A.C.E. (音楽ユニット)

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A.C.E. (エー・シー・イー)は日本のエレクトロニカテクノニューウェイヴ・ユニットである。

概要 [編集]

1984年に、田島隆と安井麻人により結成された 。テルミンからスタイロフォン電話機など、電子機器を変幻自在に組み合わせたライブ・スタイルは、"ガジェット・テクノ" [1] として称されている。2002年にガンジー石原の主宰するFALL RECORDSからデビュー作"ELECTRON"を発表。これまでに元URBAN DANCE成田忍小山謙吾をライブやレコーディングのゲストに招くほか、フランスのトイポップユニット Dragibus(ドラジビュス)、シンガポールのエレクトロポップユニットI Hate This Place[2]テント (漫談家)アーバンギャルドらとライブを行うなど、多彩な活動展開を行っている。音源作品は寡作ではあるものの、結成から今日に至るまでの活動履歴は日本のテクノ/ニューウェイヴ史を俯瞰する立場にある貴重な存在である。

メンバー [編集]

  • 田島隆(Vocal&All Instruments) :通称「タンバリン博士」
    • 音楽雑誌リズム&ドラム・マガジンの別冊誌において、タンバリンの奏法についての寄稿をしている[3]。また、TV番組[4] や 新聞などのマスメディア[5]に取り上げられ、様々な音楽文化イベントに出演している。[6]
  • 安井麻人(Vocal&All Instruments):本名は安井献
    • 音楽雑誌キーボード・マガジン2017年1月号[7]にて、ヤマハのヴィンテージ・シンセサイザーDX7についての評価記事を執筆している。 またファッションショーの音楽制作をはじめ、CMなどの商業音楽を手掛けている。
A.C.E.のステージ(大阪心斎橋にて。 正面向って左が田島、右が安井。2017年11月)。

ディスコグラフィ[編集]

  • ELECTRON (2002年)[8]
  • Old Modern Standerd. Kobe(2015年)エレクトロニカ・ユニットTINÖRKSとのカセット・スプリット・シングル[9]
  • Automatic Computing Engine(2021年)[10]

コンピレーション参加アルバム[編集]

  • TECHONO 4 POP Vol.1 (2005年)[11]
  • URBAN DANCE "U-DNA"(2016年) : 過去のURBAN DANCEの楽曲フレーズをサンプリングし、再構築することで、新曲UDNACE(アドゥナス)を提供した。[12]
  • FUTURETRON RECYCLER (2019年)成田忍と小山謙吾をゲストに迎えている。[13]


主要なライヴ履歴[編集]

年月日 会場 共演者 その他
2003年9月6日 大阪心斎橋・サンホール ミルクティース、ニーハオ!、あふりらんぽ+ふなまん、コミュニケーションブレインバスター、似非浪漫、DJカラテカ  DJとしてオカノアキラが参加 [14]
2005年6月28日 京都・カフェアンデパンダン Dragibus 
/「ヒゲの未亡人」(岸野雄一ゲイリー芦屋によるユニット)[15]
なし
2005年7月12日 大阪・難波ベアーズ 「ハチロック」(宅八郎のバンド)/「プンクボイ」(ロマン優光のソロユニット)
/恋愛研究会。(劔樹人が率いるユニット)
ライヴ会場に警察が突入したが、名ライヴだとの評価もある[16]
2006年4月14日 大阪・京橋ベロニカ スパナ/チンタムー/松前公高 スパナにはVJとしてPicPixelが参加 [17]
2007年6月8日
→6月15日
→6月16日
東京初台・the DOORS
→大阪梅田 ・Shangri-La
→名古屋大須・ OYS
プノンペンモデル/フレミングス/FLOPPY[18] 東京-大阪-名古屋ツアーライヴ[19]
2007年9月28日 心斎橋・SOCIOアメリカ村 チコ・ヒゲ(ex.フリクション (バンド)JOJO広重、YOLZ IN THE SKY 他  [20] なし
2007年10月8日 兵庫姫路・太陽公園 少年ナイフ他、多数のバンド 「A.C.E.including 松前公高」として、レジデンツのようにバケツで顔を隠したメンバーの中に松前公高が参加していた。[21]
2008年4月13日 難波・Club SAOMAI アーバンギャルド/ぶどう÷グレープ [22] DJとしてミンカ・パノピカのエイジが参加
2012年10月12日 大阪北堀江・club vijon 4-D mode1
(小西健司横川理彦、成田忍 )/PEVO [23]
なし
2014年10月9日 塩屋 旧グッゲンハイム邸 IKUE MORI、EP-4 unitP、sleepland、DJ Kouji Matsuda イクエ・モリ(NYのNo wave band「DNA」の元メンバー)のジャパンツアーの一環。[24]
2016年11月10日 心斎橋・SOCORE FACTORY Jin-Cromanyon/SL3004 DJとして齋藤久師(元Yセツ王Gult Dep)が参加 [25]
2017年6月24日 東京渋谷 ・Last Waltz ぶどう÷グレープ/UD-ZERO SHINOBU NARITA(アーバン・ダンス成田忍ソロ) [26] なし
2021年12月10日 心斎橋・SOCORE FACTORY なし アルバムAutomatic Computing Engine発売記念ライヴ
2022年10月22日 神戸・メリケンパーク 松田光司/K-106/Overcoat'sなど[27] KOBE NIGHT FES 2022にて行われたチャリティーオークションに、A.C.E.のサイン入りポスターが出品された。[28]
2023年11月2日 心斎橋・SOCORE FACTORY HIKO、佐藤理[29] A.C.E.の39周年記念ライブ。佐藤理とA.C.E.が、ライブアレンジされた「RETROCOGNITION(with Ryuichi Sakamoto)」を共演した。[30]

その他の活動[編集]

  • 音源提供:山本精一&水道メガネ殺人事件(1994年) : AUGENレーベルよりVHSビデオで発売。

脚注[編集]

  1. ^ http://www.nedogu.com/blog/archives/date/2012/02/04?ec3_listing=events
  2. ^ 神戸経済新聞 「エレクトロポップユニット「I Hate This Place」来日、神戸でライブ初開催へ」 https://kobe.keizai.biz/headline/944/?fbclid=IwAR0ix3vrCt1edV_PyjdA0LxUS7mTvCbq5flcBXTaB89NVZV8QJSyN2gus5k
  3. ^ リズム&ドラム・マガジンPRESENTS パーカッション・マガジン2010 https://www.rittor-music.co.jp/magazine/detail/3110219001/ 
  4. ^ 2017年4月12日 | すっぴん!ブログ:NHK https://web.archive.org/web/20170403170620/https://www.nhk.or.jp/suppin-blog/2017/04/
  5. ^ 。毎日新聞2016年6月28日「やまと人模様 世界にはばたくタンバリン奏者 田島隆さん」https://mainichi.jp/classic/articles/20160628/ddl/k29/070/633000c
  6. ^ タンバリン博士 田島隆さんのご紹介 https://ma-moon.amebaownd.com/posts/174888
  7. ^ キーボード・マガジン 2017年1月号 https://www.rittor-music.co.jp/magazine/detail/3116122003/
  8. ^ https://www.cdjournal.com/i/disc/electron/3202100637
  9. ^ http://www.nedogu.com/blog/archives/11407
  10. ^ https://stayhappening.com/e/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%A0%E3%80%8Eautomatic-computing-engine%E3%80%8F%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E8%A8%98%E5%BF%B5%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96-~-%E3%81%84%E3%82%8F%E3%82%86%E3%82%8Bace-E2ISU47G3NN
  11. ^ All Abot Japan テクノポップ 「TECHNO 4 POP~VOL.1」https://allabout.co.jp/gm/gc/205767/all
  12. ^ All About Japan テクノポップ 「伝説のエレクトロポップ・バンドURBAN DANCE再結成」https://allabout.co.jp/gm/gc/463068/all/
  13. ^ 花形文化通信 2019.10.08 https://hanabun.press/2019/10/08/futuretron-recycler
  14. ^ http://sound.jp/ihi/live_030906.html?fbclid=IwAR0S3IQT8I99Avblg4Z6zp3pzmuWDENdtuoL4tZsei_treG1wCGG9sJNmY0
  15. ^ Novel Cell Poemが経営していた雑貨店 Cadeau 吉祥寺 PARCO店のブログ 2006年5月19日のエントリ「ドラジビュス 来日ツアー詳細」 http://www.novelcellpoem.com/infopast.html
  16. ^ 保山宗明玉(モダンチョキチョキズ)ブログ「宅八郎ライブ」https://49497.diarynote.jp/200507120243560000/
  17. ^ All About Japan テクノポップ 2006年LIVE & EVENT情報 https://allabout.co.jp/gm/gc/205802/all/?fbclid=IwAR2I5IGjCErElGKl5XQZFOR2qIPhlomVKHQ4sJquX9jBaxeud0qQZNS-Rwk
  18. ^ TOWER TOUR 2007 2007年6月8日 東京都 | A.C.E.”. mixi. 2023年9月20日閲覧。
  19. ^ P-moblog。プノンペンモデルの東名阪ツアー決定 http://blog.livedoor.jp/p_moblog/archives/50905379.html
  20. ^ 音楽雑誌『DOLL』2007年11月号「GIG REVIEWS」(p. 109)
  21. ^ 2007年10月8日 姫路太陽公園でのライブ・プログラム。「A.C.E.including 松前公高」で参加。 https://www.last.fm/festival/343988+New+Picnic
  22. ^ 松永天馬 ブログ https://yaplog.jp/shinkiba/daily/200804/09/
  23. ^  ディスクユニオンホームページ「9/21発売 4-D 結成30周年記念アルバム発売!!! 全ての電子音楽の臨界点を超えた未体験の四次元世界へ!」https://diskunion.net/jp/ct/news/article/1/32300
  24. ^ 神戸・塩屋の異人館で前衛音楽家、イクエ・モリさんライブ”. 神戸経済新聞. 2024年2月15日閲覧。
  25. ^ https://socorefactory.com/schedule/2016/11/10/c-e-~-established-1984-31st-anniversary-live/
  26. ^ 4-D mode1自身のツイート https://twitter.com/4_D_mode_1/status/861083479567605760?s=20
  27. ^ KOBE NIGHT FESTIVAL”. KOBE NIHGHT FES. 2023年9月20日閲覧。
  28. ^ KOBE NIGHT FES 2022 スペシャルチャリティーオークション|モバオク!”. www.mbok.jp. 2023年9月20日閲覧。
  29. ^ Facebook”. www.facebook.com. 2023年11月14日閲覧。
  30. ^ https://twitter.com/otakatuyou11177/status/1724389213024682112”. X (formerly Twitter). 2023年11月14日閲覧。


外部リンク[編集]

  • A.C.E.(A.C.E.officical)- Facebook
  • A.C.E. - mixiコミュニティ