飛騨民俗村

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飛騨民俗村
園内風景
飛騨民俗村の位置(岐阜県内)
飛騨民俗村
飛騨民俗村の位置
施設情報
正式名称 飛騨民俗村
管理運営 高山市
所在地 506-0031
岐阜県高山市上岡本町1-590
プロジェクト:GLAM
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園内風景

飛騨民俗村(ひだみんぞくむら)は、岐阜県高山市にある博物館野外博物館)。飛騨の伝統産業(一位一刀彫、飛騨春慶塗、草木染めなど)の伝承保存、飛騨地方の民具の展示、合掌造りなどの飛騨地方の民家の移築保存がされている。

昭和30年代、御母衣ダムにより水没する合掌造り民家の矢篦原家(やのはらけ)住宅が横浜市の三渓園に移築されるなど、次々と貴重な民家が移築されていくことに対し、地元で保存していく考えで開業した施設である。

案内には「飛騨民俗村・飛騨の里」と表記される場合が多い。正確には昭和34年(1959年)開館の飛騨民俗館(現・民俗村)と昭和46年(1971年)開館の飛騨の里を合わせた施設を「飛騨民俗村」という。民俗村と飛騨の里は、約700メートル離れており、敷地内を徒歩で移動する。

概要

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敷地内には、飛騨地方の民家の建物約30棟(重要文化財4棟、岐阜県指定重要文化財7棟)が移築保存されている他、養蚕、林業といった貴重な民具が保管されている。一部は実際に触れることもできる。 工芸集落では、一位一刀彫、飛騨春慶塗、草木染め、機織りがなど伝承保存されている。工芸集落内では、わら細工、刺し子、壁飾り、草木染め、さるぼぼ、版画の製作の体験教室や、わら細工、刺し子、機織り、ひのき笠、バンドリ(雨や雪用の。バンドリ「飛騨弁でムササビ」に由来)、ショウケ(ザルの一種)など民芸品作りの実演が行なわれている。 民家の他、山岳資料館(旧高山測候所)、土蔵、和紙漉小屋、バッタリ(唐臼)小屋、車田がある。 収集品の飛騨の山村用具[1]と飛騨のそりコレクション[2]は、重要有形民俗文化財に指定されている。

岐阜県より博物館に相当する施設(指定施設)として指定されている[3]

主な建造物

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旧田中家 - 重要文化財
旧所在地は大野郡灘郷冬頭村(現・高山市冬頭町)。18世紀初めの田屋。切妻造板葺石置屋根国学者田中大秀が使用していたという。
旧若山家 - 重要文化財
旧所在地は大野郡白川郷下滝村(後の大野郡荘川村、現・高山市)。寛政9年(1797年)建築の切妻合掌茅葺4階建(合掌造り)。昭和34年(1959年)に移築され、「飛騨民俗館」の最初の建物として公開された。
平成11年(1999年)に現在地に再移築された。移築の際の解体時に建築年が判明している。それまでは若山家伝承で宝暦元年(1751年)とされていた。
旧吉真家 - 重要文化財
旧所在地は吉城郡小鷹狩郷角川(後の吉城郡河合村、現・飛騨市)。江戸時代中期の入母屋造茅葺
旧田口家 - 重要文化財
旧所在地は郡上郡東村卯之原(後の益田郡金山町、現・下呂市)。文化5年(1808年)建築の切妻造。卯之原村庄屋を務めていた家で建築当時は榑葺だったが、現在は鉄板葺である。
旧西岡家 - 岐阜県指定重要文化財
旧所在地は大野郡白川村加須良村(現・大野郡白川村)。江戸時代後期の切妻造、茅葺。元は蓮受寺庫裏であった。
旧新井家 - 岐阜県指定重要文化財
旧所在地は大野郡小島郷池本村(後の大野郡清見村、現・高山市)江戸時代後期の切妻造、板葺石置屋根
旧富田家 - 岐阜県指定重要文化財
旧所在地は吉城郡高原郷杉山村(後の吉城郡神岡町、現・飛騨市)江戸時代末期の入母屋造、茅葺。問屋として使用された。
旧道上家 - 岐阜県指定重要文化財
旧所在地は吉城郡小島郷加賀沢村(後の吉城郡宮川村、現・飛騨市)。江戸時代末期、入母屋造、茅葺。
旧前田家 - 岐阜県指定重要文化財
旧所在地は吉城郡高原郷神坂村(後の吉城郡上宝村。現・高山市)。明治32年(1899年)建築。切妻造、板葺石置屋根、二階建。
旧中薮家 - 岐阜県指定重要文化財
旧所在地は大野郡久々野郷宮村(後の大野郡宮村、現・高山市)。江戸時代中期、切妻造、板葺。
旧野首家 - 岐阜県指定重要文化財
旧所在地は大野郡灘郷片野村(現・高山市)。江戸時代前期(元禄以前)、切妻造、板葺。
旧八月一日(ほづみ)家 - 高山市指定重要文化財
旧所在地は大野郡白川郷三尾河村(後の大野郡荘川村、現・高山市)。江戸時代末期、入母屋造、茅葺。西願寺の庫裏であった。
旧高山測候所 - 登録有形文化財
旧所在地は大野郡、灘村(現・高山市)。明治36年(1903年)、洋館。飛騨民俗村唯一の洋風建築であり、山岳資料館として使用されている。
匠神社
本殿は吉城郡小鷹狩郷保(後の吉城郡河合村、現・飛騨市)の鈿女(うずめ)神社。拝殿は吉城郡小島郷加賀沢村(後の吉城郡宮川村、現・飛騨市)の白山神社。鳥居と灯籠(灯篭)は大野郡灘村桐生(現・高山市)の白山神社。狛犬は丹生川村(現・高山市)からの寄贈(所在地は不明)。石段は吉城郡小鷹狩郷保(後の吉城郡河合村、現・飛騨市)の立保神社のものを移築したものである。

所在地

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交通機関

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脚注

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出典

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  1. ^ 飛騨の山村生産用具”. 岐阜県. 2013年5月14日閲覧。
  2. ^ 飛騨のそりコレクション”. 岐阜県. 2013年5月14日閲覧。
  3. ^ 岐阜県内の登録博物館、指定施設一覧” (PDF). 岐阜県. 2024年6月30日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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座標: 北緯36度7分57.16秒 東経137度14分6.29秒 / 北緯36.1325444度 東経137.2350806度 / 36.1325444; 137.2350806