齋藤俊介

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齋藤 俊介
2019年5月18日、大和スタジアムにて
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 千葉県佐倉市
生年月日 (1994-01-07) 1994年1月7日(30歳)
身長
体重
176 cm
83 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2017年 ドラフト4位
初出場 2019年7月5日
最終出場 2019年9月19日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

齋藤 俊介(さいとう しゅんすけ、1994年1月7日 - )は、千葉県佐倉市出身の元プロ野球選手投手)。右投右打。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

佐倉市立千代田小学校時代から軟式野球を始めると、佐倉市立臼井南中学校時代には佐倉ボーイズに所属。

成田高等学校2年の夏に全国高等学校野球選手権千葉大会でのチーム20年ぶりの優勝を経て、第92回全国高等学校野球選手権大会にも控え投手としてベンチ入りを果たした。チームは58年ぶりに準決勝へ進出したが、自身の登板機会はなかった。翌年はエースとして夏の千葉県大会に臨んだが、4回戦で館山総合に延長15回サヨナラ負けを喫した[1]

立教大学では、1年時の東京六大学春季リーグ戦から中継ぎで登板[2]。1年の秋季リーグ戦から先発へ転向すると、東京大学とのリーグ最終戦で初勝利を挙げた。2年の春季のリーグ戦では、6試合に先発。3勝2敗、防御率1.13という成績で、最優秀防御率のタイトルを獲得した[3]。同年秋の対法大戦では初完投初完封勝利を収めた[4]。その後に右肩痛を発症したため、3年の秋季リーグから2季連続で未勝利に終わったが、4年の秋季リーグ戦ではストレートで最速146km/hを計測する[5]ほど復調。ただし、プロ志望届日本学生野球協会へ提出するまでには至らず、卒業後にJX-ENEOSへ入社した。

JX-ENEOSでは、1年目から公式戦に出場。三菱日立パワーシステムズ(MHPS)の補強選手として出場した第87回都市対抗野球大会では、日本生命との初戦で、ストレートが自己最速の149km/hを計測した。秋の第42回社会人野球日本選手権大会では、JX-ENEOSの投手として、NTT西日本との初戦で先発に起用。敗戦投手になったが、8回途中まで1失点と好投した。2年目には、第88回都市対抗野球大会で、前年の大会に続いてMHPSの補強選手として出場。救援で2試合に登板した。

2017年のNPBドラフト会議で、横浜DeNAベイスターズから4巡目で指名。契約金5000万円、年俸950万円(金額は推定)という条件で入団した[6]。背番号は24

DeNA時代[編集]

2018年は、春季キャンプのスタートを一軍で迎えた直後から、右肘に炎症を発症[7]。後に右肩も痛めたため、シーズン中の7月2日にクリーニング手術を受けた[8]。手術後もリハビリに専念したことから、一・二軍とも実戦登板の機会がなかったが、シーズン後の11月からはキャッチボールを再開した[9]

2019年は、春季キャンプを二軍で過ごしたが、2月25日に中日ドラゴンズとの練習試合でプロ入り後初めての実戦登板に漕ぎ着けた[9]。7月5日に初の一軍選手登録を果たすと、その日の対読売ジャイアンツ戦(東京ドーム)でプロ初登板。2対8というビハインドからの8回、敗戦処理での登板ではあったものの、クリスチャン・ビヤヌエバを見逃し三振、続く社会人時代の同僚・若林晃弘から空振り三振を奪い、1回を三者凡退、2奪三振・無失点に抑えた。好投を続けていたが、8月中旬に入り2試合で9失点と炎上し登録抹消。その後、9月に入り中日戦でプロ初先発し、5回1失点の好投を見せてチームの優勝争いに貢献した[10]

2020年は、コンディション不良により二軍でも7試合のみの登板に留まり、一軍登板はなかった。

2021年は、8月に右肘のクリーニング手術を受けた影響もあり[11]、前年に引き続き一軍登板がなく、10月5日に球団から戦力外通告を受け[12]、30日に現役引退を表明した[13]

現役引退後[編集]

引退後は球団に残り、2022年よりファームサブマネージャーを務める[14]

プレースタイル・人物[編集]

最速151km/hのストレート[15]フォークスライダーカットボールを投げる[16]

新人研修の場で「活躍して女子アナに振り向いてもらえるようにしたい」と発言したり[17]、円陣で笑いをとったり、ファンフェスティバルで芸人ひょっこりはんのマネをしたりするなど[18]、チームの中では佐野恵太桑原将志などと共に盛り上げ役である。

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2019 DeNA 16 1 0 0 0 0 1 0 0 .000 115 25.0 31 1 8 2 2 20 3 0 19 16 5.76 1.56
通算:1年 16 1 0 0 0 0 1 0 0 .000 115 25.0 31 1 8 2 2 20 3 0 19 16 5.76 1.56

年度別守備成績[編集]



投手












2019 DeNA 16 1 4 0 0 1.000
通算 16 1 4 0 0 1.000

記録[編集]

初記録
投手記録
打撃記録

背番号[編集]

  • 24(2018年 - 2021年)

脚注[編集]

  1. ^ 激闘15回、成田散る 千葉大会16強出そろう”. 朝日新聞社 (2011年7月19日). 2019年1月4日閲覧。
  2. ^ 野球部〜齋藤俊介 インタビュー〜”. 立教スポーツ編集部. 2019年1月4日閲覧。
  3. ^ 最優秀防御率|野球部紹介”. 立教大学野球部. 2019年1月4日閲覧。
  4. ^ 立大 斎藤 法大料理 94球9K自身初完封”. スポーツニッポン (2013年9月23日). 2019年1月4日閲覧。
  5. ^ 立大・斎藤俊が8回0封、連敗止める”. デイリースポーツ (2015年10月12日). 2019年1月4日閲覧。
  6. ^ DeNA4位斎藤が汗だく仮契約「持ち味は汗です」”. 日刊スポーツ (2017年11月10日). 2019年1月4日閲覧。
  7. ^ DeNA4位斎藤、右肘炎症で二軍へ 福地が一軍に”. 日刊スポーツ (2018年2月2日). 2019年1月4日閲覧。
  8. ^ 齋藤俊介選手の手術について”. 横浜DeNAベイスターズ (2018年7月2日). 2019年1月4日閲覧。
  9. ^ a b DeNA2年目・斎藤“プロ初登板”をラミレス監督称賛「いいものを見られた」”. スポーツニッポン (2019年2月25日). 2019年2月25日閲覧。
  10. ^ 【DeNA】プロ初先発の斎藤5回1失点好投も「すごく緊張した」”. スポーツ報知 (2019年9月8日). 2019年10月20日閲覧。
  11. ^ “DeNA斎藤俊介、飯塚悟史、高田琢登がクリーニング手術受け無事終了”. 日刊スポーツ. (2021年8月2日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/202108020000751.html 2021年10月6日閲覧。 
  12. ^ “【DeNA】大量10選手に戦力外通告 中井大介、乙坂智、風張連ら”. スポーツ報知. (2021年10月5日). https://hochi.news/articles/20211005-OHT1T51035.html 2021年10月6日閲覧。 
  13. ^ DeNA斎藤俊介が現役引退「思うようなプレー出来ず」17年ドラ4で入団”. 日刊スポーツ (2021年10月30日). 2021年10月31日閲覧。
  14. ^ “DeNAが仕事始め 昨季で引退の笠井崇正氏は経理部、元選手では異例”. 日刊スポーツ. (2022年1月5日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/news/202201050000264_m.html 2022年1月5日閲覧。 
  15. ^ DeNA・斎藤 プロ初登板で満点デビュー!最速151キロ、1回無失点「少しは自信になりました」”. スポーツニッポン (2019年7月5日). 2019年7月6日閲覧。
  16. ^ 【DeNA】「ひょっこりはん」斎藤 プロ初登板で最速151キロ「少し自信になった」”. スポーツ報知 (2019年7月5日). 2019年7月6日閲覧。
  17. ^ DeNA・D4斎藤が珍宣言!?「活躍して女子アナに振り向いてもらう」”. サンケイスポーツ (2018年1月20日). 2019年1月4日閲覧。
  18. ^ 【DeNA】1年目・斎藤投手がノリノリ「ひょっこりはん」”. スポーツ報知 (2018年11月23日). 2019年1月4日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]