FMフェスティバル
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FMフェスティバル | |
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ジャンル | 特別番組 |
放送方式 | 原則として公開生放送 |
放送期間 | 1972年 - |
放送時間 | 概ね毎年11月3日(年度により前後あり) |
放送局 | TOKYO FM |
制作 | TOKYO FM |
ネットワーク | 全国FM放送協議会(JFN) |
パーソナリティ | 住吉美紀 |
出演 | #各回の放送概要を参照 |
提供 | 年ごとにより異なる |
公式サイト | 公式サイト |
FMフェスティバル(エフエムフェスティバル)は、全国FM放送協議会(JFN)の加盟全局で毎年同時ネットワークで実施される特別番組のイベントである。
概要
[編集]1972年にエフエム東京(TOKYO FM)とエフエム愛知(FM AICHI)、エフエム大阪(FM大阪)、エフエム福岡(FM FUKUOKA)といったJFNの先発局4局により開催[1]。以後、JFNの加盟局が毎年テーマを決め、パーソナリティーやアーティストと賛同するイベント番組。
毎年あるテーマに沿って歌手やリスナーから寄せられたメッセージを紹介したり、また歌手の楽曲を放送するものである。FMフェスティバルでは毎年、1つの企業が特別協賛(年によっては特別協賛がない場合あり)としてJFN各局と手を組んでいる。キャッチコピーは毎年1回のラジオの祭典である。FM横浜開局以前は民放FM全局がJFN加盟であったため「民放FMのラジオの祭典」という位置付けであったが、それ以降は「全国FM放送協議会加盟局全局で放送しています」といった案内の仕方をしていた。
放送日時
[編集]原則として、11月3日(文化の日)に放送されるが、その日が日曜と重なる場合には11月4日(振替休日、2013年・2019年・2024年)、土曜と重なる場合には11月23日(勤労感謝の日、2012年・2018年)に放送日が変更となる。これは、編成上の都合(土曜・日曜は当該時間帯の15時台から17時台にTOKYO FM制作のJFNフルネット番組が編成されているため)に伴うためである。なお、2010年度は2011年2月11日に放送日が変更となっていた。
放送時間は、2012年までは15時 - 18時(日本標準時)だったが、2013年以降は16時 - 19時(2022年を除く)となっている。なお、2022年は14時 - 17時(HFMのみ16時 - 19時、後述参照)に放送された。また、「未来授業」をテーマにした2012年 - 2014年には一部講師の講義が前述の放送日と同じ週の土曜22時 - 22時55分に放送されたことがあった。
各回の放送概要
[編集]2020年から音楽祭としてのイベントに回帰するとともに(ただし、かつて行われた音楽賞のコンテスト・表彰制度は復活していない)、協賛スポンサーの下、1人のアーティストを中心とした特集番組として放送している。
2020年度は第1期JFN4局の開局50周年[注 1]を記念し、FMフェスティバル開催、しいてはFM放送の原点ともなった音楽祭のイベントに10年ぶりに回帰し、楽天カード株式会社の特別協賛[注 2]を得て、同年11月3日16時 - 19時に「楽天カードPresents FM FESTIVAL 2020 MUSIC CHRONICLE ~竹内まりやと辿る音楽の50年(らくてんカードプレゼンツ・エフエムフェスティバル2020 ミュージッククロニクル たけうちまりやとたどるおんがくの50ねん)」をテーマに、竹内まりやと坂上みきをMC、山下達郎[注 3]を特別ゲストに迎え、日本の民間FMラジオ放送開局から50年の日本の邦楽・洋楽の歴史を中心軸に振り返る生放送を行った。なおこの年からInterFM897がJFNの特別加盟局として加盟したが、同局では生放送は実施しない[2]。
2021年も「FM FESTIVAL 2021 竹内まりやのRADIO TURN TABLE presented by 楽天カード」(FMフェスティバル2021 たけうちまりやのレィディオ・ターンテーブル プレゼンテッド・バイ・らくてんカード)をテーマに、スタジオでの非公開生放送で11月3日16時 - 19時に生放送された[3]。今回は前回に引き続き担当する竹内と住吉美紀がMC、山下がゲストという体裁で、アナログレコードをフィーチャーする。題材にしたアナログレコードに関しては、毎年11月3日がレコード業界の団体が制定した「レコードの日」であり、MCの竹内がそのアンバサダーを務めていること、また、竹内自身も過去のアルバムのアナログ盤をリマスター発売することに絡めている。生放送終了後にAuDee(オーディー)を使って、竹内がゲストコーナーの事前収録後にアフタートークを収録した「AFTER FM FESTIVAL2021」を12月3日まで配信されている[4]。
2022年は「FM FESTIVAL 2022 ~原 由子のGood Times Radio~ときどき(!?) 何処かで桑田佳祐 presented by Spotify」(FMフェスティバル2022 はらゆうこのグッド・タイムス・レディオ〜ときどきどこかでくわたけいすけ サポーテッド・バイ・スポティファイ)をテーマに、スタジオでの非公開放送で11月3日14時 - 17時に放送[5]。今回は「MOTHER」以来31年ぶりのオリジナルアルバム「婦人の肖像 (Portrait of a Lady)」を10月19日にリリースした原由子をメインパーソナリティとし、亀田誠治・住吉美紀とともに原のソロ活動に焦点をあてた3時間のスペシャル番組として放送された。サブタイトルである「ときどき(!?) 何処かで桑田佳祐」は「悲しい気持ち (JUST A MAN IN LOVE)」でソロデビューしてから10月6日で35周年となった桑田佳祐のことであり、桑田のソロワークスについても掘り下げるため。なお、これまで全局同時生放送であったが『福山城築城400年記念協賛事業 広島FM開局40周年 HFMホリデイカーニバル in 福山』(11時30分 - 15時55分)を優先する広島エフエム放送のみ、例年同様の16時 - 19時の放送となる[注 4][6]。
2023年は11月3日の16時 - 19時に『FM FESTIVAL 2023 サザンオールスターズ デビュー45周年!「サザンとわたし」 スペシャル』(FMフェスティバル2023 サザンオールスターズ デビュー45しゅうねん サザンとわたし スペシャル)としてJFN38局ネットで放送。昨年に続き進行役を住吉が担当、桑田がロングインタビューにとして出演し、今夏にリリースした楽曲『盆ギリ恋歌』『歌えニッポンの空』『Relay〜杜の詩』や、「茅ヶ崎ライブ2023」の話題、サザンデビュー45周年を迎えた想いについてトークする形で放送。このほか番組内ではJFNの各番組のパーソナリティや、原も随時メッセージを交えてコメント出演した[7]。
2024年は11月4日(文化の日、振替休日)の16時 - 19時に、当フェスティバルとしては3年ぶりに竹内まりやをメインパーソナリティ、住吉美紀をパートナーに迎え、「竹内まりや 45th Anniversary Special~まりやとわたしのPrecious Words~」をテーマにJFN38局ネットで放送。今回は2024年に歌手活動45周年を迎えた竹内のアルバム『Precious Days』の発売にも絡ませて、竹内の楽曲を中心に、リスナーから寄せられた様々なアーティストの歌詞に込められたメッセージが読み解かれた[8][9]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ ただし、FM愛知は1969年開局であるため、厳密には開局51周年記念である。
- ^ 竹内・山下夫妻にも所縁がある『山下達郎のサンデー・ソングブック』(日曜 14:00 - 14:55)においても、2020年4月より冠協賛スポンサーとして番組を提供している。
- ^ 18時台に参加。『サンソン』で毎年盆、年末に放送している「夫婦放談」の番外編として、竹内が山下を迎えるという逆の体で生放送された。
- ^ この関係で通常当特番時は13:55 - 14:00に同時放送される『吉田麻也のチャレンジ&カバー』も広島地区は通常通り放送。兵庫地区は20:55 - 21:00になるなど当番組は編成が変わる局も存在する。またその一方、interfm以外の局では『Seasoning -season your life with music-』を休止する代わりに『デイリーフライヤー〜スペシャルエディション〜』を13:30 - 13:55に編成。井門宗之の進行で前年「レコードの日」をフィーチャーした企画と似通った「秋の祝日に合わせた音楽とそれにまつわる知識を盛り込んだ」企画で放送する特別版を放送。interfmでは15:00まで『Seasoning -』を放送した後15:00 - 15:55は『CHiCO with HoneyWorksのチコラジ』、16:00 - 16:30は『Happy Our Party!』を放送する。
出典
[編集]- ^ “隈研吾×山口一郎、池上高志×コムアイら語る『未来授業』放送 尾関梨香も”. CINRA.NET (2018年11月21日). 2020年1月3日閲覧。
- ^ 楽天カードpresents FM FESTIVAL 2020『MUSIC CHRONICLE ~竹内まりやと辿る音楽の50年』2020年11月3日(火・祝) 16:00~19:00放送
- ^ FMフェスティバル2021 竹内まりやRADIO TURN TABLE
- ^ 竹内まりやが初めて買ったレコード、最近買ったレコードをオンエア 貴重な過去音源や初フルオンエア楽曲も!
- ^ FMフェスティバル2022 ~原 由子のGood Times Radio~ときどき(!?) 何処かで桑田佳祐
- ^ サザンオールスターズ原 由子、桑田佳祐のソロ活動に焦点を当てた3時間の特別番組!2022年11月3日(木・祝)14:00~17:00放送(一部時間違い),2022年10月21日,TOKYO FM
- ^ 『FM FESTIVAL 2023 サザンオールスターズ デビュー45周年!「サザンとわたし」 スペシャル』45周年イヤーでのラジオ初桑田佳祐ロングインタビューをオンエア決定! - TOKYO FM(PR TIMES)、2023年11月1日
- ^ TOKYO FMをはじめとするJFN全国38局が贈る“FMラジオの祭典”!今年は竹内まりやの出演が決定!FM FESTIVAL 2024竹内まりや 45th Anniversary Special~まりやとわたしのPrecious Words~2024年11月4日(月・休) 16:00~19:00放送 TOKYO FM 2024年9月30日 15時00分
- ^ FM FESTIVAL 2024竹内まりや 45th Anniversary Special~まりやとわたしのPrecious Words~