西広島バイパス

ウィキペディアから無料の百科事典

自動車専用道路

西広島 バイパス

Nishi-hiroshima By-pass

国道2号標識
西広島バイパス
路線延長 19.4 km[1]
開通年 1971年 - 2012年
起点 広島県広島市中区平野町[1]
終点 広島県廿日市市地御前[1]
接続する
主な道路
記法
記事参照
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
接続路線
RP2+l RP2yRP4new RP2+r
新広島バイパス
RP2enRP2 RP4wsRP2 RP2
舟入オフランプ
RP2 RP4esRP2 RP2wnRP2
観音オンランプ
RP4oRP2 RP2rf
RP4oW RP4oW
旭橋 太田川放水路
RP4oRP2 RP2+r
RP2xRP4 RP4oRP4 RP2xRP4
宮島街道
SKRZ-G2uq SKRZ-G4uq SKRZ-G2uq
広島電鉄宮島線
SKRZ-G2uq SKRZ-G4uq SKRZ-G2uq
山陽本線
RP2Kl RP4wesRP2 RP2Kr
庚午ランプ
高須ランプ
古江BS
RP2K+l RP4wenRP2 RP2K+r
田方ランプ/BS
RP2uRP2 RP4uRP2 RP2uRP2
草津沼田道路
RP2xRP2 RP4oRP2 RP2wRP2
広島県道71号
RP2Kl RP4wesRP2 RP2Kr
商工センターランプ
tRP4ae
鈴が峰トンネル
商工センターランプ
井口ランプ/鈴が台BS
皆賀ランプ
RP2K+l RP4wenRP2 RP2K+r
五日市ランプ
RP2xRP4 RP4oRP4
広島県道290号
RP2xRP2 RP4oRP2 RP2xRP2
広島県道41号
RP2Kl RP4wesRP2 RP2Kr
千同BS
坪井BS
tRP4ae
屋代トンネル
佐方ランプ/SA/BS
RP2K+l RP4wenRP2 RP2K+r
速谷ランプ
RP2xRP2 RP4oRP2 RP2xRP2
広島県道294号
RP2xRP4 RP4oRP4 RP2xRP4
国道433号 広島県道247号
RP2xRP2 RP4oRP2 RP2xRP2
広島県道30号
RP2+l RP2uRP2 RP4wenRP2 RP2uRP2 RP2+r
廿日市IC
RP2esRP2 RP2wnRP2 RP4 RP2 RP2
RP2yRP4wns RP2Kl RP4wesRP2 RP2wnRP2 RP2
広島岩国道路
RP2enRP2 RP2q RP4wRP2 RP2 RP2
RP2enRP2 RP2swRP2 RP4uRP2 RP2uRP2 RP2rf
RP2 RP2l RP4uRP2 RP2rf
RP2l RP2q RP4wsRP2
↑廿日市IC
SKRZ-G4uq
山陽本線
RP2+l RP2yRP4new RP2+r
RP2 RP2+l RP2oRP2
宮島街道
RP2Kl RP2wesRP2 RP2Kr
西広島ランプ
RP2yRP4
西広島バイパス井口ランプ付近

西広島バイパス(にしひろしまバイパス)は、広島県広島市中区平野町から広島県廿日市市地御前に至る総延長 19.4 km[1]国道2号バイパスである。地域高規格道路広島西道路(ひろしまにしどうろ)に指定されている。無料自動車専用道路である。

概要

[編集]
2014年。右端の丘が比治山でその下側を横断する道路が国道2号。起点である平野はそこから京橋川を超えた所、終点の地御前はこの写真左の外側にあたる。
  • 起点 : 広島県広島市中区平野町[1]
  • 終点 : 広島県廿日市市地御前[1]
  • 総延長 : 19.4 km[1]
  • 車線 : 4車線[1](都心部延伸区間2車線)

このバイパスの区間の国道2号は、1942年(昭和17年)までに一次改築が施工され、宮島街道として当時の多くの交通量をさばいた。しかし、1960年代以降、交通量は著しく増大し、幅員9-13mで2車線の道路では幹線道路としての機能を果たす事が出来なくなった。現道の拡幅という案もあったがJR山陽本線広島電鉄宮島線と並行して走り、周辺に民家も立ち並んでいる事から不可能であると判断され、山麓にバイパスを設ける事とした。

西広島バイパスの構造は、幹線道路としての機能を十分に発揮できるように、自動車専用道路とし、五日市廿日市市の平地部では街路部と高架部に分離している。

並行する山陽自動車道が山側を通っていることもあり、広島岩国道路と合わせて山陽道岩国・北九州方面から広島市街への連絡道路としての機能も持つ。2012年(平成24年)3月26日に廿日市高架橋が開通してからは廿日市ICから直接西広島バイパス自専部に乗り入れ可能となり、利便性が向上した。

都心部延伸

[編集]
  • 起点 : 広島県広島市中区平野町
  • 終点 : 広島県広島市西区庚午北2丁目
  • 総延長 : 4.2 km
  • 規格
    • 自動車専用道路部 : 第2種第2級
    • 自動車専用道路部(一部) : C級規格ランプ
  • 設計速度 : 60 km/h
  • 車線数 : 2 - 4 車線
  • 最高速度 : 60 km/h

元々は広島高速2号線計画だった。

廿日市高架橋

[編集]
  • 起点 : 広島県廿日市市下平良
  • 終点 : 広島県廿日市市地御前2丁目
  • 総延長 : 2.2 km
  • 規格
    • 自動車専用道路部 : 第1種第3級(設計速度80 km/h)
    • 一般道路部(宮内交差点以東) : 第4種第1級(設計速度60 km/h)
    • 一般道路部(宮内交差点以西) : 第3種第2級(設計速度60 km/h)
  • 車線数
    • 自動車専用道路部 : 4車線
    • 一般道路部 : 4車線
  • 最高速度 : 60 km/h

歴史

[編集]
  • 1965年 : 事業化
  • 1967年 : 用地及び工事着手。
  • 1971年3月 : 都市計画決定
  • 1971年8月11日 : 広島市観音本町 - 佐伯郡五日市町(五日市東ランプ) (7.0 km) の暫定2車線供用。
  • 1974年4月2日 : 佐伯郡五日市町(五日市東ランプ) - 終点 (8.2 km)、観音高架の庚午 - 観音本町 (1.5 km) を暫定2車線供用及び、観音本町 - 五日市東ランプ (7.0 km) の4車線化。この時点では、五日市東ランプ - 五日市西ランプ間は平面部のみで、高架橋部分は未開通。
  • 1976年 : 遮音の設置開始。
  • 1978年9月1日 : 佐伯郡五日市町 - 終点 (8.2 km) の4車線化。五日市東ランプ - 五日市西ランプの間の高架橋(1.1 km)の供用開始。
  • 1993年8月 : 都市計画変更(高架部の延伸を竹屋町交差点東とした計画に変更 : 2.7 km延伸)
  • 1993年12月 : 地域高規格道路広島西道路に指定。
  • 1996年5月 : 都市計画変更(廿日市高架橋 : 2.2 km)
  • 1999年5月 : 観音高架延伸部(観音新橋東詰 - 庚午北 : 2.1 km)の工事着手。
  • 2002年 : 廿日市高架橋 (2.2 km) の工事着手。
  • 2003年10月 : 観音高架延伸部(観音新橋東詰 - 庚午北:2.1 km)の供用。
  • 2003年10月  : 延伸部事業に関し、費用の1/3を負担する広島市が財政非常事態宣言を出し、以降の工事が中断。
  • 2010年5月  : 騒音や排ガス等の道路公害を理由に、市民団体「国道2号線沿道の環境を守る会」が事業の中止と損害賠償を求めていた訴訟で、広島地裁は国と市に一部賠償を命じる判決。但し、工事の差し止め請求については棄却。幹線道路の騒音被害に関する訴訟で国側に賠償が命じられたのは、国道43号(兵庫県)に関する1995年の最高裁判決以来2例目。
  • 2012年3月1日 : 廿日市高架橋 (2.2 km) 暫定2車線で開通。
  • 2012年3月26日 : 廿日市高架橋 (2.2 km) 4車線化。

路線状況

[編集]

今後の予定

[編集]
  • 時期未定 : 都市部延伸の開通(延伸工事着工は2024年度を視野[2]

トンネル

[編集]
  • 鈴が峰トンネル(このトンネルを挟む形で商工センターランプが設置されている)
  • 屋代トンネル

交通量

[編集]

2005年度(平成17年度道路交通センサスより)
平日24時間交通量(台)

  • 広島市中区舟入本町(都心部延伸・高架部) : 20,051
  • 広島市西区観音本町1丁目(都心部延伸・平面部) : 56,277
  • 広島市西区庚午北4丁目(都心部延伸・高架部) : 49,550
  • 広島市西区庚午北1丁目(都心部延伸・平面部) : 42,054
  • 広島市西区古江東町 : 92,153
  • 広島市西区田方1丁目 : 76,750
  • 広島市佐伯区三宅3丁目 : 74,597
  • 廿日市市佐方宮ノ上 : 62,831
  • 廿日市市串戸6丁目(廿日市高架橋・平面部) : 55,989
  • 廿日市市地御前3丁目 : 46,835

車線・最高速度

[編集]
区間 車線
上下線=上り線+下り線
最高速度 備考
自専部 舟入オフランプ - 観音オンランプ 2=2+0 60 km/h(指定) 上り線のみ開通
観音オンランプ - 庚午ランプ 4=2+2
庚午ランプ - 田方ランプ 50 km/h(指定) 騒音防止区間
田方ランプ - 廿日市IC 60 km/h(指定)
一般部 五日市東ランプ - 五日市西ランプ 4=2+2 50 km/h(指定)
平良IC 2=1+1 40 km/h(指定)
速谷ランプ - 廿日市IC 4=2+2 60 km/h(法定)
廿日市IC 2=1+1 40 km/h(指定) 一般部を連続走行する場合
廿日市IC - 西広島ランプ 4=2+2 60 km/h(法定)

地理

[編集]

通過する自治体

[編集]

交差する道路

[編集]

自動車専用道路部

[編集]
  • 上側が起点側、下側が終点側。
  • 施設名欄の背景色がである部分は施設が供用されていない、または完成していないことを示す。未開通区間の名称は仮称。
  • 路線名の特記がないものは市道
施設名 接続路線名 大阪から
(km)
備考 所在地
平野町オフランプ 国道2号新広島バイパス 事業中 広島市 中区
富士見町オフランプ 事業中
国泰寺町オンランプ 国道2号(新広島バイパス) 事業中
加古町オフランプ 国道2号(新広島バイパス) 事業中
舟入オンランプ 国道2号(新広島バイパス) 事業中
舟入IC 国道2号(新広島バイパス) 337.3 岩国方面出口
観音IC 国道2号(新広島バイパス) 337.8 西区
- - 338.0
339.6
キロポスト補正
庚午IC 国道2号(新広島バイパス) 340.8 岩国方面出入口
高須IC 341.8 広島市街方面出入口
古江BS - 342.1
田方ランプ/BS 県道71号広島湯来線 343.1
商工センター東IC

商工センター西IC

343.7
344.9
広島市街方面出入口
岩国方面出入口
井口IC 345.6
井口四丁目BS - 346.1
皆賀IC 346.6 広島市街方面出入口 佐伯区
五日市東IC 県道290号原田五日市線
県道41号五日市筒賀線
347.3 広島市街方面出入口
五日市西IC 348.2 岩国方面出入口
千同BS - 348.7
坪井BS - 349.2
佐方IC 350.6
350.8
広島方面出入口
岩国方面からの出口
廿日市市
佐方SA/BS - 351.0
平良IC 国道2号(西広島バイパス一般部) 352.1 広島市街方面出入口
廿日市JCT

地御前IC

E2 国道2号広島岩国道路
国道2号広島南道路(事業中)
353.6
国道2号(西広島バイパス一般部)

一般道路部

[編集]
  • 上側が起点側、下側が終点側。
  • 施設名欄の背景色がである部分は施設が供用されていない、または完成していないことを示す。
  • 路線名の特記がないものは市道。
  • 全区間廿日市市に所在。
施設名 接続路線名 大阪から
(km)
備考
国道2号(西広島バイパス)速谷ランプ
速谷 県道294号虫道廿日市線 352.3
上平良 国道433号
県道247号廿日市港線
352.5
宮内 県道30号廿日市佐伯線 353.1
廿日市IC 西広島バイパス自専部
E2 広島岩国道路
広島南道路(事業中)
353.6
西広島ランプ 国道2号(宮島街道岩国宮島方面 355.7
353.6[3]
広島市街方面出入口
キロポスト補正

当該道路の位置関係

[編集]

福山方面) - 新広島バイパス - 西広島バイパス - 国道2号宮島街道) - (大竹岩国方面)

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h 国道2号 広島南道路・西広島バイパス” (PDF). 国土交通省 中国地方整備局. 2017年2月20日閲覧。
  2. ^ 西広島バイパス延伸、10月に設計説明会 2024年度の着工を視野 国交省広島国道事務所と広島市 | 中国新聞デジタル”. 西広島バイパス延伸、10月に設計説明会 2024年度の着工を視野 国交省広島国道事務所と広島市 | 中国新聞デジタル (2023年9月19日). 2023年9月20日閲覧。
  3. ^ 宮島街道経由のキロポスト。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]