AK-63

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AK-63
第45歩兵博物館で展示される湾岸戦争時にアメリカ軍によって鹵獲されたAK-63F
AK-63
種類 自動小銃
製造国  ハンガリー
設計・製造 FÉG
仕様
種別 自動小銃
口径 7.62mm
銃身長 414mm
使用弾薬 7.62x39mm弾
装弾数 30連(AK系マガジンが流用可能)
作動方式 ロングストロークピストン式
ロータリーボルト式
全長 878mm
重量 3.6kg
発射速度 毎分600発
最大射程 350m
歴史 
設計年 1977年(AK-63F)
1978年(AK-63D)
製造期間 1977〜2001年
配備期間 1977年〜現在
関連戦争・紛争 イラン・イラク戦争
レバノン内戦
スリランカ内戦
ソマリア内戦
湾岸戦争
ユーゴスラビア戦争
イラク戦争
シリア内戦
イラク内戦
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AK-63(AMM)共産主義政権下のハンガリーにおいて国営造兵廠であるフジヴァー-エス ジェプギャー(ハンガリー語:Fegyver- és Gépgyár - 略:FÉG)にて生産されたAKMのコピーにあたる自動小銃

開発・運用

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ハンガリーではAMD-65という独自に改良を施したAKMコピーを運用していたが、高価でありハンドガードと一体型のフォアグリップが備えられているが耐久性が低く、リロード時にマガジンと干渉してリロードがしにくいなどの問題があった。これらの問題を解決するためにハンガリー国防省はFÉGに安価で製造でき、よりオリジナルのAKMに近い仕様の自動小銃を開発するよう要求した。

これによって開発されたAK-63はそれぞれ1977年末ごろからAMMとしてハンガリー軍に採用され、翌年1978年には折りたたみ銃床仕様のAK-63が開発され、AMMS(AMMSZ)として採用された。

ハンガリー軍に採用されただけではなく、冷戦時には東ヨーロッパ中東アフリカ南アメリカの多くの国に広く輸出された。特にサダム・フセイン政権下のイラクは1979年にイラク軍で運用するためにたくさんのAK-63シリーズをハンガリーから輸入した。これらのAK-63は1980〜88年のイラン・イラク戦争や1990〜91年の湾岸戦争にて実際に使用され、軍だけではなく地元の民兵や戦闘組織でも同じく使用された。

イラク以外にもニカラグアのサンディ二スタ政府やソマリアザンビアなどの過激派組織、クロアチアクロアチア軍など正規・非正規問わずさまざまな組織・地域にて運用された。

構造

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構成はほとんどソビエト連邦AKMと同様だが、グリップがフィンガーチャネルを備えた独自形状のものになっている。AKMの特徴であるハンドガードの膨らみはなくAKに近い凹凸のないものを備えている。また構成している木製パーツは明るい黄土色のラミネート処理がされている。

派生型

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軍向け

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AK-63F/AMM

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1977年ごろにハンガリー軍に採用されたAK-63シリーズの基本モデル。

AK-63D/AMMS(AMMSZ)

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1978年にハンガリー軍に採用されたAK-63Dの折りたたみ銃床仕様。

AK-63MF

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AK-63Fの近代化仕様。約7,700挺が現在ハンガリーで近代化改修を受けており、AK-63MFと呼称されている。ピカティニーレール付きの金属製ハンドガード、樹脂製の伸縮式銃床やグリップ、ハンドガード下部に二脚組込みのフォアグリップグリップ、レシーバー左側面にスコープマウントとしてピカティニーレールを装備する等の改良が加えられている。これらの改修部品は西側企業からの輸入により調達されている。

NGM-81/NGM

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AK-63Fの使用弾薬を5.45×39mm弾に変更したモデル。AK-74にあたる改良型で、1981年に制式採用されNGM-81の制式名称が与えられた。射撃リコイル軽減のためPKのものに似た形状のスリット付きのマズルコンペンセイターが装備された。1980年代半ば以降の東側社会主義諸国の混迷によりハンガリー軍では導入が進まず、外貨獲得のための輸出用に5.56x45mm弾を使用するモデル(単にNGMと呼称されることが多い)が製造された。

NGV-81/NGV

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NGM-81の折りたたみ銃床仕様。NGM-81と同様に輸出用の5.56x45mm弾を使用するモデルも存在する。

民間向け

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SA-85M

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1985年ごろに開発、アメリカに輸出されたAK-63のセミオートのみ民間輸出向け仕様。グリップ一体型のサムホール銃床のモデルと、AK-63Fと同様の仕様のモデル、AK-63Dと同様の仕様のモデルの3種類が存在する。1989年の銃規制の強化によって輸出が難しくなった。

画像

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参考文献

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関連項目

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外部リンク

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