6344 P-L

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6344 P-L
仮符号・別名 2007 RR9[1]
分類 小惑星
彗星・小惑星遷移天体?[2]
軌道の種類 アポロ群[1]
地球近傍天体[1](PHA[1])
木星族彗星?[2]
地球横断小惑星
火星横断小惑星
発見
発見日 1960年9月24日[1]
再発見日 2007年10月3日[3]
発見者 コルネーリス・ファン・ハウテン
イングリット・ファン・
ハウテン=フルーネフェルト

トム・ゲーレルス[2]
軌道要素と性質
元期:TDB 2456200.5 (2012年9月30.0日[1])
軌道長半径 (a) 2.80174461(5) AU[1]
近日点距離 (q) 0.9297617(1) AU[1]
遠日点距離 (Q) 4.67372743(8) AU[1]
離心率 (e) 0.66814898(6)
公転周期 (P) 1712.936424(5) 日[1]
(4.69 年[1])
平均軌道速度 0.210165418(6) 度/日[1]
軌道傾斜角 (i) 4.72953(1) 度[1]
近日点引数 (ω) 234.047190(6) 度[1]
昇交点黄経 (Ω) 183.641656(5) 度[1]
平均近点角 (M) 13.501203(2) 度[1]
前回近日点通過 JED 2456136.259158(9)[1]
(2012年7月27日)
次回近日点通過 JED 2457849.295582
(2017年4月5日)
物理的性質
直径 150 m[2]
絶対等級 (H) 20.399 ± 0.46257[1]
アルベド(反射能) 0.13[2]
他のカタログでの名称
2007 RR9[1]
6344 P–L
6344 PL
K07R09R
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6344 P-Lとは、アポロ群に属する地球近傍天体の1つである[1]

6344 P-Lは、1960年9月24日コルネーリス・ファン・ハウテンイングリット・ファン・ハウテン=フルーネフェルトおよびトム・ゲーレルスによって発見された[1][2]。P-Lとはパロマー・ライデンサーベイの略称である。しかし、6344 P-Lはその後長い間見失われた。再発見されたのは2007年10月3日であり、このときには2007 RR9という仮符号がつけられた[1][2][3]。すなわち、6344 P-Lは、後述する通り地球への衝突の危険がありながら、半世紀近くもの間行方不明だったのである。

6344 P-Lは活動を停止した彗星、もしくは揮発物質が枯渇した彗星・小惑星遷移天体の可能性がある。これは軌道の性質から予測されたもので、木星族彗星に含まれる軌道長半径を持つためである[2]

6344 P-Lは潜在的に地球に衝突する危険性を秘めた天体である。直径は150mと推定されており、地球から約750万km(0.05AU)以内に接近しうる天体としては大きな部類である[2]。発見日に近い1960年10月12日には地球から約588万km(0.0393AU)まで接近した。再発見日に近い2007年11月7日には地球から約1080万km(0.072AU)まで接近した。この程度接近するのは、次回は2040年11月9日の約1040万km(0.070AU)である[1]

関連項目[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w (6344 P-L = 2007 RR9) JPL Small-Body Database
  2. ^ a b c d e f g h i Long-Lost, Dangerous Asteroid Is Found Again Science Daily
  3. ^ a b MPEC 2007-T13 : 6344 P-L = 2007 RR9 Minor Planet Center