萬福寺 (知立市)
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萬福寺 | |
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所在地 | 愛知県知立市上重原町本郷27 |
位置 | 北緯34度59分40.2秒 東経137度01分28.4秒 / 北緯34.994500度 東経137.024556度座標: 北緯34度59分40.2秒 東経137度01分28.4秒 / 北緯34.994500度 東経137.024556度 |
山号 | 林桂山 |
宗旨 | 浄土真宗 |
宗派 | 真宗大谷派 |
本尊 | 阿弥陀如来 |
創建年 | 弘仁6年(815年) |
開基 | 最澄 |
正式名 | 林桂山萬福寺 |
法人番号 | 6180305004771 |
萬福寺(まんぷくじ)は、愛知県知立市上重原町本郷にある真宗大谷派の寺院である。山号は林桂山。
弘仁6年(815年)に最澄によって創建され、貞永元年(1232年)に了誓法師によって浄土真宗に転派した。現在の住職は第28代の釋了圓。名鉄三河線重原駅から徒歩数分の場所にある。
歴史
[編集]古代
[編集]弘仁6年(815年)、天台宗の宗祖である最澄によって創建された[1][2]。当時はカツラの林に覆われていたため、山号は林桂山となっている[1][2]。
中世
[編集]貞永元年(1232年)には了誓法師が浄土真宗に転派し、本堂に阿弥陀如来像を安置した[1][2]。貞永年間には地中7か寺、末寺多数を擁し、2町4方の寺域を有する大寺となっている[1][2]。
近現代
[編集]1896年(明治29年)、堂宮大工として名高い小野田又蔵の指揮によって間口13間4面の本堂が上棟した[1]。萬福寺本堂は小野田又蔵の代表作とされる[3]。
2015年(平成27年)には開創1200年を迎え、これを記念した本堂の修復工事も同年に完了した[1]。修復工事の施工は三重県桑名市の小島建設である[4]。池鯉鮒散歩みち協議会が主催する「わくわくウォーキング」では萬福寺が目的地となることがある。
境内
[編集]建築物
[編集]萬福寺の本堂・山門・鐘楼は、2015年(平成27年)11月17日に国の登録有形文化財に登録された[5][6]。本堂は1899年(明治32年)に完成し(2014年修復)、規模の雄大さや意匠の華やかさが特徴である[7]。山門は弘化元年(1844年)に完成し、組物廻りに技巧が凝らされている[8]。鐘楼は文久2年(1862年)に完成し、禅宗様を基調として装飾密度が高い[9]。
- 本堂
- 山門
- 鐘楼
植物
[編集]萬福寺境内には樹齢500年以上のイブキがある[1][2]。このイブキの樹高は約15m、目通りは2.6m、根回りは2.8mであり、西三河地方最大のイブキである[1][2]。1956年(昭和31年)5月18日には愛知県指定文化財(天然記念物)に指定された[1][2]。知立市最古のイブキでもあり、知立市指定文化財(天然記念物)となっている[10]。
また、庫裏の正面には樹齢500年と推定される大ソテツもある[1][2]。このソテツは文久2年(1862年)に知多郡藤江(現在の知多郡東浦町)の門徒から移植されたものであり、樹高は4m以上、根回りも4m以上ある[1][2]。
境内にはクスノキの大木もある[10]。かつて本堂の南側には「蓮台の松」と呼ばれるクロマツの大木があり、知立市指定文化財となっていたが、害虫や台風の影響で樹勢が衰えたため、1991年(平成3年)に切断された[10]。毎年春にはサクラが、初夏にはスイレンが見ごろを迎える[2]。
- イブキ
- ソテツ
- クスノキ
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 大原準之助『知立の植物』、知立市、1973年