾稀に差し尾である。体高は36.5cm~42.5cm。舌には黒い斑(舌斑)を持つ犬もいる。小さい中にも活動的な体の構成を持っておりキビキビとした動作と軽快な俊敏果敢な性質と日本犬的気性の中に素朴さと可憐さを持っている。[1]

保存活動[編集]

美濃柴犬の保存会は一般社団法人岐阜県美濃柴犬保存会(昭和51年設立)と一般社団法人美濃柴犬保存会(平成24年設立)の二つがある。大垣養老高校では生徒が参加する研究班を作って美濃柴犬を繁殖させている[2]

脚注[編集]

  1. ^ 『柴犬<新版>愛犬の友編』誠文社、1975年4月30日。 
  2. ^ 絶滅も心配された美濃柴犬 高校の研究班が繁殖に成功 岐阜・大垣養老高校 - 中京テレビNEWS、2021年12月10日配信

関連項目[編集]

外部リンク[編集]