翁百合
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翁 百合(おきな ゆり、昭和35年(1960年) - )は、日本のエコノミスト。株式会社日本総合研究所理事長、政府税制調査会会長[1]。夫は日本銀行企画局参事、日本銀行金融研究所長等を務めた翁邦雄。厚生事務次官、内閣官房副長官などを務めた翁久次郎は義父。
略歴
[編集]東京都出身。田園調布雙葉小学校・中学校・高等学校を経て、1982年、慶應義塾大学経済学部経済学科を卒業(ゼミは国際金融[2])。1984年に慶應義塾大学大学院経営管理研究科修士課程修了(MBA)[3]、同年日本銀行に就職[3]。
1992年 株式会社日本総合研究所入所[3]。2014年 同副理事長[4]、ブリヂストン取締役。2018年から高橋進の後任として理事長を務める[5]。2017年丸紅取締役[6]。2021年、財務省財政制度等審議会会長代理[7]。2024年、政府税制調査会会長 (女性初) [1]。
公職として特殊法人等改革推進本部参与会議参与、政府税制調査会委員[3] 、経済産業省産業構造審議会委員、会計検査院会計検査懇話会有識者委員、全世代型社会保障検討会議有識者[8]、内閣官房新しい資本主義実現本部有識者[9]、同・国力としての防衛力を総合的に考える有識者会議[10]を務める。他に、公益財団法人総合研究開発機構(NIRA)理事、公益財団法人東芝国際交流財団理事[11]、慶應義塾評議員、任意組織の令和臨調運営幹事[12]などを務める。内閣府規制改革会議委員(2期、2007年1月 - 2010年3月)、同健会議康・医療ワーキング・グループ座長(2013年1月 - 2016年7月31日)などを歴任した。
人物
[編集]- 夫の翁邦雄とは日本銀行時代の社内婚。当時、日銀に社内結の前例がなく、結婚当初は問題なく認められたが、数年後に人事幹部が代わり、夫婦どちらかはいずれ退職するよう伝えられ、退職した[13]。
- 岸田内閣の新しい資本主義の姿が見えないとして、より踏み込んだ政策が必要であると述べている[14]。
脚注
[編集]- ^ a b 日本放送協会 (2024年1月25日). “政府税制調査会 会長に日本総合研究所 翁百合氏 女性で初めて | NHK”. NHKニュース. 2024年1月28日閲覧。
- ^ 2020年のニューリーダーに告ぐ 東京カレンダー
- ^ a b c d 日本総研の翁氏:追加緩和は必要ない-国債買い増し副作用Bloomberg 2015年3月2日
- ^ “人事、日本総合研究所”. 日本経済新聞. (2014年5月30日) 2014年11月9日閲覧。
- ^ 「人事、日本総合研究所」日本経済新聞
- ^ “人事、丸紅”. 日本経済新聞 (2017年3月29日). 2022年2月13日閲覧。
- ^ 財政制度等審議会委員名簿財務省
- ^ 社会保障検討会議、委員に中西日立会長・新浪サントリーHD社長ら ロイター 2019年9月17日
- ^ 新しい資本主義実現会議 有識者構成員
- ^ 国力としての防衛力を総合的に考える有識者会議の開催について
- ^ 東芝国際交流財団 財団概要/理事・監事・評議員
- ^ 令和臨調 主な役職と専門部会等編成
- ^ “日本総合研究所理事長 翁百合さん”. 日本経済新聞 (2022年5月6日). 2024年1月28日閲覧。
- ^ 裕晶, 田辺 (2022年4月12日). “姿見えぬ「新しい資本主義」 所得倍増など課題なおざり”. 産経ニュース. 2024年1月28日閲覧。
関連項目
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