鎌谷駅
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鎌谷駅 | |
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北側からの全景(2005年7月、踏切より撮影) | |
かまや KAMAYA | |
◄福地 (1.4 km) (1.7 km) 上横須賀► | |
所在地 | 愛知県西尾市鎌谷町中屋敷 |
所属事業者 | 名古屋鉄道 |
所属路線 | 西尾線 |
キロ程 | 18.8 km(新安城起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
乗車人員 -統計年度- | 97人/日(降車客含まず) -2005年- |
開業年月日 | 1928年(昭和3年)10月1日 |
廃止年月日 | 2006年(平成18年)12月16日 |
鎌谷駅(かまやえき)は、愛知県西尾市鎌谷町中屋敷にあった、名古屋鉄道西尾線の駅である。
矢作古川鉄橋建設のために1915年(大正4年)に仮設された後、地元負担の請願駅として1928年(昭和3年)に再開業した[1]。しかし利用者の減少により2006年(平成18年)12月16日をもって再び廃止された。
歴史
[編集]西尾鉄道が吉田線として西尾 - 吉良吉田間を建設する際、難工事が予想されたのが矢作古川を渡る架橋工事であった[2]。橋梁材輸送のため一色口駅から矢作古川西岸まで延伸し横須賀口駅を仮設したが、この仮駅は橋梁完成後とともに廃止された[3][2](笹曽根村社祭典に伴い花火駅として再度仮設されたが数日で撤去された[4][5])。
その後、地元では蓮光寺住職の藤濤鷹麿らによる駅誘致運動が起こり、会社顧問の颯田京平を介して愛知電気鉄道(愛電)[注釈 1]に駅設置を要請した[2]。鎌谷集落の旅客利用だけでは駅誘致は困難であったため、鵜ヶ池、十郎島、天竹集落からの協力を得たり、愛電に対して貨物需要(苗木出荷など)の見込みを提示したりした[2]。数回の折衝の後、1928年(昭和3年)3月に愛電から駅新設の承諾を得ることができたが、建設資金や土木工事、駅前道路の整備などはすべて地元負担とされた[1]。地元は周辺集落の支援も得てこれに対応し、半年後の電化改軌までに諸工事を済ませ、駅開業に漕ぎ着けた[1]。なお、当初は仮駅時代と同じ横須賀口を駅名とする予定だったが、地元の要望で鎌谷に改められた[1]。
年表
[編集]- 1915年(大正4年)
- 1926年(大正15年)12月1日:愛知電気鉄道が西尾鉄道を合併。
- 1928年(昭和3年)
- 1935年(昭和10年)8月1日:愛知電気鉄道と名岐鉄道が合併し名古屋鉄道となる
- 1944年(昭和19年):営業休止。
- 1952年(昭和27年)10月1日:無人駅として営業再開[6]。
- 2006年(平成18年)
駅構造
[編集]単式ホーム1面1線の地上駅。駅集中管理システム未導入の無人駅で、駅舎もないため直接ホームに入る構造となっていたが、西尾線の西尾駅以南と蒲郡線を走る西尾 - 蒲郡間で行われていたワンマン運転(通称・西蒲ワンマン)のため、ホームに券売機が設置されていた。
- 南側からの全景
- 駅名標と待合室
- 鎌谷駅跡地
配線図
[編集] ← 西尾方面 | → 吉良吉田 蒲郡方面 | |
凡例 出典:[8] |
利用状況
[編集]- 『名古屋鉄道百年史』によると1992年度当時の1日平均乗降人員は275人であり、この値は岐阜市内線均一運賃区間内各駅(岐阜市内線・田神線・美濃町線徹明町駅 - 琴塚駅間)を除く名鉄全駅(342駅)中304位、西尾線・蒲郡線(24駅)中23位であった[9]。
- 駅廃止の方針を受けて西尾市の総務部会に出された資料によれば、平成16年度の乗降客は1日平均175人、さらに西尾市による2006年4月24日の独自調査によれば1日の乗降客は162人であり、1日に発着する電車の合計71本のうち、全く乗降客のないものが31本であった。
- 『愛知県統計年鑑』によると2005年度の1日平均乗車人員は97人[10]である。2006年度までの1日平均乗車人員は下表の通り。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
2001年 | 93 [11] |
2002年 | 89 [12] |
2003年 | 84 [13] |
2004年 | 86 [14] |
2005年 | 97 [10] |
2006年 | 98 [15][注釈 2] |
駅跡周辺
[編集]隣の駅
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d 西尾市(編)『西尾市史 4 近代』西尾市、1978年、1310頁。
- ^ a b c d e 西尾市(編)『西尾市史 4 近代』西尾市、1978年、1308頁。
- ^ a b c 今尾恵介(監修)『日本鉄道旅行地図帳 7 東海』新潮社、2008年、44頁。ISBN 978-4-10-790025-8。
- ^ a b 西尾市(編)『西尾市史 4 近代』西尾市、1978年、1297頁。
- ^ a b c 日本鉄道旅行地図帳 追加・訂補 7号 東海, 鉄道フォーラム
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、869頁。
- ^ “5駅(鎌谷・三河荻原・椋岡・布土・弥富口)廃止の認可について”. 名古屋鉄道ニュースリリース. (2006年10月3日). オリジナルの2015年5月2日時点におけるアーカイブ。 2022年8月14日閲覧。
- ^ 電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』通巻第473号 1986年12月 臨時増刊号 「特集 - 名古屋鉄道」、付図「名古屋鉄道路線略図」
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、651-653頁。
- ^ a b 平成19年度刊愛知県統計年鑑 第10章 運輸,通信 鉄道(JRを除く私鉄)駅別乗車人員
- ^ 平成15年度刊愛知県統計年鑑 第10章 運輸,通信 鉄道(JRを除く私鉄)駅別乗車人員
- ^ 平成16年度刊愛知県統計年鑑 第10章 運輸,通信 鉄道(JRを除く私鉄)駅別乗車人員
- ^ 平成17年度刊愛知県統計年鑑 第10章 運輸,通信 鉄道(JRを除く私鉄)駅別乗車人員
- ^ 平成18年度刊愛知県統計年鑑 第10章 運輸,通信 鉄道(JRを除く私鉄)駅別乗車人員
- ^ 平成20年度刊愛知県統計年鑑 第10章 運輸,通信 鉄道(JRを除く私鉄)駅別乗車人員